よい土は見た目もきれい
土を購入して、袋を開けたら?なにこの土?なんてことはありませんか?
よい土は粒がそろい、さらさら、ふかふかしていかにも気持ちが良さそうです。
一方悪い土は、カビが生えていたり、じめじめと湿った感じで
、見た目も悪いものが多いようです。
土を購入するときは、購入時にパッケージの上から、カビや藻、水滴の有無をよく確認することが大切です。
臭いをチェックしましょう
袋を開けたとき、見た目と同時に、臭いもチェックしましょう。
完熟堆肥を使用している土は、ほとんど臭いがありませんが、未熟な堆肥などを使用していると、アンモニア臭やカビのような臭いがします。
よい土はみじん(粉)が少ない
よい土とは、みじんが少なく粒状で、通気性、水はけのよい土のことです。
土の袋を持ったとき、重すぎるつちは大抵みじんが多く含まれていると思っていいでしょう。
みじんが多いと水やりのたびに、底部にみじんが集積して、水が抜けにくくなるので、根腐れを起こす原因にもなります。
みじんの多い土を購入してしまった場合は、篩(ふるい)にかけてみじんを取り除くか、腐葉土を混ぜて改良します。
よい土は粒ぞろい
よい土のもうひとつの条件として、土の粒の大きさが揃っていることも重要になります。
土の粒の大きさが揃っていると、土の中に均一な隙間ができて水はけがよくなり、新鮮な空気が隙間にとどまるので、根の生育がよくなります。
根の呼吸がよくなり、早く根が伸びて生育します。
粒の大きさは、赤玉土の小粒程度で揃っていると理想的てす。
また、粒の大きさがまちまちだと、均一なすき間ができず、大きなすき間にみじんや腐葉土の細かい粉が入り込んで、すき間を埋めてしまうので、かえって水はけや空気の通りが悪くなるので注意しましょう。
水はけ、水持ちの違い
鉢植えの場合、水やりの時によい土、悪い土の差がてきめんにでます。
よい土は水が均一にしみ込んで、鉢底穴からすぐに水が流れ出します。
ピートモスが多く、水分量があまりにも少ないと、乾き過ぎたピートモスが水をはじくため、水やりすると土が浮きます。
鉢底穴から水は流れ出ますが、土に水が浸透していないことが多い。
このままにしておくと、根が水分を吸収出来ずに根の先が傷み、やがて枯れてしまいます。
このようにピートモスが多く、乾燥した土は、植物を植える前に土に少し水を与え、水分を含ませてから使用します。
また、みじんが多く、水はけが非常に悪い土は、すぐに水はけのよい新しい土か、腐葉土などを3割程度混ぜて植え直します。
未熟な堆肥が入った土は要注意
市販の培養土は、改良用土として腐葉土のほかに、バーク堆肥などが配合されたものが多くあります。
堆肥は熟度にばらつきがあるので、品質が不安定になりがちです。
培養土の中の堆肥の配合割合が多いほど、ばらつきの幅が大きい。
未熟な堆肥が混入されていると、植え付けて数日で枯れてしまうこともあります。
少ない土で植物を育てる鉢栽培では、未熟な堆肥入りの培養土は特に注意が必要です。
堆肥が含まれているかは、品質表示で確認できるほか、土の中に樹皮が含まれていたら、バーク堆肥入りと判断できるでしょう。
堆肥入りの培養土を使う場合は、熟度の高い堆肥であることが重要になります。
熟度の高いものほど色が濃い茶色から黒色。
臭いがほとんどない。
木くずなどが含まれず、粒の大きさが揃っている。
みじんが少ない。
鉢底から流れ出る水がきれい。
じめじめとしていない。
カビがはえていない。
肥料入りの土
肥料入りの場合は、植え付け時の元肥は不要ですが、土によっては、植物の生育度合いにかなりの差が出ます。
これは、配合されている元肥の肥料効果期間の違いによるものです。
肥料入りの培養土でも、植え付けて2~3週間たったら追肥をします。
これは、2~3週間ほどすると、根が新しい土になじみ始め、縦に伸び出して生育を始めるためです。
土をはしでつつくのはダメ🆖?
草花や花木、果樹などを鉢植えする際に、鉢土をはしでつつくと、赤玉土などの粒をつぶしてしまい、みじんを増やしてしまいます。
水はけ、通気性を悪くするので、おすすめできる方法とは言えません。
ただし、シンビジウムの植え替えなどで、バークチップや軽石などのつぶれにくい植え込み材料をはしで突きながら植え付けるのは、植え込み材料と根の密着度を高めるため、水や養分の吸収に効果的です。
また、植物を鉢に植え付けた後に、指などで土の表面を強く押さえ過ぎると、水はけを悪くする原因になります。
鉢をトントンと軽く地面に叩いてならす程度で十分です。
尚、焼き物の鉢等は割れないように注意が必要です。
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