緑のお医者の徒然植物記

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ラベル #アロエ、#キダチアロエ、#ユリ科、#アフリカ原産、#ロカイ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2026/01/18

キダチアロエ No.818

 キダチアロエ

アフリカ原産 ユリ科常緑多年草

アロエ属の中でも比較的寒さに強く、日本では江戸時代に渡来して以来各地で栽培されています。

アロエの語源はアラビア語の「allohe=苦い」に由来し、中国名のロカイ「盧薈」がアロエと変化し、定着したとされ、その苦味と多様な効能から古代より世界中で「万能薬」として利用された植物です。



アロエの歴史は古代エジプトに遡り、「不老不死の植物」として珍重されました。

古代エジプトのピラミッドの中から、アロエに関して書かれた最古の歴史書が発見されています。

書物はミイラの棺の中にあったもので、紀元前1550年頃に書かれたものとされています。

アロエはファラオ(古代エジプト王の呼称)の埋葬品にもなるほどであった。

アレキサンダー大王は兵士の治療に用いたとされ、クレオパトラは美容のために愛用したとされています。

日本へは鎌倉時代にシルクロード経由で中国から伝来したとされ、当初は「ロカイ」と呼ばれた。

江戸時代の「大和本草」などの文献に薬草として記載され、宣教師が持ち込んだ「キダチアロエ」が主流となった。

キダチアロエが「医者いらず」と広く親しまれ、やけどや傷、胃の痛みなどに用いられました。

植物学者のカーネル·フォン·リンネが「真実のアロエ」として命名したと言われています。

参照ブログ
博物、植物学者カーネル·フォン·リンネNo.78


アロエ属は種類が多く、300種以上あるとされ、日本で見られるアロエ·ベラは葉がキダチアロエより大きくロゼット状(バラの花の様に地面に近い位置で葉を広げる)に広がった形をしています。

現代ではアロエ·ベラなどがヨーグルト、ジュースや化粧品、医薬品として広く利用され、科学的にも成分研究が進められている。




キダチ(木立ち)と名がある通り、茎は伸びて立ち上がります。

葉は互生し、多肉質で細長く先は尖り、葉縁には鋭いトゲがあります。

花期は12月から3月で、茎の頂上付近から朱から赤色をした房状の花を咲かせます。

アロエ利用の注意点

キダチアロエは、葉の皮や樹液(ラテックス)に含まれるアロインなどの成分により、過剰摂取や誤飲で下痢、腹痛、肝機能障害などを引き起こす可能性があり、特に子どもや犬猫には有害で死に至ることもあります。

アレルギー皮膚炎やじんましん、痙攣(けいれん)を起こす人もいるので注意が必要です。

大量に服用すると腹部疝痛(せんつう)や骨盤内臓器の充血を起こすので、妊娠中や生理中、痔疾(じしつ、いぼ痔、切れ痔、あな痔(痔ろう)=三大疾患)や虫垂炎の疑いがある場合等には、服用しないなど注意が必要です。

葉の外皮由来の成分であるアントラノイドには発がん性が疑われており、サプリメント等では外皮を除去することが推奨されています。