食べられる野草
スベリヒユ
別名
オオスベリヒユ、スベラヒョウ、ズンベラヒョウ、タチスベリヒユ
日本の各地方によってはアカジャ、アカヂシャ、イワイズル、ウマビユ、オヒョウ、ゴシキソウ、スベラヒョウ、トンボグサ、チギリグサ、ヌメリグサ、ネガタ、ヒデリグサ、ヒョウ、ヒョウナの方言でも呼ばれている。
また、葉が青、茎が赤、花が黄色、根が白、種が黒と言う5色が揃っていることから「五行草=ごぎょうそう」とも呼ばれる。
原産地は南アメリカで、世界中の熱帯から温帯にかけて広く分布しています。
スベリヒユの歴史は古く、有史以前に海外から日本に渡来したと考えられています。
万葉集にもスベリヒユと思われる記述があり、古くから日本人に親しまれてきた事が伺えます。
有史以前に人が意図的に持ち込む前から、自然に分布していた史前帰化植物である。
この名が付いたのは、アマランサス(ヒユ)の仲間に似ていることから「ヌメリヒメ」と呼ばれ、それが転じて「スベリヒユ」になったと言う説や葉っぱにツルツル滑るような光沢があることに由来すると言う説もある。
乾燥に強く砂地や畑、道端や空き地など日当たりの良い場所に自生する。
乾燥に強いことから、飢饉の際に救荒植物として利用されたこともある。
また、サツマイモは飢饉を救った救荒作物として知られている。
スベリヒユは栄養価も高く、一部地域では食用とされるほか薬用としても利用されてきました。
民間薬として利尿や解毒として利用されてきた。
中国の中医学では長寿薬や馬歯莧(ばしけん)と呼ばれ、解毒、消炎、抗菌、止血などに用いています。
山形県では「ヒョウ」と呼ばれ、茹でて食べたりおひたしやあえ物、サラダなどに利用されています。
スベリヒユには「シュウ酸」が含まれているため、茹でてから水にさらし、アク抜きをしてから食べるのが一般的です。
沖縄では念仏鉦「ニンブトゥカー」と呼ばれ、夏場の貴重な野菜として重宝されています。
ヨーロッパでは普通にスーパーで売られています。
近縁種のタチスベリヒユが「パースレイン」と呼ばれ、野菜として栽培されています。
高茎となり、葉が大きく西洋ではサラダや煮物に用いられています。
茹でたものは干して保存食にもできます。
犬には有毒となるので注意が必要です。







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