緑のお医者の徒然植物記

Translate

緑のお医者の徒然植物記

検索結果

2019/01/04

グァバ茶の効能(民間茶薬効) No,110

グァバ茶

タンニンが豊富な熱帯産
①タンニンが70%も発ガン物質を抑制

グァバは、日本のザクロ(石榴)に似ていたので蕃石榴(ばんじろう)という愛称で呼ばれるようになりました。

熱帯アメリカが原産地でインカ人によって栽培され、果実が常食されていました。

1000年ほど昔、すでに中国に渡来、宗(960~1279年)の書物「東波雑記=とうはざっき)にはじめて記載されています。

もともとが熱帯果実なので、沖縄、ハワイ、グアムなどにも伝播していったのです。




◉グァバ茶の成分分析では、タンニンがずば抜けて多いことに着目したい。

タンニンとは渋味成分でタンニンには変異原性や発ガン性の抑制作用があります。

◉変異原性
生物の遺伝情報(DNAあるいは染色体)に変化を引き起こす作用を有する物質または、物理的作用(放射線、紫外線、環境汚染物質)などをいう。

★グァバ茶を飲むと、独特の爽やかな後味がするのは精油を含むからです。

ハッカ、シソ油などに含まれ、緑茶、ウーロン茶には抽出されない成分です。

また、グァバ茶はカフェインをまったく含まないので、子どもでも安心して飲むことが出来ます。

◆タンニンを豊富に含む薬草として

◉ゲンノショウコ(現の証拠)

日本各地の山野に広く分布する多年草で、夏から秋に小さな五弁の花をつける。

フウロソウ科の生薬のひとつ。

ゲンノショウコは古来「医者いらず」とも呼ばれ、腹痛から下痢、便秘などの民間薬として知られる。


                        (ゲンノショウコ)



★同様に、グァバ茶も下痢などの卓効(たっこう=薬などの優れたききめ)が古来知られている。

ビタミンB1,B2、ビタミンC、カルシウムその他有用ミネラルも多く含まれます。


発ガン物質の抑制はタンニンの力

南洋の薬茶として、グァバ茶の卓効はまずこの主成分タンニンの薬理作用によります。

古来より、伝染病で下痢が大発生したときにこのグァバの葉で、治したという記録が多く残されています。

激しい下痢と腹痛がピタッと治まった。

ブラジルでは、グァバを「ゴァバ」と呼び、下痢止めに使っている。

グァバ葉のタンニンに殺菌作用があり、菌でただれた腸壁などの組織を端役修復します。

だから腸炎などに奏効(そうこう=ききめがあらわれること)するのです。

◉利尿作用が血中コレステロールを下げる。

タンニンは利尿作用があります。

よって、グァバ茶には肥満血中コレステロールを下げる働きもあります。










2019/01/03

ウーロン茶の効能(民間茶薬効) No,109

ウーロン茶

緑茶、紅茶の兄弟分


今ではよく知られるウーロン茶は、よく飲まれている茶である。

ウーロン茶というと、何かウーロンと言う植物があって、それから作られている、そんなお茶だと思われている人も中にはいるのかもしれません。

なんと、原料は緑茶と同じ茶葉です。

紅茶は緑茶を完全発酵させたものであるが、ウーロン茶はその発酵を中程度で止めたもので、いわゆる半発酵茶なので、よってウーロン茶は緑茶や紅茶の兄弟分と言うことなのです。

成分的には、緑茶のようなビタミンCはほとんど含まれていません。
カフェイン、カテキンはほぼ緑茶と同じです。

茶特有のタンニンの解毒作用が発酵で弱められているので、緑茶よりも胃にやさしいと言えます。

鉄観音茶はウーロン茶の別名で、かつて一世を風靡した歌手、ピンクレディーが鉄観音茶で痩せたとインタビューで答えた事から、爆発的に売れる事になった。


その後、厚生省の研究班が痩せる効果はないと結論付けましたが、それでも人気は落ちることなく、その後も各社が様々なタイプのウーロン茶を発表しています。


各国の臨床試験で減量効果を確認


ウーロン茶には、これまで言われているような効能、よく言われる脂肪を分解するという効能は本当なのか?

ウーロン茶による肥満患者の臨床試験で、肥満者に毎日5杯~6杯のウーロン茶を飲ませて、血中コレステロールの変化の測定をしたところ、ウーロン茶を飲用して3ヶ月後には、コレステロール値が改善され、また血圧も下がったのです。

フランス、中国などでも冠状動脈硬化を予防していることが明らかになりました。

製品によって効果にばらつきがある


日本ではじめての動物実験を行ったのが、和洋女子大学で結論は、使用したウーロン茶(鉄観音茶)では、コレステロールや中性脂肪の抑制効果がみられたということです。

学生を被験者として行った実験でも同じ効果を確認できた。

ところが、他のメーカーや、製造時期の違うウーロン茶では、その効果は全く見られなかったといいます。

緑茶と同じく、高級品から低級品まで様々で品質にばらつきがある。

ウーロン茶には脂肪を溶かす成分が入っているから?油っこい物にも合うといわれます。

現に油っこい中国料理のあとにウーロン茶はサッパリします。

この脂肪分解成分と言われるのがサポニンですが、含有量は緑茶の半分程度です。

それでも中国料理にウーロン茶が好まれるのは、特有の芳香成分のためだそうです。

何杯もウーロン茶を飲めば、効果としてサポニンの摂取量が増え、脂肪分解も進むということでしょう。

中国でガン抑制効果を確認


マウスに発ガン性物質を与え、腫瘍の発生を調べたら、ウーロン茶を与えないグループは90%に発ガンがみられ、ウーロン茶を与えたグループの発ガン率は58%でした。

ウーロン茶にガン抑制効果が確認されました。

緑茶をはるかにしのぐ虫歯予防効果


緑茶で口をゆすぐと虫歯予防になるとよく言われます。

しかし、ウーロン茶は、それをはるかにしのぐ防止効果がある。


一、二級茶葉の高級品を選ぶ


本場中国のウーロン茶茶葉は、一級から六級まで品質区分があり、中でも一級、二級茶葉は高級品で、葉の大きさ、色、味わいのどごしなど格段に優れています。

◆ウーロン茶を選ぶ目安として一、二級茶かどうかが重要になります。

①武夷岩茶(ぶいがんちゃ)ウーロン茶の王者と賞される。        

②安渓鉄観音(あんけいてっかんのん)湯を注ぐとランの芳香がたち、七回目でも香りが失せないという逸品。

③水仙(すいせん)湯色は黄色く澄みます。

④烏竜=香気が高く、味わいにまるみがあります。

日本ではこの辺の区別が案外いい加減です。

よいお茶を飲んでこそ効果も出ると言うことでしょう。










2019/01/02

梅は食うとも種食うな中に天神寝てござる No,108

梅は食うとも種食うな中に天神寝てござる。


天神様こと菅原道真が生前、梅をこよなく愛していたことから生じたことわざです。   

ちなみに、梅の種のことを核または「仁」と呼びますが、これを天神の「ジン」にかけているのでしょう。

実際に、生梅の種に何らかの毒があることは昔から知られており、むやみに食べて体を壊さぬように戒めているとも考えられます。

よく「梅の種をかむと字を忘れる」とも言われたますが、確かな根拠がありません。

◆未熟な梅の種に含まれている毒ですが、近年ではアミグダリンという化学物質として一般に知られています。


これは梅だけでなくアンズなどの種子にも含まれている物質で、一種の青酸化合物です。


そのままでは無毒ですが、体内に入り胃酸によって分解されることで毒性を示します。

実際にはその毒性は弱く、よほど多量に摂取しない限り生命に危険は及びません。

むしろ最近ではこのアミグダリンはビタミンB17として、適量の摂取により健康維持に寄与する成分とされています。

劇薬でも少量ならば薬として作用するのと同じ理屈でしょう。









2019/01/01

植物の秘めた効能を見直す時代 No,107-1

植物の秘めた効能


植物には、薬草としてのあらゆる効果がある。
治療薬が、開発され薬剤が多くなった現代社会の中では、多くの植物、薬草の能力がいつしか忘れ去られている、そんな気がします。

今一度、植物の能力が見直される時代が訪れる事を願いたいものである。

日々の予防が大切です。







門松は冥途の旅の一里塚(ことわざ) No,107

門松は冥途の旅の一里塚


本来、たいへん目出度い物とされる門松だが、それを立てる度にひとつひとつ年を取るわけで、これを死に近づく一里塚と考えると複雑な気持ちになる、という年輩者の心情を表現した狂歌。

とんち話しで有名な一休禅師作と考えられている名句である。

このあとに「めでたくもありめでたくもなし」と続きますが、この一節は寄席の大喜利でもよくお題に上ります。







2018/12/31

2018年の想い出「2」花*花 NO,106



                  「サルスベリの花」


                「サルスベリの白花」


                           「アジサイ」


                         「アジサイ」


             「カワラナデシコ原種」


                       「アマリリス」

                   「ゼラニウム、花美」

                              「ボタン」


                「アンネのバラ咲き始め」


                  「ハクチョウゲ苔玉」