セイヨウヒイラギ
セイヨウヒイラギは園芸用に栽培される、モチノキ科モチノキ属の常緑樹
別名 セイヨウヒイラギモチ
ヨーロッパ西部、南部 アフリカ北西部、アジア南西部の原産
「セイヨウヒイラギ」
若い枝や下の枝では、葉の縁が数ヵ所鋭く尖るが古い枝や上の枝では刺の数が少なく葉先が尖る。
縁はしばしば全縁になる。
モクセイ科のヒイラギは実が黒紫色に熟し、古株になると全縁になる全く別の植物である。
セイヨウヒイラギの果実は晩秋に熟すが、非常に苦いので冬の間も鳥に食べられることは少ない。
クリスマスの装飾の定番として使われる。
英語名からホーリー(Holly)とも呼ばれるが、(Holly)はモチノキ属の総称としても使われるので、区別するために(European holly English holly)ともいう。
ドルイド(ドゥルイド)
ドルイド(Druid)は、ケルト人社会における祭司のこと。
日本語ではドゥルイドと表記する
女性形はドルイダス(Druidas)
ケルト人
中央アジアの民族のひとつ。
中央アジアの草原から馬と戦車、馬車を持ってヨーロッパに渡来した、インド、ヨーロッパ語族ケルト語派の言語を用いていた民族。
古代ローマでは、サトゥルヌスので、木とされサートゥルナーリア祭(農神祭)で知り合いへの贈り物と一緒にセイヨウヒイラギの枝を添えて渡していたものを、その直後に当たる12月25日の冬至祭でキリスト教徒が真似たため、後にクリスマスにつきものの装飾となっていったと云われている。
(セイヨウヒイラギ斑入り)
トゲトゲの葉や赤い実はキリストの流した、血と苦悩を表すとされている。
また、セイヨウヒイラギは魔力があると信じられていて、キリスト教にもその事が取り入れられ、同じように魔力を持つと信じられていてた。
アイビーとともにクリスマスの飾り付けに用いられる。
悪魔や妖精がクリスマスの期間に悪いことをしないように民家やお店、教会や墓地などに飾り付けられたと云われている。
◉セイヨウヒイラギは、ヨーロッパ以外でもアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドで栽培されたものが野生化している。
◆類似種にはアメリカ原産のアメリカヒイラギモチ(アメリカヒイラギ)中国原産のヒイラギモチ(シナヒイラギ、ヤバネヒイラギモチ)があり、これらも園芸、装飾用に用いられる。
日本では特にヒイラギモチを用いる事が多い。
◉生育場所
半日以上は日が当たり、風通しのよい場所に植える。
日光が足りないと、花が少くなり実が少くなる。
実の色づきも悪くなる。
ただし、夏の直射日光が強すぎると葉焼けしてしまうので注意。
鉢植えでも育てられないことはありませんが、どちらかと言うと地植えに適した木です。
◆用土
極端な乾燥を嫌いますが、湿った土を好みます。
水はけ、水もちの両方がよい土が適しています。
鉢植えの場合は、乾燥に弱いので特に夏場の水切れに注意。
★肥料
肥料が足りないと樹の勢いが衰えます。
寒肥として油粕、堆肥などを株から少し離れた所に与えます。
※病害虫
病害虫には強い方ですが、カイガラムシがつくことがあります。
◆剪定
生長は遅くあまり剪定をしないで育てます。
風通しが悪くなったり、混みあった枝などの剪定にとどめます。
花芽は10月~3月にかけて形成され、4月から5月に白い花が開花します。
その後秋に実が赤く色づきます。
花後11月頃に実がなるので、どの時期に剪定したとしても花芽(実)を落としてしまうことになります。
生け垣の場合は年に2回、3月~4月と9月に刈り込んで、生け垣が乱れないように管理していきます。
★植え替え、鉢替え
鉢植えは2~3年に一回植え替えをします。