緑のお医者の徒然植物記

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2024/06/21

根洗い No,692

 根洗いに挑戦しよう

盆栽風苔玉

小さな盆栽や野草など、様々な植物を数年間育てると鉢の中に根が回り、鉢から抜いても崩れなくなります。

根洗いとは崩れなくなったものを鉢から抜いて、平中陶板や石、浅い水盤などの上に飾った状態の植物のことです。

鉢植えとは違った風情のある作品となり、植え替えも必要なくなります。




鉢植えなど盆栽風に育てたもので、根が回っているものが根洗いに向いています。

あらかじめ鉢植えの表面に苔をはっておいたものが良いでしょう。


       「根洗い始めの状態」

古くなった根は枯れて腐植質になり、新しい根が年ごとに再生します。


        「6月21日」


やがて根のまわりにコケが生えてきて、根鉢全体を包みこんでいきます。

なので、根洗いはとても時間がかかります。

苔の成長を楽しみながら育てる人にはいいかもしれません。

好みで、苔をはって早く仕上げても良いでしょう。

苔玉より簡単に作れると思います。

鉢植えの期間を経ずに、直接根洗いを作る方法もあります。

作業の適期は春ですが、秋から冬に作ることも可能です。

管理する場所を考えれば年間通して作ることも可能かもしれません。


ただやはり寒い季節に作った場合は、根の成長が遅いので、作業後の管理に気をつける必要があると思います。


  「6月21日〜10月までの状態」


お正月から初春にかけて楽しむことができるでしょう。


        「12月11日」

剥き出しだった根も苔で覆われ根洗いの完成です。