緑のお医者の徒然植物記

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2020/08/25

サカキ No.255

サカキ (榊)ツバキ科

雌雄異株 原産地=関東以南、四国、九州

花弁の先がやや尖った白の5弁花をつける(5月~7月)

葉の付け根に1~3個の黒い実をつける。

庭の主木、植え込み、生け垣のほか、神前に供える玉串などに用いる。

温暖地の林に見るサカキは、10㍍にも伸長するが、庭では3~5㍍に仕立てる。

性質は強健で日陰にもよく耐えるが、日当たりのよい場所に植え付けると、しだいに弱ってくる。

湿潤な所が適し、日陰を好む。
株元を乾燥させない。

生長は遅く、樹姿は自然に整うので特に混み合う部分を間引く程度でよい。

切り戻しは必ず枝分かれしている部分で行う。




◉肥料

12月から1月に有機質肥料を株の周囲に施す。

◆害虫

チャドクガ

葉の裏にケムシが群れて、葉肉だけを食べるので表からは葉の色が黄色に見えます。

このケムシは、淡黄色に黒い紋のはいった姿で、老熟幼虫は2.5㎝ほどになります。

年に2回、4月と7月頃に発生する。

この虫は毒毛を持ち、触るだけではなく近寄ってもかぶれるので、他のケムシのように捕殺するのは適切ではありません。

薬剤は、産卵初期にカルホス乳剤、スミチオン、ディプテレックス、DDVPなどで防除する。

葉の色が黄色く変わるので、これを目印に孵化(ふか)後早いうちに駆除します。

成虫も毒毛をまき散らかしますので、早期に駆除することが大切です。

◉殖やし方

実が黒く熟したら、種をよく洗って蒔く。

挿し木は2年生枝を切り、葉を2枚~3枚つけて挿し穂にして、小粒の鹿沼土に挿します。

★サカキとヒサカキの違い

サカキの葉を縁に鋸歯がなく、ヒサカキの葉の縁には鋸歯がある。

葉がサカキの方が大きい。

花期はヒサカキが少し早い。