緑のお医者の徒然植物記

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2021/02/18

ドイツトウヒ マツ科 No,380

 ドイツトウヒ 「唐檜」

Picea.abies
別名=オウショウトウヒ
ヨーロッパトウヒ

原産地=ヨーロッパ北、中部
日本=本州中部地方、紀伊半島に分布

唐風(中国風)の檜(ヒノキ)に見立てた名前だとされる。

ヨーロッパからシベリアにかけて広く分布し、低地から森林限界付近まで生育している。

植林も昔から広く行われている。

ヨーロッパでは主要な造林樹種となっていて、建材として幅広く用いられる。




深山に生え、高さが25㍍程になる常緑高木

樹皮は暗赤褐色で、やや灰色を帯びるが、✻地衣類が付着して白っぽく見える木も多い。

✻地衣類(ちいるい)とは
共生菌、地衣体地衣類は菌類のうちで、藻類を共生させることで、自活できるようになったもので、一見するとコケ類などに似て見えるが、構造は全く違うもので、植物ではありません。

菌類の仲間が藻類と共生して1つの体を作っている。

菌類のみで生活する事は極めて困難である。

特殊な生物群として分類され、400属2万種が記載されています。

大木になると樹皮は鱗片状に剥がれる。

エゾマツと同種と考える学者もいるが、葉が短く、球果が小さいなどの違いがある。

トウヒ属にはエゾマツ、アカエゾマツがある。

      葉の先端は尖らないのが特徴


葉の裏に白い気孔帯が2本あり、表裏の差がはっきりしています。
形態学では白い方が葉の表面である。


モミの木の仲間で、モミの木同様
クリスマスツリーに使われる定番の木で、日本へ渡来したのは明治時代の中期頃とされる。

松ぼっくりは長さが20cmにも達する大きな物で、種子はリスの好物。

✻ドイツトウヒの品種
背丈が大きくならない矮性の
園芸品種ニディフォルミス






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