緑のお医者の徒然植物記

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緑のお医者の徒然植物記

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2019/06/26

ビワ茶 No.150

ビワの葉に秘められた成分


びわ茶について

ビワはバラ科の植物で、秋の暮れから初冬にかけて白い花を咲かせます。

実がなるのは初夏。

この実を口に含むと、汁が溢れ実に美味しい。

また、実はせき止めや胃の具合をよくする薬効もあります。

ところがビワの葉はもっとすごいのである。

薬効価値は非常に高く、ビワ茶の記録も古くからあります。

◆ビワの葉の成分は、精油、サポニンビタミンB1、ブドウ糖、クエン酸タンニン糖質など

◉古来、疲労回復、食欲増進、せき止めぜんそく、暑気あたり、胃病、糖尿病、妊婦のつわりなど、漢方として数々の薬効が伝えられています。

★ビワはさらに驚くほどの薬効が
医学的確認されている。

①成分アミグダリ(ビタミンB17)は
ガン治療薬(22カ国以上で臨床応用)

②腰痛、肩こり、冷え性、皮膚炎症状がなくなる。

③高血圧、糖尿病、リウマチやガンなどに効果

④血液浄化

❆ガン細胞を殲滅するアミグダリンの秘密

成分アミグダリンをガン治療薬として臨床応用

ビワの種子、葉には青酸配糖体アミグダリンが含まれています。

「原色和漢図鑑」には清涼飲料的な効果は、アミグダリンの分解で生じたベンツアルデヒドによるものとあります。

更に鎮咳効果もあります。

アミグダリンの成分は桃、アンズなどの種子にも含まれます。

アンズを常食している✫フンザの人々には殆どガンがみられないと言う事実に着目して、アメリカの生化学者、E.T.クレブス博士は、アンズ種子から薬効成分アミグダリンを抽出結晶化に成功し、ガン治療薬として開発しました。

「ビタミンB17」とも呼ばれ、22カ国でガン治療薬に認可されて臨床的に用いられています。

当然、この抗がん物質は、ビワ葉抽出物であるビワ茶にも含まれています。

つまり、ビワ茶を常飲する事は、フンザの人々がアンズを常食する事と同じガン予防に繋がるのです。

✫桃源郷フンザ

パキスタン北西部に位置するフンザは、平均寿命が90歳を超える秘境の村。

フンザはアンズの栽培が盛んで、白や薄紅色の花が咲き誇る4月は、日本の桜の季節を思わせる。

アンズの実は収穫され、種を取り出し干されて乾燥アンズになる。

また、自家製の果樹酒を楽しむお年寄りも多い。

都会からやって来た旅行者たちに桃源郷と呼ばれている。


◆乾燥ビワ茶を作ってみよう!
※ビワの葉(濃緑)を摘み取り、葉の表裏をよく洗う。

葉の裏には綿毛があるので、丁寧にタワシなどを使って取り除きよく洗う。



★乾燥させるので葉は二センチ以内の幅で切ります。



◆切り終わったら最後によく洗い乾燥されます。

その前に、実は3時間程アク抜きのため水に浸けておくと言うことを行う。

しかしそれを行う人はいないかもしれません。

そうすることで何が違うかと言うと、渋みがなくなります。





※3日〜7日ほど日光に当て乾燥させますが、直射日光だと茶色い仕上がりになる。

半日陰で乾燥させると緑色の状態が保てる


             (一週間ほど乾燥させた茶葉)



◉水1.2~1.5㍑で約2.5~3.0㌘のビワ茶葉を水の状態から入れ、沸騰したら弱火で約7分ほど煎じます。





濃さは好みで茶葉の量を調整してください。

火を止め、しばらく置いてからポットに入れます。

自然の恵みのアルカリ飲料の完成です。



夏場は冷やして、麦茶がわりに好みによってハチミツなどを入れると、さらに美味しいでしょう。




◉他の民間茶とブレンドするのもオススメ

ヨモギ、スギナ、オオバコなど。

※参考ブログ
ビワの効能 No.55










2019/06/25

観葉植物の管理(6月~7月) No.149

観葉植物

観葉植物にとって一年のうちで最も生き生きする季節です。

戸外に出して管理することも可能ですが、夏の強い直射日光に長時間当てると、日光を好む種類のものでも、葉が焼けて色が悪くなります。





美しい葉色を保つためには、日光浴は午前中に済ませ、午後の日差しは避けるようにします。

梅雨の雨の日に外に出して、埃などの葉の汚れを洗うようにするとよいでしょう。

水やり、肥料は基本的には鉢花に準じますが、観葉植物では時折葉水を与えるとよいでしょう。








2019/06/24

ゼラニウムの植え替え(6月~7月) No,148

ゼラニウムの植え替え


ゼラニウムは四季咲き性ですが、夏の暑さにはあまり強くありません。

この時期に開花している元気な株でも、根づまり状態になっているものは早めに植え替えないと、夏の暑さで乾燥しがちです。

鉢土内部の水分を吸収する力が弱まっているので、この後の開花に影響します。




鉢から株を引き抜き、根鉢を三分の一ほど崩します。

太い根は先端をきれいに切り直してから、新しい用土を入れた鉢に植え替えます。

◉土のブレンド例

①赤玉土小粒5、腐葉土3、日向土2

②赤玉土小粒5、無調整ピートモス、日向土2

★再使用した土を用いる場合や、無調整のピートモスを混合するときは、苦土石灰を加えてPH7.0程度に調整します。


◆ゼラニウムは、酸性土壌を嫌うので鹿沼土は向きません。


川砂などの軽くて水はけのよい混合土が適しています。


太い根を切り直しているので、茎や葉も三分の一ほど切り詰めておきます。

株を大きくしたい場合は一回り大きな鉢に、そのままの大きさを維持したい場合は、同じ大きさの鉢に植えます。









2019/06/21

コスモスの種まき(6月~7月) No.147

コスモスの種まき


コスモスの種まきは、4月頃から行えますが、早くまくと秋に開花する時の草丈が高くなり、風などで倒れやすくなります。

7月に入ってからまく方がよいでしょう。

花壇の土をよく耕し、20~30センチ間隔で一ヶ所に3~4粒ずつまいていきます。

種が隠れる程度に覆土し水やりします。
水が流れ出さないように、目の細かいジョーロで静かにたっぷり与えます。

元肥は必要ありません。

発根して本葉が3対になったら、最も生育の良いものを一本だけ残して他を間引き、一ヶ所に一本にします。

間引く時は、残す苗の根を痛めないようにし、間引くものは引き抜かずに地際で切ります。

乾燥と排水不良による根腐れに注意して管理します。






2019/06/20

6月から7月にかけて草花の種まき No.146

草花、菜園の種まき


草花
ツリガネソウ、マリーゴールド、ハボタンなどが鉢まきで、コスモス、ヒマワリ、ホウセンカなどは直まきで行えます。

野菜類
6月は早生大根や夏キウリ
7月に入るとニンジン、ホウレン草、ブロッコリー、インゲンなどの種まきが行えます。



2019/06/19

湿度、温度の上昇とともに病害虫発生 No.145

湿度、温度上昇による

被害虫発生


6月になるとだんだん気温も上昇してくる。

湿度や温度の上昇に伴い、病害虫の活動も活発化する。

毎日のように観察が欠かせない季節である。

葉やつぼみなど食害、天候が不安定な時期でもあるので、病気にもなりやすい。

7月~8月にかけて産卵期を迎えるカイガラムシ類は多数発生、固いロウ質殻物で覆われているので、薬剤を散布しても効果がでないことがあります。

見つけ次第、捕殺することが最も有効手段です。

竹のヘラやブラシ(使い捨ての歯ブラシなど)などで剥ぎ取ると、潰れて死んだり、木から落ちて二度と這い上がれないので、こまめに観察しながら、駆除することが大事です。

樹勢を衰えさせ、被害が大きい場合枯死してしまう原因にもなりますので、発見次第丁寧に駆除しましょう。