緑のお医者の徒然植物記

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2023/01/15

桜の剪定 No,628

 桜の樹を切る

桜切るバカ、梅切らぬバカと言うけれど、、

桜の木は切り口が乾きにくいので固まらない。

剪定すると芽吹きがないばかりか、傷口から病原菌(胴枯れ病菌など)が侵入することが多いので、基本的には剪定は行わない。


 「管理が悪すぎる花見会場となる桜の木」


切り口が塞がるまで何年も必要で、その間に腐ってしまう。

剪定を行った時には、切り口に塗布(保護)剤を塗っておくことが大切です。

どうしても切る必要がある場合は丁寧に作業することです。

ノコギリなどの道具から感染することもあるので注意が必要です。

切り口は雨水が溜まらないように、枝は付け根から切り落とすのが基本です。

我が家の桜は植樹してから20年、そろそろ管理するには厳しい樹高になった。

そこで剪定を決定剪定といっても、大きくなった枝幹を切ってしまうので大変である。

休眠期に行わなければ、樹勢も衰えてします。




      「1月12日剪定」


切り口にトップジンM塗布剤を塗って保護
その後の管理、観察を続ける。


    「6月4日撮影、剪定後の桜の状態」

勢いのある立ち上がり枝が無数にでるので、将来的な樹形を考えて、芽吹いた不要な小枝は全て切り取る。

        「6月8日撮影」



植樹してから数年後に株元に空洞ができた。

これは接ぎ木した苗木だったことから、接ぎ木の状態に問題があったと思う。


樹幹内で気根を出させる環境を作り、空洞を塞ぐ処置をして、数年かけてかなりいい状態になってきました。

アリが巣を作る事が多く、根気よく治療しなければなりません。

空洞化した部分は早期の治療が必要です。


幹に穴を開け潜り込む害虫もいるので、定期的に薬剤も使う必要もあります。

やはり一番大事なのは日々の観察です。

早期発見が重要です。


      「剪定前の桜の開花」

きれいな花を咲かせる事ができるように

また数年後が楽しみです。


       「剪定後開花した桜」


      「剪定後開花した桜」


    「2023年3月25日撮影」



◉剪定後満開となった桜
2023年4月1日撮影

★今後も経過状況を載せていきます。









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