褐斑病(かっぱんびょう)
植物の葉に発生する病気のうちで、斑点性病害の中で最も代表的な褐色斑点性の病気です。
褐斑病は葉に褐色から黒褐色の班紋ができる病気の総称です。
斑点性の病気は病原菌の種類も多く、症状も様々なので病斑の色調や形によってたくさんの名前が付けられています。
褐斑病以外に、角斑(かくはん)病、黒点(こくてん)病、白星(しらほし)病、赤星(あかほし)病などがあり、葉に茶色から黒褐色の班紋ができていたら褐斑病と考えられます。
たくさんの植物に発生する褐斑病は、菌の種類も様々ですがほとんどの病原菌はカビです。
発生する時期は4月~10月で、特に6月くらいの温度の高い高温多湿時に多く発病します。
病状の進め方は、はじめは葉に褐色から黒褐色の小さな斑点が生じ、これが次第に大きくなり五ミリくらいの病斑に拡大します。
病気が進むと樹の下の方から葉が枯れ、落葉することもあります。
♣発生しやすい植物
アオキ、ツツジ類、バラ、ボタン、カイドウ、カキ、ナシ、リンゴ、キク、ケイトウ、コデマリ、シャクヤク、ハイビスカス、ホウセンカ、ライラック、アスパラガス、エンドウ、キュウリ、シソ、レタス、ノギク類など他多数
★特徴
黒斑病と症状が似ていますが、発生する時期も対策も一緒なので間違えても問題ありません。
どちらかと言えば、病斑の縁が曖昧なのが褐斑病で、はっきりしているのが黒斑病と覚えておけば間違いないでしょう。
病原菌は病葉(わくらば)の上で越冬し、雨で伝染します。
連作したり管理が悪く、不要なものを植えたままにすると発病しやすくなるので注意します。
また、湿度が高いと発病しやすくなります。
★予防対策
病葉を発見したらすぐに摘み取り焼却処分
古株でもう必要がないものは冬の間に処分し、鉢植えの用土は新しいものにします。
じめじめしていると発病しやすいので、剪定をして風通しを良くし、陽がよく当たるようにする。
感染の初期はダイセンやマンネブダイセン液等を10日おきに2~3回散布しておきます。
水媒感染を起こすので水やりのとき、葉に直接水をかけないようにきをつける。
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