緑のお医者の徒然植物記

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緑のお医者の徒然植物記

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2019/06/19

湿度、温度の上昇とともに病害虫発生 No.145

湿度、温度上昇による

被害虫発生


6月になるとだんだん気温も上昇してくる。

湿度や温度の上昇に伴い、病害虫の活動も活発化する。

毎日のように観察が欠かせない季節である。

葉やつぼみなど食害、天候が不安定な時期でもあるので、病気にもなりやすい。

7月~8月にかけて産卵期を迎えるカイガラムシ類は多数発生、固いロウ質殻物で覆われているので、薬剤を散布しても効果がでないことがあります。

見つけ次第、捕殺することが最も有効手段です。

竹のヘラやブラシ(使い捨ての歯ブラシなど)などで剥ぎ取ると、潰れて死んだり、木から落ちて二度と這い上がれないので、こまめに観察しながら、駆除することが大事です。

樹勢を衰えさせ、被害が大きい場合枯死してしまう原因にもなりますので、発見次第丁寧に駆除しましょう。



花の終わった花木にはお礼肥を(肥料)No.144

花後のお礼肥


肥料

花の終わった花木は、順次お礼肥を与えます。6月はサツキ、ツツジ、ライラック

◉チッ素分は控え、リン酸、カリ分の多い肥料を与えます。

カシ類、ヒバ類などで刈り込みを行ったものや、サザンカ、ツバキなどの常緑樹は必要に応じて暖効性肥料わ与えます。

梅雨明け後はサルスベリ、ムクゲなどの夏に花が咲く花木を除き、一般には肥料は控えるようにします。


夏に肥料が効きすぎると「土用芽」が伸び、充実する前に秋~冬を迎えて樹勢を弱める原因になってしまいます。


        「アンネのバラ」








6月に行う植え付け、植え替え(品種) No.143

植え付け、植え替え


6月は、アジサイ、イヌツゲ、カシ類!カルミア、クチナシ、サザンカ、サツキ類、ジンチョウゲ、ツツジ類、ツルバラ類、モチノキ、モッコク、ユズリハなど多くの暖地系広葉常緑樹で植え付け、植え替えが行えます。


一般に、落葉樹はこの時期の移植は避けた方が無難です。











フェイジョアの挿し木(6月) No.142

フェイジョアの挿し木


今年の春から伸びて生長がとまった柔らかい新梢を使った「緑枝ざし」にします。

さし穂は15センチ前後に切り取ってから調整します。

下葉を付け根から切り、上部の葉で大きな葉は、半分に切ります。

2センチほど斜めに切り戻し、一時間から二時間くらい水揚げしてから、さし床にさします。


用土は赤玉土5、腐葉土3、川砂2の混合土を用いるとよいでしょう。

さし穂の間隔は4~5センチにとり、深さは2センチ位にします。

さし穂をさし終えたら、針金で支柱を作り、ビニールで覆い密閉にします。

◉フェイジョアに限らず、キウイなど、緑枝ざしにする場合は密閉ざしにすると、中の湿度が高くなり、葉からの蒸散が抑えられるため、さし穂の発根率がよくなります。



2019/06/18

アジサイの花が咲き終わったら(花後せん定をするには?) No.141

アジサイの花後せん定


アジサイの花芽は、10月頃に充実した枝先に分化し始め、翌年の3月ころまでに完成します。

8月以降に枝を切り詰めると充実した枝が伸びずに、花芽がつかなくなるので、花が終わり次第すぐにせん定します。

今年開花して弱った枝は付け根から切るか、枝分かれしている部分で切り戻します。



細枝や古枝も付け根から切って間引きます。

全体の枝数を調整しましょう。

枝数はお互いの葉先が触れあう程度にし、込み合わないように保つことポイントになります。

✣関連ブログ
アジサイ No,152





2019/06/17

花壇の花が咲き終わったら No.140

咲き終わった花壇の花後

そのままにしておくと見苦しいのはもちろんですが、雨に濡れると灰色カビ病などの病原菌が発生しやすくなります。

また、結実させてしまうと、養分をとられて次の花が咲きにくくなります。

株が早く枯れる原因にもなります。

花が終わったものから順次、花柄摘みを行いましょう。

花柄摘みのポイントは、柔らかく腐りやすい花弁とともに、種子が出来る子房の部分も一緒に取り除くことです。

パンジーなどのように茎の先端に花が咲くものは、茎の付け根から切り取ります。

ストックやキンギョソウ(スナップドラゴン)などのように、一本の茎から穂状にいくつも花がつくものは、終った順に個々の花の付け根から取り除きます。