盆栽樹形の大きさを調節する
盆栽の大きさは、自分のイメージする完成樹形に合われて決めていくのが基本ですが、設置スペースの条件などによっておのずと決まってくる場合もあります。
樹芯(幹の先端)をこまめに切り詰めて、樹高が伸びるのを抑える方法は一般の植木と同様ですが、丹念に切り詰めて枝と枝の間隔を短くしていきます。
ただし、これだけではまだ樹勢が強いので一年に1回、主根(幹から地中に向かって真下に伸びる根、直根とも言う)=主根の先を切り詰めて、植え替えるようにします。
根を切り詰めることで、土から吸収する養分が調整されて、樹高が高くなり過ぎるのを抑える訳ですが、同時に側根、主根から横に分かれて伸びる根が生長して「根張り」の具合がよくなると言う意味もあります。
希望する樹高になったら、樹形を整えて観賞用の鉢に植え替えます。
また、樹形を作る段階までは幹の健全な生育に重点を置き、横枝は伸ばしたままにしておくのが通例です。
これは、樹形を作る時に必要な枝を足りなくなると言う事態を防ぐとともに、幹の生育を促す効果もあります。
※根を切り詰めることで生長を抑える。
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