植物による恩恵
多くの人々が知る事であるが、地球の自然環境を支えているのは、紛れもなく植物たちの力である。
植物の緑からは様々な多くの恩恵があり、豊かな環境を維持するのはもとより、そのたいせつさはすべの生き物、人間の健康や生活と密接に関わっています。
また、植物から恩恵を受け生きる小さな生物たちさえも、環境の中で大きな役割を果たしているのです。
人類誕生とともに植物たちは生きてきました。
その中で有用種とする植物により、木材種、工芸品種、食用種(果実、茎や葉など)薬用種など、様々な用途で利用されてきました。
その種は、自国だけでは全てが賄えるわけではなく、他国から導入し栽培、植栽などを行って維持する種も多い。
つまり植物たちは、世界中で必要とされ、利用されてきたのです。
自然災害の他に人類の過剰な開発により、温暖化や酸性雨化などによる被害が起こることになり、植物たちの生育環境は一変し、悪化し始めているのが現状です。
人為的な影響によることを否定出来ない状況まで、環境が悪化したのが現代である。
薬用種は、物理的な環境要因との相関があまり高くないのが特徴とされる一方、アルカリ土壌と言う特殊な条件で種類が豊かなことが分かります。
このこともやはり、人為的影響との相関が強いと言える。
今後人類は、植物とどのように関わっていくのか、今一度深く考えなければならない環境下に辿り着いたと言えるだろう。
(2014年10月4日辺野古にて撮影)
地球規模で考えた場合、1地域、一国だけが自然環境が豊かであれば良いという事ではありません。
多くの生命は他のたくさんの生物と直接関わり、初めて生きて行くことができます。
長い人類の歴史の中で、多くの生命と地球という環境を分かち合い、そして多くの恩恵を『資源』として、様々な生き物たちが生きている環境を守る事は呼吸するために必要な空気を守ることであり、また光合成をする植物たちを大切にする必要があることです。
『生物多様性』とは、動植物の種類が多いという事だけを意味するだけのものではなく、長い歴史の中で育まれてきた生き物の、相互の繋がりをも指し示すことでもあります。
地球環境の問題は、人類自身が自然環境を改変し、多くの生物を減少、絶滅に追い込み、地球上の生物多様性を著しく破壊する、世界的規模の問題であるのです。
人類の医療を支える医薬品の成分には、5万種から7万種もの植物から取り入れたものが多くあります。
また、海の生物から抽出された成分で作られる抗がん剤もあり、利用さています。
この利用に対して、年間最大10億ドルの利益を生み出し、世界の薬草の取引も一年で430億ドルに達したとされる記録もある。
また、数多くの発見されていない様々な物質が存在していると考えられていますが、これらが発見されれば、現在の医療で解決されていない様々な、難病などがいずれ治療できるようになるかも知れません。
しかし、多くの様々な恵みが失われようとしているのが現状なのです。
この事は、人類が生物多様性から受けている恩恵を自ら失うことであり、未来に叶うであろう可能性を閉ざしてしまう事でもあります。
一方、この生物多様性と言うものは、地球上のあらゆる生命が、人間のためだけに存在しているわけではないと言う事です。
地球環境は全ての生命のために保たれ、また様々な生き物が生きて行くために壊してはいけないものなのです。