銀南木の子安イチョウ
いちょうのきのこやすイチョウ
青森県にはイチョウの巨木が多く、北金ヶ沢の大イチョウ(青森県深浦)は日本一の幹周りで22m、全国10位以内に4本のイチョウが選ばれている。
銀南木の子安イチョウは、青森県で5位になるが、県指定天然記念物となっている。
字名の銀南木からも、イチョウとともに歩んできた集落であることがうかがい知ることができる。
自らの重さに耐えきれず、幹から剥がれて傾いた枝は、先端が地面に触れて新たに幹として立ち上がり、別の株として生長している。
この子安イチョウは、この地に縁の深い法身国師のお手植えであると伝えられている。
法身(法心)国師(禅師)(1189〜1273年)は、鎌倉時代に常陸国真壁(現茨城県)に生まれました。
真壁の名僧で、俗名は真壁平四郎(法身性西禅師=ほっしんしょうざいぜんじ)
南宋(なんそう=中国の王朝の一つ)に渡り、厳しい修行を積み、後に名僧となり、帰国して国師となった。
瑞巌寺(ずいがんじ)の前身である松島円福寺を開山し、北条時頼の依頼により松島の瑞巌寺を再建したとされる。
また、津軽に法蓮寺を開いた髙僧と言われている。
79歳で故郷真壁に戻り、その後青森県北上郡の草庵で85歳の生涯を閉じました。
✿銀南木の子安イチョウ
所在地=青森県北上郡七戸町銀南木19
銀南木農村公園
樹齢700年以上
樹高24m、幹周り12.2m
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