ビワの効能
ビワは、バラ科の植物で秋の暮れから初冬にかけて白い花を咲かせます。
実のなるのは初夏。
気温が高い地方ほどよく育ち収穫も多くなります。
花や幼果は、寒さに弱いのに冬に開花結実するので、庭植えは幼果が凍死することがある。
石灰岩地のものは本来の自生という説がある。
優れたビワの効能
果実は、咳止めや胃の具合を良くする薬効があり、さらに葉はもっとすごい。
薬効価値が非常に高い。
江戸時代には、「枇杷葉湯」として庶民の間でも暑気ばらいに盛んに飲まれていました。
いわゆる当時の清涼飲料。
夏負けや、食中毒などの予防に一種の保健薬として親しまれてきました。
これほどの庶民の健康飲料を忘れてしまった現代人も情けないものです。
ビワの木は枝、葉、根、茎、種の全てが体に作用し、優れた効能をもたらす。
三千年の歴史をもつ仏教医学
古来、伝承されるビワの葉療法は
葉を火であぶるなどしてそれを患部にあて、葉のもつ薬効成分を毛穴から体内に浸透させたものです。
ぜんそく、暑気あたり、胃病、糖尿病妊婦のつわりなどに薬効がある。
薬局で売られている、「枇杷露」や「枇杷膏」は、ビワの実の搾り汁にビワの葉、果実の核、氷砂糖なとを加えて弱火で煮詰めたもの。
ビワのお茶を常飲することは!
ガン予防につながる。
◉ハチミツとビワの花をそれぞれ好みに応じて混ぜ、15分くらい蒸して食べると咳が止まります。
熱があったり、のどが痛いときにはビワのお茶に塩を入れてうがいすると治ります。
◆頭痛、鼻づまりにはビワの花
ビワの花10㌘を水に約15分ほど
浸したものを日に二回服用する。
◉皮膚炎、火傷、水虫、捻挫などには煎じ汁、おろし汁をつける。
煎じ汁一リットルほどをお風呂に入れたビワ湯が肌にいい。
アトピーに悩む人にはビワの葉の浴用をすすめます。
煎じ汁には殺菌力があります。
〇漢方の「ビワ葉湯」は、五種の漢方を足して煎じたものです。
家庭ではビワ葉だけで作る方が
飲みやすいでしょう。
作り方
青々としたビワの葉15~16枚、両面をたわしでよく洗う。
葉の裏側の薄毛をよく洗い落としましょう。
二、三センチ幅に切り、これをヤカンに入れ、水二リットルでよく煎じてできあがりです。
★煎じたビワ茶はポットに入れておいてお茶がわりに飲みます。
他のヨモギ、スギナ、オオバコなど適当に混ぜてブレンドにしてもよいでしょう。
濃さは好みで調節。
夏場は冷やして、好みによってハチミツを入れると更においしくいただけるでしょう。
子どもから年寄りまで安心して飲用できます。
ビワ酒
焼酎にビワの葉をいっぱいに浸したビワ酒も体に良い。
病弱、内臓障害などに良い。
◉ビワの果実酒
ビワ1㎏、砂糖100〜300㌘、ホワイトリー原酒1800cc。25度〜35度
レモンの皮をむき、実を輪切りにして漬け込んでもよい。(レモン4〜5個)
3ヶ月後から飲用できる。
6ヶ月でビワを取り出します。
◉ビワには、様々な薬効成分が含まれています。
記載内容はほんの一例に過ぎません。
※参考ブログ
ビワ茶(葉に秘められたすごいパワー) No.150
※ビワ果樹 No.137