ザクロの名がつく野草
ザクロソウはとても小さな桃の果実を思わせる愛らしいつぼみ、クリーム色した5枚のガク片を妖艶なカップ咲きにさせる様子は、植物好きな人を魅了します。
花弁に見えるのはガク片で、白緑色を帯びるが遠目で見ると淡い桃色に感じます。
関東地方では11月過ぎまで咲いている。
よく知られる名前の由来は「葉の姿がザクロに似ているから」ですが、むしろ結実の姿の方がよっぽどザクロらしいと思えます。
裂開する果実の様子がザクロによく似ている。
はじめは毛が生えたように畑地に住み着きますが、数年もすると地面を覆い尽くす勢いで茂り、辺りをクリーム色に染める。
土を耕すほどに殖えていく、こまめに除草をしても毎年生えてきます。
手入れがこまめにされる耕作地ほどよく茂り、見た目と違って環境の撹乱にはすこぶる強い種属です。
ザクロソウは成長も遅く、育っても小兵で風通しもよいので栽培植物に与える影響は少ない。
むしろ大いに茂ることで、ほかの雑草が生えるのを抑制しているようにも見えます。
直根を伸ばすが根張り弱く、耕作地ならするりと抜ける。
ツルナ(ザクロソウ)の効能
奄美群島では、全草を乾燥させ、腹痛、下痢の緩和に利用されてきました。
インドや東南アジア学術論文では、ザクロソウの果実に高い殺菌作用、抗菌作用があったとの報告があります。
ザクロソウは植物のツルナの別名で、民間療法では胃腸の不調、特に胃炎、腸炎や、解熱、解毒、消腫、健胃作用があるとされ、全草が利用されるが、生の汁を切り口や虫刺されに使うと、皮膚炎を起こす事があるため注意が必要です。
その他、止血、鎮痛、利尿作用も期待され、風邪の咳などに用いられたり、打撲や腫れ物には外用として利用されます。
全草を乾燥させて煎じたり、酒に浸して用いられる。
ザクロとの違い
一般的に果実を食べるザクロとは別の植物です。
ザクロのポリフェノールによる抗酸化作用や、女性ホルモン作用などとは異なるので注意が必要です。
ザクロと言えばローマ神話の女神ユノ
女神ユノ(juno/ユーノー)は、ローマ神話の最高神ユピテルの妻であり、結婚、女性、家庭を守護する最高位の女神です。
英語の6月「june」の語源でもある。
ジューンブライドの由来となったことから、結婚の女神として特に有名で女神ルナ(月)とも関連があります。
女神の大好物は果実のザクロです。
美容のために食べていたのかも知れませんね。
ザクロは豊かな耕作地に育ち、初夏から初冬まで次々と花を咲かせ、無数の種子をばら撒きます。
古代ローマの地は豊かな土壌が広がっていたことでしょう。
ザクロソウもボロボロと果実が落ちるのでその点も似ていると言えます。
女神ユノと女神ルナ
女神ユノと女神ルナはローマ神話に登場する力強い女性神で、それぞれ異なる役割と象徴を持っています。
女神ルナ(Luna/ルーナ)は、ローマ神話における「月」の女神であり、その名はラテン語でそのまま「月」を意味します。
ルナは月そのものの女神で、太陽と対になる夜の神です。
ユノは結婚、出産を司る事から女性の生理周期や出産に関わる「月」のエネルギーと結びつけられ、ルナ(月)の要素を持つと見なされることがあります。







