緑のお医者の徒然植物記

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2021/07/17

フィンランド森と湖の国 No,529

 北欧 フィンランド

フィンランドに生育する木は、4種類の針葉樹と27種類の広葉樹があり、マツ、トウヒ、シラカバの3種類で99%のを占めている。


                             「トウヒ」

✿トウヒは唐風(中国風)の檜(ひのき)に見立てた名前だという。

エゾマツと同種であると考える学者もいるが、葉が短く、球果が小さいなどの違いがある。

形態学では、白い方が葉の表面である。


北欧の国フィンランドの国土面積は、約日本の9割にも達している、世界一の森林率を誇る森と湖の国で、スウェーデンに次ぐ世界3番目の森林大国である日本とは、木の関わりに大きく違いがある。

10%が湖などの水域で、土地の約68%も森に覆われている自然豊かで「森と湖の国」と呼ばれています。

また、国連が122カ国で行った水質調査で、水のきれいな国として世界第一位に輝いたほどです。





フィンランドの国立公園は40ほどあり、群島、湖、森、泥炭、山などが国中に散在しています。

日本とほぼ同じ広さの国土で、18万個以上の湖があると言われている。



ヨーロッパアカマツの木は、かつて西ヨーロッパや中央ヨーロッパでも広域に渡って森の主要樹種だったが、土地開発、森林開発によってほぼ絶滅状態である。


ヨーロッパアカマツは現在、北ヨーロッパからシベリアまでの広い範囲に渡って存在する。


スウェーデン北部で発見された「オウショウトウヒ」の株は9550年も生きてきて「生きている木の世界最高齢」の木とされる。

シラカバはとても広く分布し、西はイギリス、スペイン。

東は日本の東北地方、北海道。

北は北欧フィンランド、シベリア。

南は中国南西部や東南アジアは山岳地帯まで、その姿を見ることができる。


フィンランドは、2017年12月6日に独立100周年を迎えましたが、実際の所フィンランドの歴史はあまり知られていません。


現在の北欧の全域は一万三千年前までの間、氷床が広がっていたが「ヴュルム氷期」が終わって気温が上昇すると氷が解けて、氷河の重みに抑えられていた陸が隆起した。

◆一般にヴュルム氷期と言われるのは最終氷期のことで、およそ7万年前に始まって約1万年前に終わった一番新しい氷期の事である。

最終氷期が終わった約1万年前から現在の完新世(かんしんせい)の事を後氷期と呼ぶこともある。

約9000年前、アキュルス湖(後のバルト海)の東側へ南方から人々が移動するようになり、人々は狩猟(しゅりょう)や漁業を行って暮らし始めました。

紀元前3300年頃にヴォルガ川周辺の文化が伝わって、土器を使い始めました。

紀元前1500年頃には、青銅器時代が始まるまでに南部で農業が始まったが、東部や北部では狩猟と漁業が中心の生活であった。

5〜6世紀のフィンランドを前期民族移動時代と呼び、8世紀末までを後期民族移動時代として区別される。

後期民族移動時代の頃の主な産業は、夏期の大麦、ライ麦栽培と冬期のテン、リス、ミンクの狩猟でした。

ミンクの毛皮は交易品として重用されました。

その後幾多もの戦争を繰り返す時代へと時は流れ移り、植民地時代、2度の世界大戦経て、冷戦、ソビエト連邦崩壊後、政治的な自由とは裏腹に経済的な苦境に見舞われた。


経済的な便益を求め、1995年にスウェーデンと共に欧州連合に加盟する。

欧州連合に加盟したことで、欧州連合諸国や北欧諸国との政治、経済に密接となっていった。

情報通信産業に活路を見出したフィンランドは、国家を挙げてIT革命を邁進し、21世紀初頭の現在、北欧諸国と共に世界トップグループの一員となったのである。

フィンランドのグルメ

フィンランドの家庭料理の定番である「ロヒケイット」は、いわゆるサーモンのスープです。

やはり、冬季の長いフィンランドではスープが大人気料理で、中でもこのロヒケイットと言うスープは、それぞれの家庭でよく作られるおふくろの味のひとつである。

一皿食べれば体ホカホカになる、カフェなどのメニューにもよくあるので、寒い日は特におすすめの一品と言ったところでしょうか。

フィンランドはサンタの国としても知られる。

やはりトナカイの肉料理もある。

よく食べられているのがシチューで、たっぷりのマッシュポテトとベリーソースでいただくのが定番。

猫舌にも大丈夫なのかな?なんて野暮なことを思ったりする。

他にはトナカイソーセイジもあり、臭みがなく食べやすいおすすめの一品とのこと。

フィンランド、カレリア地方の家庭の味で、オーブンで焼き上げた「カレリアパイ」はほんのり甘く優しい味。

ゆで卵とバターを混ぜたものを添えていただくと、一つでお腹がいっぱいになる。

大食い選手には無理だと思うけど…

カレリアパイは街中でも売られている。

映画「かもめ食堂」で一躍有名になったフィンランドの「シナモンロール」

カフェでは定番メニーで、コーヒーをよく飲む国なので、シナモンロールに少し苦いコーヒーはピッタリである。


ビルベリーの故郷

北欧はビルベリーの故郷として知られる。

森に自生する野生種のブルーベリー(ビルベリー)は、特徴的な現象の「白夜」の季節に一日中太陽の光を浴びるため、紫外線から果実を守ろうと「アントシアニン」を蓄える。


      「ビルベリー」


その含有量は一般栽培種のブルーベリーの約5倍(果実100gあたり)とされ、ブルーベリーもビルベリーも皮は青紫色ですが、ブルーベリーの果肉が白色に対し、ビルベリーは果肉が濃い青紫色で、この天然色素が健康成分の「アントシアニン」です。

★「アントシアニン」は植物がそれぞれの身体を守るために自ら合成した抗酸化物質のことで、ポリフェノールの一種の青紫色の天然色素です。

成分名はギリシャ語のanthos=「花」とcyanos=「青」が語源で「花の青色成分」を意味し表しますが、赤色や紫色など幅広い色調を持っていて、自然界には500以上もの種類の「アントシアニン」が存在していると言われている。

アントシアニンを含む食材として、赤ジソ、カシス、黒豆、黒ごま、ブドウ、ビルベリーなどのベリー類などがある。


    「フィンランドの白夜」

白夜(びゃくや)は南極圏や北極圏に近い場所で起きる現象で、夏になると太陽が沈まない日が続く。

まるで夕方のような明るさでこの状態が一ヶ月以上続きます。


冬には一日中太陽の出ない日も続くが、これを極夜(きょくや)と言う。


野菜や果物とは別に独立して分類されるほど「ベリー類」は特別な存在。

中でも栄養価の高いビルベリーは旬である夏の時季に、各家庭でバケツに何杯も摘んで冷凍し、それを次の夏まで日常的に食べています。

料理やスイーツ、ジュースなど色々な味わい方をする北欧の人々の食べ方はとても理にかなったものです。


それは、「アントシアニン」は体内に吸収されたあと、約24時間後には働きを終えて排出されてしまうので、一度にたくさん食べるより毎日継続的に摂取する事が、理想的だと言えるからです。


北欧4ヶ国のサンタクロース

フィンランドはサンタの国として知られるが、その他にノルウェー、デンマーク、スウェーデンもサンタの国とされている。




北欧4ヶ国にはそれぞれ、サンタの村や定住地などが存在しているが、本当のサンタクロースはどこにいるの?と思う人も多い。

多くの場合、サンタクロースは「ラップランド」に住んでいると言われています。

ラップランドとは、ノルウェー北部から白海までの沿岸地帯で、伝統的な「サーミ人」が住んでいる地域のことを指し、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、ロシアの4ヶ国にまたがった、大部分が北極圏に位置している場所。

✪サーミ人とは、スカンジナビア半島北部、ラップランド及びロシア北部コラ半島に居住する先住民族。

有名人=女優レーネ=セシリア·スパルロク



どの国々も、サンタクロースの住まいが自分の国にあると主張している。


デンマークはラップランドに位置していませんが、デンマーク領のグリーランド(北極圏)にサンタクロースが住んでいると主張しています。


サンタさんはやっぱり人気者です。

しかし、あまり主張し過ぎて揉めたら夢もない話で…凍りつきそうなんだけど。


オーロラを見てみたい!

ラップランドでは一年間に200晩、オーロラが出現すると言われています。


ヘルシンキなどの南フィンランド地域でも、街の灯りの届かない地域に行けば、冬の間で20晩ほどオーロラを見ることができるそうな!


オーロラを見るには、暗闇であることと空が澄んでいることが条件で、晩秋から冬、早春の9月から3月頃が最も適した時期に当たると言われています。


オーロラは、太陽から宇宙に向けて飛び出してきた、電気を帯びた大量の粒が地球という大きな磁石に吸い寄せられ、大気圏に突入する時に空気中の窒素や酸素と反応して、天空に描かれる光のことです。




つまり、地球がこれらの粒を引き寄せる力、磁場の強い所に行けばオーロラが見られる可能性がより高いという事です。

オーロラが最も現れやすい場所は、北半球では北緯65度から70度付近の「オーロラベルト帯」と呼ばれる周辺で、北欧ではノルウェー北部、スゥエーデン北部、フィンランド北部、アイスランド、グリーンランドで、北極圏は北緯66度33分より北の地域を指します。





オーロラ 、見てみたい!

貧乏だから無理、行けないっしょ。

感電しないかな?……バカ!!