緑のお医者の徒然植物記

Translate

緑のお医者の徒然植物記

検索結果

月曜日, 10月 29, 2018

盆栽ウメ〈梅〉 No,13

                              「斜幹」

◉特徴
盆栽で楽しむウメには、野生種を基本にした野梅(やばい)と、接ぎ木苗を基本にした品種ものがあります。

幹ぶりの面白さを早く出すには野梅、充実した花を楽しむには品種ものが適しています。

管理場所
風通しと日当たりのよい場所で管理します。

正月に室内で観賞した場合は、芽が動き出す前に、早めに元の管理場所に戻すことが大切です。

水やり
鉢の表土が乾いたら、その都度たっぷり与えるようにします。

春、秋は午前中にⅠ~2回、7~8月は夕方にも水やりします。

梅の花つきは、夏場の水加減で決まるともいわれています。

毎日鉢土の様子をよく見て、適度な水やりを心がけましょう。

また、花が咲いている時は、花に直接水がかからないよう注意し、幹元に近いところから水を与えるようにします。

★開花期以外は、樹芯からたっぷり水をかけてもかまいません。

◆整姿
花後に新芽が出たら、古枝は2~3の葉芽を残して切り、樹形を整えます。

新芽はそのまま十分に伸ばしてから、先端を切りつめます。

花芽は、この枝につきます。

また、株元には不定芽が出やすい性質があります。

★樹形が乱れる元になるので、不要なものはすぐに切り取っておきましょう。

枝が暴れやすいので、よりきめの細かい剪定が必要になります。

施肥
花後、新芽が出たら、梅雨に入るまでの間に、固形の有機肥料または配合肥料を月一回与えます。

また、樹勢をみながら必要に応じて9月~10月に追肥をします。

植え替え
原則として、若木の場合は毎年、成木の場合は2~3年に一回を目安に植え替えを実施します。

植え替えの時期は!早春の2月下旬~3月が最適ですが、まだ花が残っているものは、花が終わるのを待ってから行います。

植え替えの用土は、一般に、赤玉土と桐生砂を8:2~7:3割合で混ぜた混合土をもちいます。

◉病虫害
花木は、害虫がよく発生します。

特にウメの場合は、つばみや芽を食い荒らすウメクンガの発生に注意しましょう。

ウメクンガの予防には、スミチオン、マラソンなどの薬剤を所定の倍率に従って希釈したものを月にⅠ~2回散布します。



0 件のコメント: