緑のお医者の徒然植物記

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緑のお医者の徒然植物記

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2024/08/28

大樹が一般家庭で嫌われるのはなぜ? No,699

 人間と植物は本来、共存共栄の関係にあります。


しかし、植物の仲間には人間にとって不都合なものがたくさんあります。


大漁の花粉やかぶれ、湿疹の原因になるものや、きのこ類のように中毒を起こさせるものもあります。


共存共栄の関係にある植物でも、人間にとって好ましい影響を与えるものを選ぶ必要があります。


✿大樹はなぜ忌み嫌われるのか?

一般的には、広大な敷地がない限り大樹は植えません。

それは、大き過ぎる木は木陰も大きく、それが家屋全体を覆って陰性の力を与えるとされるからです。

また、夜間は木の湿気が強すぎるとされ、これも忌み嫌われる理由となっています。

また、通風や換気に大きな影響があり過ぎるため、その場所で毎日暮らす人に悪影響をもたらすと考えられています。

人間にとって湿気は大敵であり、血行不順や呼吸疾患の原因になることは、医学的にも証明されていることです。

家相の中には様々な要素があり、間取りや位置関係でよく言われますが、その他にも地面や植物、井戸などの持つ自然エネルギーと言う大まかな表現があります。

大きな木は、大地のエネルギーを勢いよく吸収してしまう、いわば悪役となります。

つまり、適度な地のエネルギーと光線や温度と湿度の恩恵の中でこそ「吉」となるということです。

人間にとって、基盤となる地のエネルギーを喪失することは、運気を落とす事になると考えられるのです。




一方で、昔から「敷地内の大樹はみだりに切り倒してはいけない」と言う言い伝えがあります。

その理由として、昔の人は大樹には人間に勝る魂が存在していて、木をみだりに切るとその魂が怒ると考えられていたようです。

大きな木を切ってはいけない理由として、木の根は枝の先端の下まで伸びていますが、それを考えずに地上部を伐採して、根をそのまま放置すると、地中で根が腐敗して害虫やバクテリアなど、人間に害を及ぼす細菌や微生物の温床になってしまうからです。


これは、地のエネルギーに悪影響をもたらし、運勢学的には庭の樹木が枯れることはその家の人間や家の衰退を意味します。

この考えから、庭に大木を植えるのは「凶」を呼ぶことになるのでやめた方が賢明と言えます。









2024/08/27

幸運を招く庭の作り方の基本③ No,698

 吉を呼び込む庭作りの条件


庭は、住宅の美観を向上させるために作るものではありません。

そこに毎日暮らす人が爽やかな気分になったり、心身の健康を増進させるような役割であるべきです。

そのためには、植える植物も何でもいいと言うことではありません。

お金が沢山あるからと高額の木を買って植えたり、また自然を大切にするためと言う意味で、手入れやせん定をしないで放置して生い茂ったままにして置くことは、自ら「凶」を呼んでいるようなものです。


「家相」の基本は、人間と自然の摂理にかなったものを考えることです。

庭作りもその基本的な考え方に従って行うことが重要です。

①庭の採光を考える

日光を採り入れ室内を明るくする

庭には沢山の種類の植物を植えることができますが、その時に注意したいのが採光です。

家相ではまず、吉を呼ぶための住居の建て方、あり方を考えますが、庭の樹木についても同様です。


高木性の木は、性質として樹が高くなるので、方位を考えないで植えてしまうと、次第に住居に陰を作ってしまうことになります。

特に東南から南にかけて日光を遮断することは、「凶」になるので注意が必要です。


②庭の通風を考える

空気の淀んだ所を作らない

四季折々の自然がある日本ですが、この季節の変化は住居や庭の通風に工夫が必要であることも示しています。

植物を植える位置は、他の木や住居との間隔を適度に保たないと空気が淀んでしまいます。

この空気の淀みは家相において「大凶」とされます。

生き物である人や植物は、常に呼吸をしているので、新鮮な空気の流れが必要です。

従って、植木の配置や混み合った枝のせん定などには、特別の注意が必要になってきます。


③庭全体のバランスを考える

植栽の法則を基に

建物の西洋化とともに庭も西洋風のものが多くなりましたが、映画に出てくるような一面芝だけといった美観だけを優先した庭作りでは、みすみす「吉」を逃がしてしまうことになります。

季節風が強く吹く庭には、風よけになるような比較的大きな木を植えると役立ちます。

反対に通風の悪い庭には、中、低木性の木の方が適しています。

住んでいる住居の自然条件を生かした木の植栽は、自然界を支配している道理に適うばかりでなく、家相学的にも植物の生育条件から考えても「吉」になります。

庭の「吉」を呼び込むためには、まず土質をよく調べて良い土質でない場合は、他から良質の土を持ち込んで、植物の生育に適した土壌環境を作ります。

住居や敷地全体で採光や通風に注意しながら、庭全体のバランスを考えて植木の種類を選んで行きます。

一般家庭の庭としては、明るく感じされる庭が「吉相」になります。

所狭しと植木を並べないように注意し、「吉」を呼び込むようにします。









幸運を招く庭の作り方の基本② No,697

 土質の良と吉を知ろう


幸運を呼び込むための植物について考える前に、家の土壌(地面)の質がどのようなものかを知る必要があります。

吉を呼ぶ土の種類として昔から言われているのは、土が硬く締まっていて「自然の潤いを含む」ものと考えられています。

反対に、締まりが無い土で潤いのないものが最悪の土質になります。

これは、植物の生育や繁殖のための条件として、適度な日照や水分の補給が必要なことでも理解できることです。

また、人間が住む場合にどちらが快適な土地であるかと言う観点からも分かります。

しかし日本の場合では、北海道から沖縄まで全国様々な土質があるので、まずは自宅の庭の土がどのような土質なのかを知る必要があります。

一般的に黒土や赤土など、多少赤味がかった土の方が植物はよく育つとされています。

土質の前に地相、その土地の周囲の道路や建造物、土地の傾斜や形などを家相の考え方では重要視しますが、それと同じくらい大切なのが土質です。


①粘土質の土

粘土質の土地には、大きく分けて2種類ありますが、それは上層部が粘土質の場合と下層部が粘土質の場合です。


粘土質は排水が悪い反面保水はいい土質です。

下層部が粘土質の土地の場合は、常に上層部に水分が含まれた状態で湿気も多いことになります。

このような土地はまず凶と見ますが、植物の生育で考えても、排水性が悪いことになるので植物生育には不向きな土質です。

②乾燥土質の土

粘土質と正反対な土質で、土の層の中に粘土質がありません。

水分を吸収し過ぎて水分がなく乾燥しがちになります。

このような土地は人間にも植物にも適していません。

植物を植える場合は、その土地の下2〜3㍍をコンクリートや粘土質の土で固め、その上に良質の土を客土して植栽することになります。


③岩盤土質の土

そもそも植物の育ちにくい土地です。

土の構造が岩や石でできているので、大切な栄養分や水分を吸収するための土がありません。

一般の住宅地では、このような土地に住むことはありませんが、山間部の住居地では注意が必要です。

水はけが悪く水害を招きます。


④砂土質の土

水分を吸収する点ではとても良いのですが、地盤がもろく、保水性が最悪なので育つ植物は限定されます。

人間が住む場合としては地盤が軟弱で、家相としても災いすると言われる土質です。

造園や好きな植物を植える前に、庭の土質をまず知ることです。

そして少しでも、「吉」に近付ける方法(土壌改良など)を行ってから始めることが大切です。









幸運を招く庭の作り方の基本①  No,696

 家相

日本人は、自然の造形を小型に、また上手に再現することが好きな民族と言われています。

それは、各地の名園の造園方法や、盆栽の例を考えれば納得できることですが、しかし、これらの名園や名木の配置には一定の決まりがあり、樹木等の種類が選ばれていることはあまり知られていません。

一般に庭を構成する要素には、植木や石、灯篭(とうろう)池など色々ありますが、これらにはひとつひとつ納まるべき位置や形が定められています。

このひとつの規定の基本が中国から日本に伝わった「家相」の考え方です。


      「家相方位図」


家相とは、家の配置や方角、間取りなどからその吉凶を判断する風習で、約5千年前の古代中国で発祥し、その後中国の家相を基に日本の風土や風習に合わせて発展してきました。

家相は、人相や手相と同じように運勢学の中でも大切な位置を占める要素です。

その家に住む人の運勢を大きく左右するものとして、古来から恐れられ、また、畏敬の念を持って研究されてきた学問です。

畏敬(いけい)とは、おそれ多く思うほどに相手を敬う気持ちのこと

よって家相の世界では、その敷地の形状や建物の配置、そしてその建物の間取り、神仏の位置、寝室や台所、トイレや風呂の位置など、その家に住む人たちの吉凶を分ける方位が事細かに説明されています。


これと同様に、庭やそこに植栽する庭木や花木、果樹などについても実生活での利便性も含めて、家相の世界で考えられています。

全部のことを満たす家相や吉運の庭を作り上げることは、現実問題としてはかなり難しいこともあります。

しかし、凶運を呼んでしまうような庭をわざわざ作ることは愚かなことだと思います。









2024/08/20

ふくむらさき芋の栽培① No,695

 ふくむらさき

さつまいも

     「4月20日植え付け」

ふくむらさき芋は紫芋の品種で、品種としては新しい。

品種によって植え付け間隔(株間)も違う場合がありますが、30㌢間隔より50㌢間隔と広く取ることでさつまいもを大きく育てる事が出来るとされています。


    「ふくむらさきの若葉」


さつまいもが大きく育つかは、様々な条件下で違ってくるので、株間を広くしたとしても必ずしも大きく育つとは言えない部分であります。




土壌養分、肥料が多く施された場所ではツルボケが起きてしまうのもさつまいも栽培の特徴とされています。


逆に、あまり肥えてない土壌が適しているとされます。


その間隔は、栽培してみないと分からない部分でもあります。



栽培期間中の雨量や天候でも違ってきます。

暑い日が続く場合では葉水を行う必要もあります。

植え付けたら何もしないと言う事が、一般的にも言われますが厳密にはそうではありません。

さつまいもの中身が白くなっているものがありますが、これは水分不足から起きてしまうと言われています。

干し芋で「シロタ」と表示されてるものがそのようなさつまいもになります。

料理用として売られているのが一般的で、価格も安くなっていると思います。


植え付けから4ヶ月、芋の肥大状況を確認するため掘ってみました。




ふくむらさきは収穫まで最大160日とされますが、やはりまだ小さいことが確認できます。

サイズ的にはSサイズくらいです。

収穫予定日は10月11日




ツルもよく伸びてるので「ツル返し」を行います。

ツルばかり伸びる「ツルボケ」になるとさつまいもの肥大ができなくなり、最悪さつまいもが出来ない状態になってしまいます。


ツルが伸びて畝以外の場所で根を張り、ツルばかり伸びて養分を取られ、さつまいもが肥大しないか最悪さつまいもが出来ない状況を「ツルボケ」と言われます。

実際に栽培してみないと、分からない事も多くあるのが現実でしょう。


 「ツルボケ回避のため育苗箱を利用」


ツルを切れば良いと思うが、さつまいもが肥大するためにも葉は必要なので、ツルボケにならないようにツル返しをします。

畝以外の場所の地面で根を張ることを回避すると言う事です。

ツルボケで根外子?で小さなさつまいもができてしまうかも?





今年はツル返しの代わりに、育苗箱を利用してツルボケ回避対策です。

この結果がどうなるかはお楽しみと言うことで追記したいと思います。


ふくむらさきの特徴

蒸したり焼いたりしたときの糖度が高い

他のさつまいも品種に比べて非常に甘いのが特徴

べにはるか並の糖度があるとされ、さつまいもマニアからは、ねっとり系のべにはるかなどにも劣らないと言われています。

また、アントシアニン色素を多く含んでいて、パープルスイートロードを上回る。

ふくむらさきは2021年に品種登録されました。

現在、一般的に出回っている紫芋はパープルスイートロードですが、従来の黄色い果肉のさつまいもと比べると、甘さが物足りないとされます。

そこで、より美味しい紫芋が求められる中で誕生したのが「ふくむらさき」です。

糖度はパープルスイートロードが約18度に対し、ふくむらさきは約22度と高く、焼き芋や蒸し芋などにすると、今までの紫芋とは異なる甘さとねっとり食感が楽しめます。









2024/08/15

ナスの栽培(2) No,694

 ナスの栽培


      「一番果(花)」

ナスの一番花が咲いたら、仕立て作業を行うことができます。

植え付け場所にスペースがある場合は、主枝と側枝2本の3本仕立てにし、スペースがない場合は主枝と一番花の下の側枝の2本仕立てがよいでしょう。


       「せん定前」


      「せん定後」

一番花の下の側枝とその下にある勢いの良い側枝を残し、それより下のわき芽を取り除きます。

側枝=わき芽

       「一番果」

一番果を摘み取るとことで、ナスの実を着ける株に栄養を行き渡らせる。

また、一番花は咲いた直後に摘むのではなく、実が少し(2㌢ほど)成長したら摘み取るようにします。

それは早く摘んでしまうと、枝や葉っぱが生い茂ることがあるためです。


低温期にできた一番果は、硬くて肥大しないもの(石ナス)が多いことから、普通は摘果します。

植えつから約一ヶ月で株の高さは、個体差がある。

50㌢〜80㌢と違いがあるので、土壌養分などの違いがある場合は、成長が一定ではないことがわかります。


     「植え付けから25日」

同時に植え付けた株でも成長の違いがある。


     「高く成長した株」


株の高さが違っても、同じ状態で花を着ける。


   「8/10日肥大し始めたナス」

植え付けから一ヶ月

8月10日
ナスの長さは5㌢で翌日には6㌢に成長しました。

1日で約1㌢から2㌢ほど実が伸びる。

水やりが十分でないと肥大しにくい





      「枝先せん定」


あと2日ほどで収穫

収穫はみずみずしい状態の朝に行う。

✪ネコブセンチュウ

植え付け後、大きく育たない株、成長が明らかに遅い株の場合、ネコブセンチュウに侵されている場合がある。


   「ネコブセンチュウ被害の根」

被害にあった根には、小さなコブの塊が無数に出来ている。

ナス科の青枯病は、サツマイモネコブセンチュウやキタネコブセンチュウと、混合感染して被害が激しくなる。

被害株は根にコブができ、根の組織が壊れて栄養や水分を吸収しにくくなる。

土質によって被害程度が異なり、粘土質土壌よりも砂質土壌や、火山灰土壌などの排水の良い土壌で被害が大きい。


❉ネコブセンチュウ関連ブログ
ネコブセンチュウ(土壌線虫)No,411-1


ナスの害虫

クロメンガタスズメ(緑色型)
スズメガ科 大型の蛾の仲間

発生時期
7月頃から9月頃


   「葉の食害で丸坊主のナス」


 「クロメンガタスズメの老齢幼虫」


幼虫はトマト、ナスなどの葉を食害し、大きな被害を生じる恐れがある。


 「成虫、触れるとチッチッと鳴く」

葉を食い荒らされ、ほとんど葉がない状態の株に、小さくても食べれるほどの大きさのナスが実っているなら、放置しないですぐに収穫する。

そのまま放置するとブヨブヨになって食べられなくなります。