ジンチョウゲが萎れて枯れる原因
ジンチョウゲが徐々に生気を失って萎れて枯れる。
根を掘ってみると、根や根冠部に褐色や紫褐色の菌糸の束が膜状に広がっている。
病気になった部分は腐って乾き固くなっている。
この病気は紫紋羽病(むらさきもんぱびょう)です。
病原菌は担子菌類の一種で、土壌中で生活していて植物の根に被害をもたらす。
発病は根に糸状または、ひも状の菌糸が網目状に絡みつくことから始まります。
防除
森林を開墾して、数年しか経過していないような場所で発生しやすい病気です。
堆肥は完熟したものを土壌に混ぜ込み、小枝や葉などをそのまま入れないようにします。
病気の株は抜き取って焼却処分し、その後にダゾメット粉粒剤で土壌を消毒します。
発病初期ならトップジンМ水和剤1000倍液を灌注します。
✪灌注(かんちゅう)とは、薬液が植物の根から吸収されることにより、有効成分が植物全体に行き渡り効果を発揮する処方法です。
薬液を土壌に注ぎ吸収されることで、また散布と違って展着剤は必要としません。
株を植える前にコブトール、コブナックスなどを土に混ぜておくと効果的です。
被害のでた土壌にイネ科の植物を何年か栽培すると、病菌は自然消滅します。
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