1'東(三碧=さんぺき)方位の樹木
東の方位には、ツツジやツバキなどの低木を植えると「吉」を呼びます。
この方位の植栽は、あくまでも清純な空気を汚すことなく、また日照も遮らないことです。
東の方位に高い木はいけませんが、名木があると貴婦人を輩出すると古来から言われていますが、それは転じてその家の発展を助ける相と考えます。
この方位で「吉」となる樹木は、ウメ、ツバキ、ツツジ
また、植えない方がよい「凶」の植物は、ヤナギ、サクラ、モモ、アンズ、ビワなどがあるので注意が必要です。
2'南東=東南(四緑=しろく)方位の樹木
この方位は、どの家にとっても大変重要な方位となります。
この方位に大樹が1本ある家は、例外的に繁栄や高名を得るとされています。
特に商人にとっては『商売繁盛』が約束されます。
しかし、大樹は「凶」となる可能性を秘めた木なので、間違って東の方位に大樹1本となると、全ての発展を阻止されるので注意しましょう。
この点を注意しながら日当たりと通風の工夫を考え、極端な高い木を避ければ基本的にどの植木も「吉」となります。
吉となる樹木はモモ、ツバキ、ウメ、ナツメ
陰木であるヤナギ、クスノキ、バショウ、ソテツ、ケヤキ、ビワ、ブドウは「凶」の暗示があるので植栽は避けます。
3'南(九紫=きゅうし)方位の樹木
南の方位は、もともとが陽光の強い方位ななで、必要な日照や通風を遮るような庭作りは「凶」となります。
この方位に植栽する高い木の植木は、適当な高さで不必要な太陽光や熱気を防ぐ程度を「吉」とします。
陽気をふさぐような茂ってしまう大木は「大凶」になります。
吉となる樹木はマツ、ツバキ、ウメ、キリ、ツツジなどの植栽が幸運をもたらします。
4'南西=西南(二黒=じこく)方位の樹木
この方位は[裏鬼門]です。
家相では主婦の座とされ、大樹や樹木が生い茂ること(繁茂=はんも)を「凶」とします。
ただし、カツラやクコのような薬木であれば大木にならないので植えても大丈夫です。
植える場合は、母屋と接近しないこと
南西方向の中心は努めて清潔にします。
この方位をおろそかにすると一家の主婦に災いが生じます。
吉となる樹木はナンテン、ウメ、サクラ、モモ、ヒイラギ
凶となる樹木はヤナギ、モクセイ
5'西(七赤=しちせき)方位の樹木
この方位は、マツ、ニレ、ナツメ、クチナシ、ザクロ、ナンテン、キンモクセイなどが「吉」を呼び込みますが、反対にモモ、ヤナギ、サクラ、マツは「凶運」となるので注意が必要です。
6'北西=西北(六白=ろっぱく)方位の樹木
北西(乾=いぬい)の方角は、一家の大黒柱、主人の座です。
ここが家相や地相、そして庭の作りなどで「凶」になると打撃を被ることになります。
反対に、この方位を「吉」に導くと良い話が舞い込んできたり、高名な来客や有利な商談が来るなど、その家の繁栄に結びつきます。
非常に大切な方位であるので、家を守護するような良い大樹があれば「大吉」になりますが、住居と隣接している場合は「凶」に転じるので十分注意が必要です。
吉となる樹木はマツ、カキ、ザクロ、タケ、ケヤキなどの常緑樹や高木
また、この方位の樹木はその家の主人の運勢に多大な影響を与えるので、どんな事があっても伐採だけは避けます。
この方位の凶木であるヤナギ、ウメ、モモは植えないようにし、あくまでも家を守ってくれるような陽木にします。
7'北(一白)方位の樹木
この方位は、北風を避けるために比較的背の高い木を植えたりしますが、他の方位と違って大樹があることを「大吉」とします。
ただし、赤い花の咲く木には悪い暗示が出るので、常緑樹を選んで植えるようにします。
吉となる樹木はタケ、アンズ、マツ、スギ、ケヤキ
北の方位から西にかけてはタケ類を植えると「大吉」となります。
タケ類は冬期の冷たい風を防いでくれます。
また夏は涼しい緑の陰を作り、快適な環境になります。
凶となる樹木はモモ、ナシ、バラのようにトゲのあるもの
8'北東=東北(八白)方位の樹木
この方位は「表鬼門」としてもっとも恐ろしい方位です。
他の方位がいかに吉相であっても、この方位を蔑ろにすると様々な災いを招くことになります。
樹木を生い茂らせてはいけません。
狭い土地や家のすぐ近くに大木になる可能性の高い、高木がある場合は「大凶」となります。
この方位には中木を家と離して植えるのが良いでしょう。
鬼門には表鬼門の北東と、裏鬼門の南西があり、ともに注意が必要な方位であることは間違いありません。
その注意さえ守り、きちんとした考えで植栽すると、思わぬ幸運を招くこともできます。
吉となる樹木はナンテン、ウメ、タケ、モモ、アカメガシワ
凶となる樹木はナツメ、モクセイ
「八方位」