緑のお医者の徒然植物記

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2018/11/16

ゼラニウム No,43

ゼラニウム

フウロソウ科  宿根草
別名=テンジクアオイ

花言葉=愛情

ある程度の暖かさがあれば、毎年一年中花が楽しめます。

育てやすく、寄せ植えにも最適。


                     「品種名=桜々」


日当たりがよく乾燥気味の場所に植え付けます。

酸性土壌の場合は、石灰で十分に中和してから堆肥、腐葉土を施して植え付けます。

強い霜が降りる寒冷地では、鉢植えにし、冬場は室内に取り込めるようにします。

鉢植えは赤玉土小粒5、腐葉土2、パーライト2、堆肥1の配合土に苦土石灰と元肥を加えて植え付けます。

鹿沼土はゼラニウムにはよくありません、混ぜないようにしましょう。

✻鹿沼土は肥料を捕まえてしまうことで、土のpHに敏感な植物には向きません。

また、コガネムシの発生が気になる場合は、粒剤の薬剤を混ぜて植えると予防できるでしょう。


水やり、肥料
乾燥には強い為、土の表土が乾いてから水を与えます。

水を与え過ぎると根腐れを起こしやすく、茎(花茎)ばかりが伸びてしまいます。

肥料切れすると花芽がなかなか付かず、花が咲かなくなります。

こまめにバランスの良い液肥を、二週間に1回程度与えます。

夏場は高温多湿になりやすいので控えめにし、置場所を考えて育てましょう。

★窒素分の多いものを与えると、葉色が悪くなり、花が咲きにくくなります。

◉開花中はこまめに花柄を整理します。

開ききった花を摘むと、また次の花が付きます。



◆害虫
アブラムシやハダニが発生することがあります。

発見次第、水で流すか、殺虫剤で駆除。

ヨトウムシは補殺するか殺虫剤。

被害が深刻なのが、コガネムシの幼虫です。



土の中で根を食いつくします。

食害されていてもなかなか気づきません。

定期的に、株がぐらぐらと動かないか確かめる事が重要です。

根を食べつくしても茎まで食べはじめてしまいます。


コガネムシの食害で根がない


写真は食害されたゼラニウムで、全く根がない状態です。

この状態でもゼラニウムは復活します。

浅い鉢に、出来れば素焼きの鉢に植え付けてあげましょう。

挿し木をした後の管理と同じような状態で育てます。


                                (A)

◉(A)は4号の浅い素焼き鉢に植えた状態です。

水やりをうまく調整しながら管理しましょう。

◉育てる管理ポイント
長雨が苦手ですので、長雨が続く時には、雨が当たらない場所に移動してあげましょう。

長雨に放置すると、根腐れの原因にもなります。

生育が弱って花が咲きにくくなります。

草丈の約半分の場所で切り戻ししてください。

また、直射日光を避け半日陰の場所で管理すると良いです。

★冬は伸びすぎたところを切り戻し、株の姿を整えます。

やや寒さに弱いので、3℃以上の気温が必要です。

庭植えにしている場合は、防寒をするか、鉢に植え替えて室内て管理してあげるのが理想です。

◆鉢植えは、鉢の中がすぐに根でいっぱいになり、水はけが悪くなってしまいます。

生育が悪くなるので、毎年、一回り大きな鉢に植え替えるか、株の大きさ、根の状態をみて小さい鉢がいいかを選択しましょう。

根が少ないのに、大きな鉢に植え替えてしまうと、なかなか土が乾かない状態が長く続くことで、成長しきれずに根腐れを起こし、やがて枯れてしまいます。












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