緑のお医者の徒然植物記

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ラベル #ユリノキ、#ハンテンボク、#チューリップツリー、 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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日曜日, 3月 14, 2021

ユリノキ 百合の木 No,404

 ユリノキ モクレン科

別名=ハンテンボク、レンゲボク
英名=チューリップ·ツリー
落葉高木

北アメリカ東部に隔離分布することで知られ、中国と北アメリカにそれぞれ1種がある。

テネシー州、ケンタッキー州
インディアナ州のシンボルツリー

日本へは明治時代初期に渡来し、各地に植えられている。

本州以南での植栽が可能です。

✫名前の由来
学名は「チューリップのようなユリノ木」という意味。

葉の形が半纏に似ている事から「ハンテンボク」とも呼ばれる。

❆半纏(はんてん)
日本の伝統的な綿が入った防寒着のこと。




大きく育つと直立した幹から大枝を広げ、雄大な卵形状の樹冠を見せます。

ただ、強い風や積雪に対して枝が折れやすく、樹形を乱す事があります。

大木になるため庭木よりも、公園や街路樹などに利用される事が多い樹種です。

互生の葉は両面とも無毛。
葉柄は3〜10cmと長く、秋には黄葉する。

5月から6月頃、葉が展開してから新しく伸びた枝先に花が開きます。

花の形はチューリップに似ていて、黄緑色で付け根の部分にオレンジ色が混じります。

果実は翼果が上向きに多数集まった松かさ状の集合果。

10月頃に熟し、裂片状に剥がれます。

晩秋から初冬にかけて最も外側の翼果が、コップ状に残っている事が多い。

✫品種
葉に斑が入る「ミヤビ」や「オーレオ·ギアータム」などの品種がある。

公園や街路樹などの利用が一般的ですが、庭木として利用する時は自然樹形を基本に切り戻しを行って、高さ、枝幅とともに5㍍以内ぐらいを目安に育てます。

✫生育環境

日当たりが良く肥沃な土壌が最も適しています。

枝が折れやすいことから、雪が多い地域や風が強い場所には適しません。

✪病害虫
アメリカシロヒトリが葉を食害する事があります。

スミチオンなどの殺虫剤で、見つけ次第早めに駆除します。

✣殖やし方
実生、挿し木によりますが挿し木の活着率はあまりよくありません。