マユミの盆栽管理
マユミは日本原産の落葉低木です。
初夏に淡緑色の小さな4弁花をたくさん咲かせます。
秋は美しい紅葉🍁が楽しめるほか、落葉する頃にピ
ンク色の果実が成熟して裂け、真っ赤な種子をのぞかせます。
幹肌も荒れて渋い味わいがあり、秋の風情を満喫で
幹肌も荒れて渋い味わいがあり、秋の風情を満喫で
きる雑木盆栽として親しまれている。
自生地は北海道から九州までの日本各地に分布して
自生地は北海道から九州までの日本各地に分布して
いますが、渓谷沿いなど水の条件のよい場所に生育しています。
ニシキギ科ニシキギ属に分類され、ヤマニシキギの別名があります。
ニシキギ科ニシキギ属に分類され、ヤマニシキギの別名があります。
幹、枝、葉ともニシキギとよく似ていますが、ニシ
キギは若枝の側面にコルク質の翼が発達するのに対し、マユミはありません。
「真弓」と表記しますが、その木材から弓を作ったためと言われています。
「真弓」と表記しますが、その木材から弓を作ったためと言われています。
材質は軽く、粘り強い弾力性があり、建築材や器具
材、彫刻材などに使われています。
また、若葉は食用にもされていたようです。
雌雄異株で、自家受粉の確率は低いので、結実を楽しむには2株必要です。
設置場所
樹勢は強く、耐寒性もあります。一般的には日当た
りがよく風通しのよい、戸外の棚上などで管理するのが理想です。
ただし、時期にもよりますが水分を多く必要とする
ので、日当たりがよすぎたり、乾燥しやすい場所では生育がわるくなります。
開花中は、雄株、雌株を一箇所に集め、自然交配を促します。
冬期は、関東以西の地方であれば北風の当たらない
軒下などで十分ですが、小枝が充実している成木
は、1~2度霜に当ててから保護室に取り入れるようにしましょう。
水やり、肥料
芽だしから成長期の夏までは、たくさんの水分を必
要とします。その後は、あまり水を吸わなくなります。
水不足や水の与え過ぎは根腐れの原因となるので注意が必要です。
◉生長期には、表面が乾いたら鉢底から水が流れ出すまでたっぷり水を与えます。
★開花期は、花に水がかからないように注意しながら、1日1~2回与えます。
〇秋から冬の休眠期は、鉢の表面が乾いたらその都度、水やりをするようにします。
◉肥料は、開花してから実がしっかりととまるまでは不要です。
結実したら有機質の固形肥料(玉肥)を置き肥します。
施肥の期間は開花前の2~3月と、秋9~10月が目安です。
リン酸、カリ分の多い肥料を与えます。
剪定、整姿
花芽は、短く充実した前年枝につきます。
今年伸びた長い枝にはほとんどつきません。
実をよく成らせるためには、12月~3月上旬までに
花芽のついていない長い枝を付け根から切り取ります。
付け根から切ると樹形が悪くなる場合は、基部の3~5芽ほど残して切ります。
混み枝を整理して内部まで日が当たるようにし、風通しをよくします。
また、マユミやニシキギは不定芽がよく出て樹形が
乱れやすいので早めにかき取るようにします。
植え替え
植え替えは、春植えと秋植えがありますが、一般には春植えが理想です。
用土は現在植えられているものと同じものを用います。
一般的なのは赤玉土、砂、腐葉土などの混合土です。
植え替え前に、徒長枝や混み枝を切って整姿し、植え替え後の負担を軽くします。
同時に、鉢底の土を少し切り崩して根を切り詰め、元気な根に更新します。
根張りが乱れている場合も、この時に整姿しておきます。
植え付け後は、鉢底から抜け出る水がきれいな水になるまで、たっぷりと灌水します。
植え替えの目安は2年から3年に1回ですが、鉢が
大きすぎると実つきが悪くなるので、生長の度合いにあわせて行うことが大切です。