ツツジ(ツツジ科)
「躑躅」と書きます。ツツジ科の植物は非常に多くの種類があり、北海道から沖縄に至るまで、それぞれの地域に適した種類のツツジが自生しています。
これには常緑性のものと、落葉性のものがあり、高価なシャクナゲも五メートルにまで生長する。
ヤマツツジも共にツツジの仲間に入ります。いずれも根が細かく、新梢の先端部に花芽がつく点で共通しており、早春から梅雨前に開花します。
また、枝が茂るので目隠しにもなり、下木としても庭に欠かせない存在です。
種類により開花時期にずれがあるので、庭を有効に使うと冬の終わりから、梅雨時まで途切れることなく豊かな色彩を楽しむことができます。
◉ツツジの生育管理
湿度が高く高温で、しかも水はけのよい場所に植えるとよいでしょう。寒い地域でも栽培は可能ですが、その場合特に乾燥対策が必要で、注意を怠ると枯れたり弱ったりしてしまいます。
空気の流れの悪い深い土中では、ツツジの細い糸根はほとんど呼吸が出来ないため、極端に生長が悪く、枯れたり二段根になったりします。
◆移植の時は、浅く植えるようにし、またこれまでの根土を三分の一以上落として、根が新しい土に接触出来るようにしましょう。
粘土質の土壌では育たないので、その場合赤玉土や黒土、鹿沼土、ピートモスなどで土壌を改良する必要があります。
植え付け、移植は春と秋に行いますが、暖かい地方では、真冬と開花期、8月を除けば可能。
関東地方では、3月から5月、9月から10月が適期です。
◆病害虫
病気や虫がついても問題なく花が咲くので、怠りがちになる場合がありますが、病気は事前に予防、害虫は発生次第駆除します。3月から10月にかけて、月に一回の割合で定期的に殺菌剤、殺虫剤を散布すると効果的です。
★整姿、剪定
花芽分化は、新梢の生長が止まる7月から8月に始まります。剪定や刈り込みは、花の終了直後に行うのが最適です。
また、新梢は萌芽力が強く放っておくと余分な枝や徒長枝がたくさん出て、花つきを悪くするので、なるべく弱い小枝を切り取って必要な枝に風や光りをよくあて充実を図る。
また、花後剪定のあと、株元から徒長枝、飛び枝などが出て、樹形を悪くすることがあるので、秋期剪定も必要です。
ツツジの殖やし方
ツツジ類のなかで常緑性のものは、挿し木が適しています。新梢の固まりかけた6月上旬に5~10㎝位のさし穂を鹿沼土にさしておけばほとんど根付きます。
落葉性の種類は実生で育てます。9月~11月に採取した種を、翌年3月に水苔を細かく敷き詰めた中に蒔いて生育します。
◉肥料
花が終わって新芽が伸び花芽がつく6月と、枝葉が固まり充実する9月には、養分が必要です。油粕に骨粉を混ぜ、株まわりに埋め込みます。
また、少量の化成肥料を混ぜてもよい。
成木の場合で、油粕500㌘内外、骨粉100㌘とします。
成木の場合で、油粕500㌘内外、骨粉100㌘とします。
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