緑のお医者の徒然植物記

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緑のお医者の徒然植物記

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2019/08/04

よい土?悪い土?No.173

よい土は見た目もきれい

土を購入して、袋を開けたら?なにこの土?なんてことはありませんか?

よい土は粒がそろい、さらさら、ふかふかしていかにも気持ちが良さそうです。

一方悪い土は、カビが生えていたり、じめじめと湿った感じで
、見た目も悪いものが多いようです。

土を購入するときは、購入時にパッケージの上から、カビや藻、水滴の有無をよく確認することが大切です。


臭いをチェックしましょう

袋を開けたとき、見た目と同時に、臭いもチェックしましょう。

完熟堆肥を使用している土は、ほとんど臭いがありませんが、未熟な堆肥などを使用していると、アンモニア臭やカビのような臭いがします。

よい土はみじん(粉)が少ない

よい土とは、みじんが少なく粒状で、通気性、水はけのよい土のことです。

土の袋を持ったとき、重すぎるつちは大抵みじんが多く含まれていると思っていいでしょう。

みじんが多いと水やりのたびに、底部にみじんが集積して、水が抜けにくくなるので、根腐れを起こす原因にもなります。

みじんの多い土を購入してしまった場合は、篩(ふるい)にかけてみじんを取り除くか、腐葉土を混ぜて改良します。

よい土は粒ぞろい

よい土のもうひとつの条件として、土の粒の大きさが揃っていることも重要になります。

土の粒の大きさが揃っていると、土の中に均一な隙間ができて水はけがよくなり、新鮮な空気が隙間にとどまるので、根の生育がよくなります。

根の呼吸がよくなり、早く根が伸びて生育します。

粒の大きさは、赤玉土の小粒程度で揃っていると理想的てす。

また、粒の大きさがまちまちだと、均一なすき間ができず、大きなすき間にみじんや腐葉土の細かい粉が入り込んで、すき間を埋めてしまうので、かえって水はけや空気の通りが悪くなるので注意しましょう。

水はけ、水持ちの違い

鉢植えの場合、水やりの時によい土、悪い土の差がてきめんにでます。

よい土は水が均一にしみ込んで、鉢底穴からすぐに水が流れ出します。

ピートモスが多く、水分量があまりにも少ないと、乾き過ぎたピートモスが水をはじくため、水やりすると土が浮きます。

鉢底穴から水は流れ出ますが、土に水が浸透していないことが多い。

このままにしておくと、根が水分を吸収出来ずに根の先が傷み、やがて枯れてしまいます。

このようにピートモスが多く、乾燥した土は、植物を植える前に土に少し水を与え、水分を含ませてから使用します。

また、みじんが多く、水はけが非常に悪い土は、すぐに水はけのよい新しい土か、腐葉土などを3割程度混ぜて植え直します。

未熟な堆肥が入った土は要注意

市販の培養土は、改良用土として腐葉土のほかに、バーク堆肥などが配合されたものが多くあります。

堆肥は熟度にばらつきがあるので、品質が不安定になりがちです。

培養土の中の堆肥の配合割合が多いほど、ばらつきの幅が大きい。
未熟な堆肥が混入されていると、植え付けて数日で枯れてしまうこともあります。

少ない土で植物を育てる鉢栽培では、未熟な堆肥入りの培養土は特に注意が必要です。

堆肥が含まれているかは、品質表示で確認できるほか、土の中に樹皮が含まれていたら、バーク堆肥入りと判断できるでしょう。

堆肥入りの培養土を使う場合は、熟度の高い堆肥であることが重要になります。

熟度の高いものほど色が濃い茶色から黒色。

臭いがほとんどない。

木くずなどが含まれず、粒の大きさが揃っている。

みじんが少ない。
鉢底から流れ出る水がきれい。
じめじめとしていない。
カビがはえていない。

肥料入りの土

肥料入りの場合は、植え付け時の元肥は不要ですが、土によっては、植物の生育度合いにかなりの差が出ます。

これは、配合されている元肥の肥料効果期間の違いによるものです。

肥料入りの培養土でも、植え付けて2~3週間たったら追肥をします。

これは、2~3週間ほどすると、根が新しい土になじみ始め、縦に伸び出して生育を始めるためです。

土をはしでつつくのはダメ🆖?

草花や花木、果樹などを鉢植えする際に、鉢土をはしでつつくと、赤玉土などの粒をつぶしてしまい、みじんを増やしてしまいます。

水はけ、通気性を悪くするので、おすすめできる方法とは言えません。

ただし、シンビジウムの植え替えなどで、バークチップや軽石などのつぶれにくい植え込み材料をはしで突きながら植え付けるのは、植え込み材料と根の密着度を高めるため、水や養分の吸収に効果的です。

また、植物を鉢に植え付けた後に、指などで土の表面を強く押さえ過ぎると、水はけを悪くする原因になります。

鉢をトントンと軽く地面に叩いてならす程度で十分です。

尚、焼き物の鉢等は割れないように注意が必要です。








2019/08/03

薬剤を使わない害虫駆除 ⑤アブラムシ No.172

アブラムシは牛乳が苦手


アブラムシはスギ、イチョウ、ヒカゲカズラなどのごく一部の植物を除くほぼ全ての樹種に発生し、植物の汁液を吸います。

そのため、苗の生育が悪くなったり、葉が変型して色が悪くなるなどの影響が現れます。

アブラムシの種類はとても多く、野菜類や草花類に寄生するものだけで30種類以上あるといわれています。

季節によって規制する樹種を変えるものも多く、大発生するとなかなか厄介な相手です。




アブラムシを見つけたら、発生しているところに牛乳を噴霧器で散布します。

アブラムシの体についた牛乳が乾くと、体表に薄く牛乳の皮膜ができ、気門からの呼吸ができなくなって窒息死してしまいます。

植物に悪影響を及ぼす心配はありません。

ぜひ試してみたい駆除方法です。

他にはラベンダーなどのハーブ茶を散布したり、石鹸水を散布したり、木酢液を土や葉裏にかけても有効です。

また、アブラムシは光るものが苦手です。

丈の低い草花や野菜類のある花壇、畑では、光を反射するシルバーフィルムなどを地表に敷いても効果的です。






薬剤を使わない害虫駆除④ヨトウムシ No.171

ヨトウムシは夜行性


厳密にはヨトウガの幼虫をヨトウムシといいますが、園芸用語では夜間活動して葉を食害するハスモンヨトウやシロシタヨトウなども含めて「ヨトウムシ」と総称しています。

「夜盗虫」の名の通り、昼間は茂みや土中に丸くなって隠れて、夜間に活動し草花や野菜類の葉を食害します。

ひどい場合は葉脈を残してすべて食べてしまい、野菜だと食用にする部分がなくなってしまうこともあります。?

卵は葉裏にまとめて産み付けられ、ふ化直後は群棲(ぐんせい)し、大きくなるにしたがって分散します。

サナギは土中で越冬します。

◆ヨトウムシはコーヒーに弱い

ヨトウムシは光りが苦手なので、昼間はほとんど活動出来ません。

昼間の間に土を掘り起こしたり、入れ換えて処分することも可能ですが、植物にとっても負担のかかることになります。

ヨトウムシはコーヒーが苦手です。

レギュラーコーヒーを入れた後のカスをヨトウムシのいる土中に混ぜておくと、撃退することができます。

ふ化したばかりの葉裏に群棲している幼虫にコーヒー液を直接スプレーしても効果的です。

また、農家ではトウガラシを焼酎などにつけた浸出液をヨトウムシ退治に古くから利用しています。









薬剤を使わない害虫駆除③アリ No.170

アリは水攻めで退治する


アリは直接植物を食害することはありませんが、大量発生すると家の中にまで入ってくることもあり、あまり気持ちのいいものではありません。

共生関係にあるアブラムシを天敵から守るので、間接的には害虫と言えないこともありません。

樹木の株元に蔦など絡まっていたりすると、巣を作り、株元の樹皮の中まで巣を広げアリの幼虫が育ちます。

樹木も衰えて行くので、その点から考えると僕自身はアリも立派な害虫だと思います。


アリを完全に退治するためには、巣穴を見つけて薬剤を注入しなくてはなりませんが、室内の鉢などについたアリ、又は鉢の中に巣を作ったアリもいるので、その場合は水を張ったバケツの中に鉢を一晩つけておけば、アリは溺死するので退治することができます。


ただし、駆除した後は鉢をバケツの水から取り出しておくことが大切です。






2019/08/02

薬剤を使わない害虫駆除②ハダニ No.169

ハダニは水に弱い

ハダニは一ミリに満たない小さな虫なので、少量の発生だとすれば肉眼ではわからない場合があります。

虫眼鏡を使うとはの裏側や付け根ふきんで動き回っている様子を確認でます。

あるいは、葉にほこりのようなものがついていたら、紙の上に落とし、軽く息を吹きかけてみます。

わさわさと動いている様子がうかがえたら、ハダニがついている証拠です。


ハダニは高温乾燥を好み、梅雨明け後から真夏にかけて発生します。

湿気を嫌うので、庭木の場合は勢いの強い水を葉裏に散水することでかなり駆除できます。


小ぶりの鉢植え植物などの場合は、あまり水の勢いが強いと植物自体を傷めてしまうので、ジョウロなどを使い、葉の裏を洗い流すようにします。

また、噴霧器で霧水をかけるだけでも効果があります。

鉢植えは乾燥しやすいのでハダニには特に注意しましょう。

※サツキ、ツツジ類は特にハダニがつきやすいので注意。








薬剤を使わない害虫駆除①ナメクジ No.168

ナメクジは夜間に活動する


ナメクジは新芽や若い葉、花のつぼみを食害します。

最悪の場合は花が咲かなくなってしまうので早めに対処するようにしましょう。

ナメクジの姿は見えなくても葉や茎に這い回った後が白く光るので、他の害虫の食害と明確に区別することができます。

ナメクジが這った後の白い筋は、水で洗い落とすことができます。

日中は、落ち葉や土の中などに潜んでいて、夕方から夜間にかけて活動し始めます。

植物なら枯れ葉でもなんでも食べますが、特に好んで食べるのが新芽や花のつぼみ、花弁などです。


◉好物のビールで誘殺する

ナメクジはビールの臭いが大好きです。

夕方にナメクジが出没する場所にコップなどの容器にビールを入れて置きます。

夜の間にビールの臭いに誘われたナメクジが中に入り、そのまま溺死します。

ビールそのものに殺虫硬化はないので、ビールの中にナメトックスなどの誘殺剤を混ぜておくとより効果的ですが、庭でペットなどを飼っている場合は、誤飲がないように注意が必要です。


ナメクジの卵は10日前後でふ化し、2ヶ月ほどで成虫になるので、駆除は一定期間をおいて繰り返し行うと効果的です。


★確実な方法は捕殺

いちばん確実なのは夜などに庭で直接ナメクジを割り箸などで捕まえて、ビニール袋、容器などに入れ塩水をかけて処分。

日中、鉢底などに潜んでいるので見つけ次第捕殺します。

カタツムリもナメクジと同様の食害をするので、数が多い時や、被害がある時には捕殺します。

その他、ナメクジを殺虫するには、お酢、ハイター、マジックリンなどの洗剤なども効果的です。

ナメクジにお酢をかけると死にます。

薄めたお酢の中に入れると確実です。

薄めたお酢をスプレーで吹きかけると駆除できます。