苔の徒長
★徒長(とちょう)とは、植物が軟弱に伸び成長すること
テラリウムなどの容器に入れる苔は、気密の状態によって徒長の度合いが異なってくる。
気密性の高いパッキンが付いているような容器ほど、気密性が高くなるので徒長しやすくなる。
ハイゴケ、シノブゴケなどの地面を這う苔や、ゼニゴケなどの葉状の苔類は徒長しやすい。
容器は通気性が高い方が徒長しにくい。
光線量が少ない、明るい時間が短いなどでは徒長しやすくなる。
温度が高い期間が長い状態でも徒長しやすくなる。
逆に、温度が低い期間が長い状態では伸びにくくなる。
苔の適温は10~25℃くらいとされるが、苔の種類によっても生長は異なってきます。
伸びすぎてしまった時には、元から切り詰めれば1~2ヶ月程で新芽がでてきます。
同じ環境下で育てると再び徒長してくるので、環境を変える必要があります。
また、使用目的に合った苔を選ぶことも考慮します。
テラリウムでは徒長しにくい種類を選ぶとよいでしょう。
容器の中の空気の入れ替え、換気をすることで徒長しにくくなることもあります。
容器の形、口が広いとか、狭い、容器の高さが高い、低いなどでも乾燥の度合いも変わってきます。
容器の種類でも苔の育つ環境は違ってきます。
徒長する原因はさまざまですが、徒長して伸びた姿の苔を楽しむのも良いことだと思います。