緑のお医者の徒然植物記

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緑のお医者の徒然植物記

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2021/03/21

ネコブセンチュウ (土壌線虫)No,411-1

 ネコブセンチュウ 土壌線虫

ネコブセンチュウの被害は、太根及び細根に多数の小さな「虫こぶ」ができる。

被害の株は、地上部の生育が悪くなり、樹高は低くて花たちも少なくなる。

虫こぶを切断して拡大鏡で調べると、内部にケシ粒大の白ないし半透明の丸い虫が見つかり、また土壌検査をすると多数の幼虫や線形の雄が見つかる。

根の虫こぶ内の球形のものは雌である。

一生を土壌中ですごし、根に寄生して養分を吸収する。

成虫は卵を土中に産み、やがて孵化した幼虫は根の先端付近から根に侵入して、寄生生活を始める。

やがて雌は成熟すると体は球形、または洋梨形に膨らんで肉眼でも確認出る様なコブとなる。

春から秋まで繁殖を続けて多くの場合は卵で越冬する。

地温が18℃前後に達すると孵化して根に侵入する。

このセンチュウの好適生活条件下では、25〜30日で1世代を完了し、年間、数世代を営む。

雌は500〜600の卵を産み、卵はゼリー状の分泌物で包まれて尾端についている。

センチュウ自体の移動力はほとんどないが、苗木の流通や移動によって各地に運ばれ、新地植栽によって定住して繁殖を繰り返す。

よって、苗木での寄生に注意し、徹底的な防除を行う必要がある。


 
「センチュウの寄生による根のコブ」


◉防除法

実生の台木はセンチュウのいない圃場で育成する。

栽培畑(圃場=ほじょう)の土壌消毒はクロルピクリンやドロクロール、アドバンテージ、D-D油剤、ディトラペックス、バスアミドなどの土壌くん蒸剤(殺線虫剤)を使用する。

掘り上げた苗木は46℃で60分、48℃で30分、または50℃で10分の温湯処理によって防除する。

米ぬかを土に混ぜる
同じ科の野菜を近くに植えない
他の畑で使った土や道具を持ち込まない


対抗植物を植える

マメ科のクロタラリア、コブトリソウ
イネ科のギニアグラス、ソルゴー
キク科のマリーゴールド


✻寄生する主な樹種

モモ、ヤナギ、アカシヤ、アセロラ、クレマチス、サザンカ
ツバキ、バラ、サクラ、ウメ、ナンテン、他

酸性土壌環境下において、防除剤を処理してから2時間後には半数程度のネコブセンチュウが不動化状態になり、ある程度の防除効果は得られているが、アルカリ性の土壌下状態においては不動化率が低く、ネコブセンチュウが植物の根に寄生する可能性が高い。


アワユキセンダングサの抽出物と、木酢液とテルミナリア·チェブラ果実の抽出物を、有効成分とする防除剤を用いることによって、あらゆるpHを有する土壌環境においても、更に迅速にネコブセンチュウを防除可能であるとしている。



                「アワユキセンダングサ」


アワユキセンダングサの煮沸抽出で、センチュウの不動化がある。
植物体を乾燥させた状態では18ヶ月、抽出液では12ヶ月間の高い抗線虫活性を維持できる事が明らかになっている。



             「テルミナリア·チェブラ」

テルミナリア·チェブラの果実の抽出物を有効成分とする。

✫主な線虫防除剤
ネマトリンエース粒剤、ビーラム粒剤
フォース粒剤、ラグビーMC粒剤
ネマキック粒剤、オルトラン粒剤、他









キブシ No,411

 キブシ    キブシ科

別名=マメブシ、マメヤナギ
「木附子、木五倍子」

果実を五倍子(ふし)の代用として使うのでこの名がある。



                                                                           「キブシ」

実はタンニンが多く含まれ、黒色染料にする。

雌雄異株の落葉低木で、山地に生えて3㍍程の高さになる。

地域ごとに変異の多い種類で、海岸付近に生える花が大きい「エノシマキブシ」と呼ばれる種がある。


                                                                    「エノシマキブシ」

花の内部を見ないと雌雄の違いがわからないが、一般的に雄花は黄色みが強く、雌花は緑色を帯びる傾向にある。

五倍子とは、「ヌルデ」の若芽や若茎などにアブラムシが寄生してできる虫こぶのこと。


江戸時代では「ふしかね」と言われ、お歯黒に用いられたほか、薬品や染料として利用されてきた。

藍で下染めして塩化クロムで発色すると、青灰色を得ることができる。

✻ヌルデ

ウルシ科の落葉高木でウルシほどではないが、まれにかぶれる人もいる。


                                                                 「ヌルデ」


ヌルデの名はかつて幹を傷つけて白い汁を採り、塗料として使った事に由来するとされる。

別名フシノキは生薬の「ふし」が採れる木の意味である。

キブシは耐寒性があり、早春と10月〜11月が植え付けの適期です。

湿気が多少ある日当たりのよい所が適しています。
自然樹形が理想で、痩せた土地を嫌います。

肥料

寒肥として油かす、鶏ふんなどを与えると花つきが良くなります。

開花

3月から4月に葉が出るより先に淡黄色の花穂を下垂させる。

✻変種にマルバキブシ、ヒメキブシ、ケキブシなどがある。




                 

2021/03/20

レンギョウ No,410

 レンギョウ モクセイ科

別名=イタチハゼ
レンギョウウツギ   
落葉低木「連翹」

原産地=日本、中国、朝鮮半島
東ヨーロッパ

モクレン科レンギョウ属の総称。

地面から茂み状の株になり、垂れ下がる枝にびっしりと鮮やかな黄色の花が咲く。

①中国原産=レンギョウ、シナレンギョウ

②朝鮮原産=チョウセンレンギョウ

③バルカン半島原産=セイヨウレンギョウ

④日本原産=ヤマトレンギョウ、ショウドシマレンギョウ

レンギョウの中でも、チョウセンレンギョウがよく栽培されています。

チョウセンレンギョウは樹形が整いやすく、色々な形に仕立てられるので、生け垣や庭の植え込みなど様々な用途に使われます。

江戸時代に渡来し、当時は主に観賞用として栽培されていました。





学名の「Forsythia」は、19世紀初頭にイギリスの王立植物園の監督官を務めた、スコットランドの園芸家ウィリアム·フォーサイスに因んで付けられた。

(ウイリアム·フォーサイス1737〜1804年)
王立園芸協会を設立した人物である。

ウィリアム·フォーサイスは25歳でロンドンに出て、サイオン·パークの公園庭師となり、1763年にチェルシー薬草園で園長のフィリップ·ミラーのもとで訓練を受けました。

その後、ミラー氏の死後監督官を務めた。

菌類による樹木被害を防ぐための、腐朽菌などの侵入を防止するための方法の実験を行い、良質な木材を確保するための功績を遺している。

牛ふんや石灰などを調合した、「フォーサイス塗布剤」の成分を発表した際、1500ポンドの報奨金を与えられている。

✣植え付け
2月から4月又は9月から10月頃に行います。

元肥には石灰と堆肥などを混ぜたものを与える。

日当たりのよい肥沃な土地を好む。

生育力が強く日陰でも育ちます。
また、耐暑性や耐寒性も高く悪環境にも耐えます。

土質も特に択びませんが排水の良い方が適しています。

✫せん定

レンギョウは半つる性の樹で、庭植えのまま放任して置くと大きくなり過ぎるので、毎年せん定を行います。

花後すぐに行い、不要な枝や徒長枝の整理を中心に樹形を整え、新枝を伸ばすと花つきが良くなる。

レンギョウの自然樹形は株立ちで、株元から数本の枝が生えます。

このうち、古い枝は間引いて根元付近で切り取ります。

せん定の適期は1月から2月、5月
12月

✻肥料
樹勢が強いので肥料は少なめに与えます。

寒肥として油かすに骨粉を混ぜたものを埋め込みます。

花後4月から6月まで、化成肥料を少し与える。

8月には追肥として化成肥料を根元にばら撒きします。

✣品種
シナレンギョウは葉が少し出てから花が咲き始める。

チョウセンレンギョウは大形で葉の色が濃い。

日本産のヤマトレンギョウもあるが、花つきがまばらなのであまり知られていない。

開花期は3月から4月頃で、長い花弁の黄色い花をつける。

✫殖やし方

新枝のまだ芽を活動しない2月に切り取り、3月まで土の中に保管しておいてから挿し木する。

枝元の方がよく発根する。

株分けは3月上旬〜4月上旬に行います。

病気

褐斑病
病原体の殆どはカビです。

洋ランのデンドロビウムの褐斑病だけは病原体がバクテリアです。

病にかかったは葉や、病気になって落ちた葉の上で越冬し、翌年の春に風や風に含まれる水滴などに運ばれ、他の植物に水媒感染します。

他に水媒感染のように雨水に病原体が溶け込み、その水が跳ね返ることによって感染することもあります。

発生する時期は5月から10月頃で、特に夏の初めの高温多湿時に多発します。

病気にかかった葉は見つけ次第取り除き処分します。

病葉には直接水をかけないよう気をつけます。

薬剤は発生期から10月頃までダイセン、ダコニール、ベンレートなどを月2回くらいの割合で散布します。

連作したり、管理が悪いと発生しやすくなる。
多湿を防ぐためにいらない古株を冬の間に処分し、せん定して風通しをよくし日がよく当たるようにします。


枝枯れ病
病原体はカビです。
病菌はせん定などで枝を切った切り口や接ぎ木のつなぎ目、枝の傷などから組織に入り込み発病します。

特に徒長枝や柔らかい若枝に発生することが多いのが特徴です。

多湿時に黒い粒状の繁殖器官から胞子を吹き出し、それが風に運ばれ空気感染します。

病気にかかった枝を見つけ次第切り取って処分します。

切り取ったあとの切り口にはトップジンM、石灰硫黄合剤などを塗り、乾いてから墨汁やツナギロウを塗っておきます。

徒長枝や生育不良の枝はせん定します。
他の病気の予防を兼ねて、生育期にマンネブダイセン、エムダイファーを散布するのも効果的です。

害虫

ルビーロウムシ(カイガラムシ)
種類が多く同じカイガラムシでも様々な形態をしています。

樹液吸汁害だけでなく、カイガラムシの排泄物により「すす病」を併発します。

幼虫の時期なら殻がまだまだ出来上がっていないので、スミチオンなどを散布して駆除します。

成虫になると薬剤は浸透しにくいため、効果があまり出ないので捕殺します。

また、冬場なら冬期使用限定薬剤のマシン油乳剤が使えるので、成虫でもこれで駆除できます。

カイガラムシは風通しが悪く、日当たりの悪い所を好むので、普段から適度に枝の手入れをして、風通しをよくしてやると害虫減るのですす病の発生も無くなる。


花つきが悪くなる原因

花つきが悪くなる原因の多くは、せん定時期の誤りと考えられます。

レンギョウの開花までの年間サイクルは、花後の4月下旬から新梢を伸ばし、7月から8月頃に新梢に花芽を形成し、翌春に花を咲かせるというものです。

当然秋以降に刈り込めば翌春の花は減ります。

しかし、生育力が強く大きくなり過ぎるため、無計画に刈り込んで花つきを悪くすることが多いようです。

せん定は花後を中心として行い、秋以降は徒長枝や弱い枝を切る程度にします。

また、レンギョウのような株立ち性の樹は、株が古くなると花つきが悪くなるのでこのような場合は、株元まで切り戻して株を更新します。

レンギョウの薬効

果実は芳香があり舐めるとわずかに渋みがある。

果実は完熟する前の秋に採取され、茶褐色になるまで日干ししたものが生薬のレンギョウです。

シナレンギョウの成熟果実とともに生薬レンギョウには、チフス菌、パラチフス菌、大腸菌、緑膿菌などのグラム陰性菌、その他グラム陽性菌に対して強い抗菌作用がある。

また、消炎や利尿、解毒薬など吹出物、皮膚病などに応用されている。

花を日干ししたものを煎じて服用すると、利尿、高血圧などの予防に良いと言われている。

漢方薬の原料にも利用されています。




2021/03/19

ミツマタ No,409

ミツマタ   ジンチョウゲ科

別名=オウズイコウ
落葉低木

7月頃、新しい枝の先が3本に分かれて伸びる事から「三叉」と呼ばれるようになった。

黄金色の花の外面は白いうぶ毛で覆われ、まるで自ら光を放っているかのようである。


                                                     「ミツマタ」

和紙の原料にするため、山間の畑などで栽培していたものが野生化し、今では人も立ち入らない山地にまで自生している。

お札の原料としても樹皮が使われる。

製紙ように赤木、青木、カギマタなどが栽培されていました。

日向でも半日陰でもよく育つ。

やや湿り気のある肥沃な土地を好む。

仲間のジンチョウゲほど移植は難しくない。



                      「三つ叉に分枝するのが特徴」

肥料

よく花をつけるには寒肥として油かす、鶏ふん、化成肥料を与える。

開花

3月から4月頃に白色の絹毛に覆われた、30個ほどの黄色の花が枝先に集まってボール状に咲く。

花の色は黄色が普通ですが、観賞用に赤い花の園芸品種「ベニバナミツマタ」などが作られている。

花が散ったあとから葉が伸び出してくる。

せん定

4月から5月
萌芽力はあるが、せん定は混み合った所を間引く程度にする。

移植

3月から4月頃に湿り気のある土地に移植する。

幼木は直射日光を嫌う。





2021/03/18

クマノザクラ No,408

 クマノザクラ

新種桜の発見

2018年、「クマノザクラ」は約100年ぶりの新種と判明した桜です。

紀伊半島南部が原産の日本固有種のサクラで、日本に自生する10種、もしくは11種のサクラ属。

基本野生種の内の1つ。

日本国内の野生の桜としては、100年ぶりとなる。

               「発表当時のクマノザクラ」

和歌山県田辺市本宮町(ほんぐうちょう)を中心として熊野地域の山間部や串本町、那智勝浦町の海岸部などに生える。

「クマノザクラ」はヤマザクラやソメイヨシノよりも早い、2月から3月頃に花を咲かせます。

「クマノザクラ」は個体差もあり、同じクマノザクラでも花びらの色が違うこともある。

まだまだわかっていない事も多い桜です。


                        「クマノザクラ」

田辺市本宮町は、熊野三山の中心である熊野本宮大社や、江戸時代の温泉番付では✫勧進元とされ、別格扱いされるほどに名を知られた湯の峰温泉、河原を掘ると温泉が湧く川湯温泉などがある。

✫勧進元(かんじんもと)
何か事を発起してその世話をする主催者のこと。

和歌山県古座川町には、多くの個体が自生していることが確認されている。

池野山地区には、新種として学名を記載した論文を発表するにあたり、正基準標本が採取されたタイプ木があります。

古座川町ではクマノザクラを町花として制定しました。

この地域ではごく普通に咲いていた桜ですが、まさか「100年ぶりの新種発見」という事ですが、これは極希な出来事です。

クマノザクラは、森林総合研究所多摩森林学園の勝木俊雄農学博士によって新種が確認されました。


                         「クマノザクラ」

古座川町は、紀伊半島南方の山間部に位置する町で、林業も盛んな所です。

また、天然記念物や文化財にも指定されている貴重な、自然景観や観光スポットが多い町です。










2021/03/17

アイ (藍)No,407

 藍     タデ科      イヌタデ科

一年草 別名=インジゴチン タデアイ
原産地=東南アジア

古くから藍染めの染料原料として知られる植物。

藍の歴史はとても古く、紀元前3000年まで遡ります。


                            「タデアイ」

✻「インダス文明」の遺跡から、藍染めの染織槽跡が発見されたと言う記録が、藍の存在が世界で初めて確認された時期と言われています。

✻インダス文明
紀元前2500年から1800年頃に繁栄した文明とされているが、インダス文明の文字は未だに解読されていない。

その事から、繁栄していた時代が正しいのか疑問は残る。

紀元前300年頃になると、シルクロードを通じて文明の交流が始まり、藍染めの布製品が盛んに行き来していたとされ、インドやエジプトを中心に世界各地に藍が流通して行きました。


日本の藍の歴史は、奈良時代に遡ると言われています。

当時の唐から、朝鮮半島を経て伝わったと言われ、法隆寺や正倉院に当時の藍で染められた布類が今も多数保存されています。

その藍こそが「タデ藍」で「出雲族」が最初に栽培されたと言われている。

✣出雲族とは
古代出雲地方に存在したと言う説のある種族。

出雲とは現在の島根県東部を指す。

出雲神話の担い手として想定されている出雲族は、鉄器文明を持つ「ツングース」であるとする説がある。

✻ツングースとは
出雲女は朝鮮、満州、蒙古(もうこ、モンゴル)の遺伝子があり、その民族を北東アジアに住む「ツングース」という。


出雲地域からは大量の✫銅鐸(どうたく)や銅剣などが出土した遺跡もあり、実際に古代に何らかの勢力が存在したとされている。

朝鮮、満州、蒙古から出土するものと、出雲の地下から出土する弥生式の土器はほぼ同じである。

✫銅鐸は青銅製の弥生時代後半期の遺物で、もとは楽器らしくのちに祭器に使われた。

「天孫族」に屈しまいとした出雲族の一部は東北に逃れ蝦夷(えぞ)となって最後まで戦ったとする説がある。


❆天孫族(てんそんぞく)とは
日本神話において降臨したヤマト王権をつくったとする古代勢力の総称。

また「新撰姓氏録」では天照大神などの子孫を神別の「天孫」としている。

新撰姓氏録(しんせんしょうじろく)とは、平安時代初期の815年(弘仁6年)に集成された、日本古代名鑑で氏族の実態や、姓氏家系を調べる上で欠かせない文献。


蝦夷とは、古代、関東以北に住んでいた人々でえみしとも言う。

北海道の古称で北陸、関東北部から東北地方にかけて住み、朝廷に服従していなかった人々のこと。

また、出雲方言と東北方言が同じ「ズーズー弁」であるのもその証であるとされている。


江戸時代になると木綿の普及に伴い、藍染めが幅広く使用されるようになった。

阿波の国、現在の徳島県が最大の生産地だった。

徳島の「すくも」藍染めの染料は、高品質な「阿波藍」として別格の扱いを受けていた。

明治中頃には、全国の市場を席巻きするほどで、生産もピークを迎えた。

第二次世界大戦で栽培が禁止されたため、藍の生産は途絶える寸前まで行ったが、徳島の藍師が戦争中もタネを守り、副業をしながらも藍作りを続けてきた事で、現在でもその伝統が生き続けている。

現在は徳島をはじめ、北海道、青森県など、いくつかの地域で栽培されています。


「タデアイ」は古くから薬用植物として、解毒、解熱、消炎などの目的で利用されていました。

タデアイは日本に自生していない。

日本の一部の地方では、「タデアイ」はタデ酢などの食品原料としても利用されています。

食物繊維とミネラルも豊富に含まれている事から、藍の青汁や藍のサプリメントなどが商品化され、健康食品としても注目を浴びている。

✿藍特有のフラボノイド

ポリフェノール(フラボノイド)はブルーベリーの約4倍とも言われている。

トリヒドロキシ、メチレンジオキシフラボンを骨格とするフラボノイド化合物であり、藍の主要な物質群。

藍はコレステロールの低減に有効な素材である可能性がある。

藍のフラボノイド化合物は、いずれも還元酵素の阻害活性を示し、その活性は高脂血症治療薬である「ロバスタチン」とほぼ同等レベルの阻害活性を示す。


✿藍の抗酸化能

藍は昔から健康維持目的で利用されていました。

様々な疾病は、活性酸素によって引き起こされると考えられています。

藍は高い「抗酸化能」があり、活性酸素消去能が優れていると言える。

藍には、抗酸化物質や抗菌物質が含まれている事が確認されている。