緑のお医者の徒然植物記

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2021/09/04

子どもが遊んだオシロイバナ No,546

 オシロイバナ「白粉花」

別名=夕化粧、飯炊き花

オシロイバナ科の多年草または一年草。

通常は種から育てる一年草として扱いますが、関東より西の地方では、冬場地上部が枯れますが根が肥大して残り、多年草として扱うことができる。


南アメリカ原産で、江戸時代初期に渡来したとされ、花が美しいことから観賞用に栽培されるが、広く野生化したものもある。

一説には、ペルー原産とも言われる。

オシロイバナの種を潰すと白い粉がでてきます。
昔の子どもはこれを「おしろい」に見立てて遊んでいたことから、この名がある。





英名でフォーオクロック(4時)と言うように、夕方に香りの良い花を咲かせ、翌朝まで咲きます。

日本では夏の夕方6時頃に花が開きます。

そこで開花する時刻に由来する別名の、夕化粧(ゆうげしょう)の名がある。

中国名として「スダジョン、四打鐘」

メシタキバナと言われるのはこの花が開くと、夕御飯の準備を始めると言う意味でそう呼ばれています。


地植えにすると雑草化してしまうほど丈夫で、生育旺盛な草花です。

水はけのよい土に十分な元肥を与え、地植えまたは、8号以上の大きな鉢に植え付けます。


ひたなでも半日陰でもよく育つが、水が切れるとすぐに萎れてしまうので、1日1回はたっぷりと水を与えます。


花の咲く期間が長いので、2週間に1度は液肥で与えます。


オシロイバナの全草は有毒で、特に根に「トリゴネリン」と呼ばれる有毒成分を含み、誤って食べると嘔吐、腹痛、下痢を起こします。


しかし、この成分はアルツハイマー認知症予防に効果があるのてはないかと、研究されています。

トリゴネリンとは、多くの植物に含まれるピリジン環を持つアルカロイドの一種で、コーヒーの生豆に多く含まれる成分で、コーヒーにカフェインと同量含まれている。

トリゴネリンは熱により分解し、ニコチン酸に変化する。


コーヒーの生豆を焙煎する過程で、変質して無くなってしまいます。





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