春菊 キク科
原産地=地中海沿岸
欧米では観賞用に栽培されるが、日本や中国では野菜として栽培される。
中国の宋時代(宋は北宋、南宋と区別される)に日本に渡来した。
中国では炒めものにするのが定番とされ、風邪の予防に効果があることから、漢方では「食べる風邪薬」として用いられている。
春菊は、ほうれん草よりも栄養価が高い成分もある「優秀野菜」です。
特に、喉や腸などの粘膜を健康にするベータカロテンかを多く含まれている。
疲労回復やエネルギーを作り出すために必要なビタミンB群、ビタミンC、カルシウム、妊娠中に特に必要な❉葉酸や鉄、カリウムや食物繊維が含まれています。
❉葉酸はビタミンB群の水溶性のビタミンで、プチロイルモノグルタミン酸及びその枝分かれ(派生物)の総称です。
ビタミンB12とともに赤血球を作るので「造血のビタミン」とも言われています。
DNA(デオキシリボ核酸)やRNA(核酸=リボース、五個の炭素原子を含む単糖)などの核酸やたんぱく質の合成を促進し、細胞の生産や再生を助ける。
1941年に、乳酸菌の増殖因子としてホウレンソウの葉から発見されました。
✿非結球性
小松菜等の丸く結球しない「三大非結球野菜」の1つにあげられます。
レタス、ハクサイ、ホウレンソウ、チンゲンサイなど
葉が広がっているものを非結球性といい、キャベツなどの丸く固まったものを結球性として分類される。
葉っぱに含まれる独特の香りの成分は、ピネンやペリルアルデヒドなどと言われます。
春菊の苦味は茎や葉に多く含まれ、苦味のもとであるポリフェノールが加熱することによって細胞から出てくるので、加熱する時間が長くなると苦味も強くなっていきます。
春菊は種子を播いてから約2ヶ月で収穫できます。
株の上部の葉っぱをつけた茎を切って収穫し、株の下部を残しておくとまた、茎や葉っぱが出てくるので再び収穫できます。
上手く栽培すれば、一株で年に7回程収穫できるとも言われています。