樹木の 炭酸ガス吸収能力
炭酸ガスは「二酸化炭素」「CO2」とも呼ばれ、人々が吐き出す息にも含まれ、物を燃やした後には必ず発生するものです。
空気よりも重く水に溶けやすい
樹木の炭酸ガス吸収量
根元の直径が60㎝、樹高が15㍍のスギの木が1年間に吸収する炭酸ガスの量は約62㎏とされています。
これは乗用車の約220㎞走行時の排出量に匹敵するものです。
例えば、この車が1年間に一万キロ走行すると、炭酸ガスの排出量は2.8㌧となり、この全量をスギの木に吸収させるには45本のスギが必要になります。
森林面積は10アール(302.5坪、10m×100m=1000㎡)程度必要になります。
樹木同様に、草花も一時的には炭酸ガスを吸収、貯蔵しますが、枯れると微生物にすぐ分解され、最終的には水と炭酸ガスになって再び大気中に放出されてしまいます。
しかし、樹木は成長している間はもちろんの事、木材になってからも腐朽(ふきゅう)あるいは焼却されない限り、炭酸ガスの貯蔵庫としての機能を持ち続けるのです。
紙の主原料も木材から採った「セルロース」ですが、紙も重要な炭酸ガスの貯蔵庫です。
♣セルロースは、植物の細胞壁及び繊維の主成分で、植物は全てセルロースを主構成成分として含んでいる。
セルロースは、地球上でもっとも多く存在する炭水化物です。
紙のリサイクルも炭酸ガスを地球に戻さないと言うことで大切なことである。
東京都内には約101万本の街路樹と、約475万㎡の道路内緑地があります。
101万本のすべての樹木の大きさが根元直径30㎝、樹高5㍍であると仮定すると、その総数による1年間の炭酸ガス吸収量は約12.625㌧と推定され、これは日本人約35.000人の年間の呼吸によって排出される炭酸ガス量に匹敵します。
1本の樹木による炭酸ガス吸収量は多くありませんが、これが大面積となった場合には相当量の吸収、貯蔵能力になるはずです。
地球温暖化が世界的にも問題化した時代であるなら、人々が植物や樹木に多くの事で依存して生きていることを認識し、樹木や森林の大切さを改めて考え直す時です。
大気中の環境が悪ければ悪いだけ、樹木には負担が大きい事を忘れてはいけない。
時にはその過剰な環境悪化により、枯死してしまうこともあるのです。
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