◉樹形
模様木、舎利幹 分類=ヒノキ科トショウには、幹がほぼ直立する「おきあがりねず」と横に広がる「はいねず」があります。
「おきあがりねず」は静岡、三重の両県に多く、「はいねず」は全国の海岸沿いの地域に自生しています。
◉樹形
双幹、舎利幹樹木はやや赤みを帯び、とげ状の葉が3枚づつ輪生します。
◉管理場所
暖かい春から秋までのシーズンは日当たりと、風通しのよい場所で管理します。比較的、寒さに弱いので冬は冷たい風が当たらない場所に置いて保護する。
〇水やり
水を好むので、通常は朝夕二回、夏は三回、樹芯の上から十分に与えるようにします。特に、春から夏は夕方に葉水をたっぷり与えると、芽出しがよくなり、効果的です。
〇整姿のポイント
トショウの葉は細かく、新芽は5月~10月まで出ますが、伸びる長さは1㎝ほどです。これらは、根元の部分を少し残して摘み取り、小枝が密集しすぎている部分を整理します。
◉施肥
3月から10月くらいまで、梅雨時を除いて毎月二回与えます。他の植物と同様に、油粕などの有機肥料を施肥します。
〇植え替え
若木の場合は2年、成木の場合は3年から4年ごとの植え替えが目安です。植え替えの時期は4月から6月、9月から10月のシーズンが適しています。いずれも、葉色が本来の濃い緑色になる季節です。
新芽がまだ伸びている時は、芽摘みを行ってから植え替えるようにしましょう。
〇病害虫対策
比較的丈夫な樹種で、病害虫の心配はありません。冬に石灰硫黄合剤で消毒しておけば万全です。
日中以外は、室内で管理できれば理想的です。
◉盆栽の防寒対策
寒さに弱い樹種や、北陸、東北地方や山間部などの寒冷地では、冬の寒さから盆栽を保護する対策が必要になります。日中以外は、室内で管理できれば理想的です。
そうでない場合は、鉢の上に小石などを並べて鉢土を覆うマルチングを施すと、霜が降りたり、凍結するのを防ぐことができます。
また、冬の間だけ鉢の部分を地中に埋めておく方法も同様の効果が期待できます。