スダチ、カボス ミカン科
酢橘 東洋のレモンとも呼ばれる。
スダチの歴史は古く、万葉の昔から徳島の地に自生していたとの説もある。
スダチは「ユズ」の偶発実生と言われていて、今から300年ほど前の書物(大和本草1706年)には「リマン」という名前でスダチの記録が残されているようです。
本格的に栽培されるようになったのは昭和30年以降とされる。
スダチは徳島県原産の果物で、カボスやユコウと同じ香酸柑橘類
名前の由来は食酢として使っていたことにちなんで「酢の橘」から酢橘と名付けていたが、現代の一般的な呼称はスダチである。
近縁果に「ユコウ」「ユズ」があります。
1974年(昭和49年)にはスダチの花が徳島県の県花に指定されました。
スダチの露地ものは8月下旬から10月頃が収穫時期で、貯蔵されたものが3月頃まで出回ります。
ハウスものは3月中旬から8月中旬頃に収穫されます。
カボスは大分県の特産品として有名です。
江戸時代に臼杵市で栽培が開始したのが最初とされ、臼杵、竹田、豊後大野市などが主な産地です。
カボスは全生産量の95%以上が大分県産です。
スダチは2年目、カボスは3年目から開花結実しますが、3年目までのものは摘果してしまい、4年から5年目の果実から収穫します。
栽培地
耐寒性があり、マイナス5℃以下にならない場所では庭植えできません。
水持ちの良い土層の深い場所が敵地で、やや日当たりの少ない方が芳香の良い果実が得られます。
鉢植えは赤玉土6、腐葉土3、川砂1の混合土に植え、西日の当たらない場所へ置きます。
寒風に弱いので冬は室内に入れて管理します。
肥料
3月に300gぐらいの配合肥料を根回りに溝を掘って埋め込みます。
鉢植えは、毎年4月に玉肥を3〜4個置き肥します。
収穫するようになったらいずれも9月に同量ぐらい追肥します。
せん定
発芽前の3月上旬に行います。
内部によく日が当たるように間引きせん定し、側枝は長くなったら更新し、若枝を保つようにします。
果実管理
7月上旬に目標数を残し、不良果実や小果実を摘果します。
スダチの効能
スダチはビタミンC、リモネン、クエン酸、食物繊維、果糖などが多く含まれており、ビタミンCは免疫力強化や風邪予防、美肌などの効果があります。
また、クエン酸には体内の疲労物質の除去や浄血作用などを行い、体の疲労感を取り除く効果があるとされています。
芳香成分のリモネンには精神を安定されたり、食欲を増進させたりする効果があるとされる。
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