土壌生物の種類(3)
③糸状菌(カビ)
分糸状の菌糸(直径0.3~50μm)
糸状菌は真菌門のうち、栄養繁殖期に菌糸状をなす接合菌、子嚢菌、担子菌などの総称。真核生物
真菌門は、分子系統を考慮して分類された真菌の門の一つです。
真菌は酵母やキノコ、糸状菌(カビ)などの微生物を指し、6つの門に分類されています。
1'ツボカビ門
鞭毛を有する細胞を生やすことを特徴とする菌類
鞭毛(べんもう)とは、真核生物の細胞の中でも最も複雑で精巧に作られいる、運動性を持つ小器官(糸状の突起物)です。
2'接合菌門
菌界の中の分類群で、接合胞子嚢を形成するのを特徴としている。
3'担子菌門
有性生殖を行う際に、担子器と呼ばれる器官に4個の胞子が外生する特徴を持つ菌類のグループ。
傘を持つ多くのキノコもこのグループに属しています。
4'子嚢菌門(しのうきんもん)
菌界に属する分類群の一つであり、担子菌門と並ぶ高等菌類である。
胞子を袋(子のう)の中に作るのが特徴で、酵母、カビや一部のキノコ(トリュフ)などがある。
5'グロムス菌門
ほとんどが陸上植物に共生して、すべて生きた生物から栄養を得なければ生きられない絶対共生性生物です。
6'微胞子虫門(びほうしちゅうもん)
様々な動物の細胞内に寄生する単細胞真核生物の一群で、これまで1500種から1600種程度が知られています。
以前は「原虫」に分類されていたがDNA解析に基づき、真菌またはその近縁種である微生物とされました。
真菌は、動物の次に進化した高等な生物で、細菌やウイルスよりも人間に近い生物です。
真菌と人の細胞は、どちらも核や細胞小器官を持つ真核細胞で見た目が似ています。
肥沃な表土では、菌糸長が土壌1㌘当たり数100mにも達します。
細菌に比べて一般に耐酸性が強く、酸性土壌中での有機物分解において、重要な働きをになっています。
土壌中における「リグニン」の分解は主に糸状菌によって行われています。
森林土壌表面に厚く堆積した「リター層」の分解は主に、糸状菌によって行われています。
リグニンは主要な樹木細胞壁成分の一つで、木質素とも呼ばれます。
リグニンやセルロース(炭水化物)が腐朽菌との戦いに敗れると樹木は枯死してしまう。
腐朽菌はキノコのナラタケなどのキノコ菌
リター層とは、森林において地表に落ちた葉や枝、果実、樹皮、倒木などの落葉落枝類や動物の糞などの、微細な有機物粒子(デトリタス)が堆積した層を指します。
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