緑のお医者の徒然植物記

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緑のお医者の徒然植物記

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2019/07/12

サルビアの葉が枯れ始めた No.161

サルビア

別名 ヒゴロモソウ


梅雨明けたら、サルビアの株が元気がない。

葉が黄色くなって枯れ始めた。

◉夏の暑さで弱ったところに、ハダニが発生したためと思われます。

サルビアの仲間は、どの種類も丈夫で花つきがよく、比較的育てやすい草花です。

しかし、花壇用のスプレンデンスのように高温多湿の環境を苦手とするものも少なくありません。

◆スプレンデンスは梅雨が明け30℃以上の高温と強い日差しを受けると、生育が悪くなるだけではなく、病害虫の被害を受けやすくなります。

なかでも深刻なのは、ハダニの被害です。

気温が上がり乾燥しやすくなると、いつの間にか葉裏に発生し、あっという間に被害が広がり、葉が黄色く変色し、枯れ始めるものも出てきます。




これを放っておくと、被害がいっそうひどくなるので出来るだけ早めに、殺ダニ剤を散布して駆除に努めるとともに、用土の加湿に気をつけて水やりをし、乾燥しやすい時期には葉水なども与え、乾燥を少しでも防ぐようにしましょう。


★サルビアはシソ科サルビア属の一年草または宿根草です。

開花時期は6月から10月。

初夏から晩秋にかけて、茎や枝を伸ばし、次々と花を咲かせ続けます。

10月下旬から室内で管理すると冬を越すことができます。

※夏の対策として、8月に切り戻します。

敷きわらまたはピートモスで乾燥を防ぐ(マルチング)

※殺ダニ剤を早めに散布する。







2019/07/09

ハイビスカス🌺熱帯花木  No.160

ハイビスカス 

和名(ブッソウゲ、仏桑)

カラフルな大輪の花が咲く熱帯花木

アオイ科フヨウ属

インド洋南部のマスカレン諸島とハワイ諸島に7~8種ずつの野生種がある。

マスカレン諸島の原種の改良種「バタフライタイプ」がハワイの原種と交配され、現在の改良品種「ハワイアン·ハイビスカス」が誕生しました。

その後、改良が進み大輪の豪華な「ニュータイプ」が作られ、これらは「オールドタイプ」と呼ばれています。

ハイビスカスはこの仲間の学名です。

 

1917年、ハワイ農業試験場の登録がすでに2000品種あり、現在ではさらに膨大な品種が市場に出回っています。


ハイビスカスは、陽性植物といって、太陽を好む種類で日照不足だと下葉やつぼみも黄色くなって落ちてしまうので、できるだけ日当たりのよい場所で育てます。

◆種類と品種

一般にハイビスカスと呼んでいますが、雑種植物なので品種によって性質はかなり異なります。

〈在来系〉
花は小型で赤、ピンク、オレンジ、黄色など、性質は強く3~5℃まで越冬します。

〈ハワイ系〉
花は大輪か巨大輪、花は在来種のほかにパステル調の色合いが加わり大変美しい。

ハワイで改良され、在来種に比べ生育が遅く耐寒性は弱い。

オールドタイプ、ニュータイプ、矮性=わいせいタイプ、バタフライタイプなど。

〈タヒチアン系〉
中小輪で多花性、繁殖容易。

〈インドアハイビスカス〉
サニーシティーシリーズ…室内での開花可能な極多花性。

〈ヨーロッパ系〉
在来種同様、花も木も小型。



◆生育温度

最近は熱帯以上に暑いといわれる日本の真夏では、亜熱帯性のハイビスカスは夏バテぎみで、生育が緩慢になり花つきも悪くなってしまいます。

生育適温は20~25℃、生育可能温度は10~30℃ですが、越冬温度は15℃以上が好ましい。


★植え替えと鉢上げ

適温では生育が良いため根が鉢いっぱいになり、成長が鈍り花つきが悪くなるので、時に植え替えが必要になります。

5月~9月の間が植え替え時期で、根鉢を崩さずに一回り大きな鉢に植えます。

最初から大きな鉢に植えるよりも、年に一度植え替えの時に、徐々に鉢を大きくしていく方がよく育ちます。

株や鉢を小さくしたい場合は、根を崩し地上部も相当にせん定して植え替えます。

根を乾燥させないように注意しながら作業しましょう。

暖効性の肥料を元肥として混ぜ込んで植え付けます。



◉置き場所

植え付け後の一週間を除き日当たりの良いところに置きます。

夏は風通しの良い涼しい所で管理します。

秋霜(野外温度が10~15以下)の降りる前には室内に入れ、日の当たる窓辺に置いてガラス越しの光線を当てます。

温度は15~20℃ぐらいあれば十分てす。

◆水やり

水切れさせないように注意し、天気のよい日は1日2回水やりをします。

成長期には十分与え、13℃以下になると根の活動は鈍く乾きが遅くなるので、乾いたら与えるようにします。


★肥料

芽出し肥を3月~4月のせん定時に与えます。

追肥は、成長期の5月~10月の間にチッ素分が少なくリン酸が多く、カリ分も含んだ肥料を週に一回、または月に一回油かす、骨粉の発酵済み固形肥料か暖効性化成肥料を続けます。

※10月から3月の低温期は肥料を吸収しないので施す必要はありません。

◉せん定

植え替えの時(7月)に込んでいる枝、弱い枝などを切り取ります。

全体に日当たり、風通しを良くします。

あまり大きくしたくない場合は、伸び過ぎた枝、強くて伸びそうな枝を切り詰めて、低く枝数を増やすようにします。

夏の高温期に株を休ませるために梅雨明け頃にせん定します。

秋の入室時の10月から11月に伸びた枝を切り戻します。

★挿し木

4月~9月に、日当たりの良い場所で育った充実した枝や切り戻した枝を使い挿し木します。

頂芽や、手で簡単に曲がってしまうような柔らかい枝は不向きです。







2019/07/08

ムラサキシキブの実がならない No.159

ムラサキシキブの実がならないのはなぜ

せん定時期の誤り、肥料の与えすぎなどが考えられます。


ムラサキシキブの花芽は春から伸びる新梢の節にできます。

その為、春以降に枝を切り戻すと花芽を落としたしまい、開花、結実は望めません。

樹形を整えるせん定は、秋から初冬にかけて行います。

ただし、強くせん定しすぎると若木に更新され、花芽のつきが悪くなります。



◆株の生長が旺盛だと花芽がつきにくい傾向があります。


特にチッ素肥料が多いと枝葉の生長に養分をとられ、花つきが悪くなります。

樹勢の強い株は肥料を控え、場合によっては根切りをして花芽の生長を促します。

ムラサキシキブは株が十分に生長してから、花芽がつくようになります。

苗木から植えてから開花までは3年はかかります。

◉別種のコムラサキは植え付けた年から開花します。






2019/07/07

ナツツバキが発芽しない No.158

ナツツバキのとりまき

昨年の秋にとりまきしたが、今年の夏になっても芽がでない。

◉ナツツバキの実生は、種をまいてから発芽するまでに2年から3年かかることも珍しくありません。

乾燥に気をつけて管理すれば翌年以降に発芽する可能性があります。

鉢にまくと発芽までの期間が長いため、乾燥しやすくなります。

できるだけ庭に直接まき、場所が分かるようにプレートを立てて管理します。

まき床は20~30センチの深さまで耕し、腐葉土や完熟堆肥を入れた上に種をまきます。


種の直径の2倍から3倍の厚みで土をかけ、さらに敷きワラや腐葉土などで覆って乾燥を防ぎます。

秋にすぐに採り蒔きにすることもできますが、発芽までの期間が長いので乾燥しないように貯蔵し、翌年の春にまくようにした方がよいでしょう。



2019/07/05

桃の幼果実が落果するのは?No.157

桃の果実が落ちる

生育が盛んで枝もよく伸びているのに?なぜ落果するの?


★樹勢が強いのに自然落果が多いのは、樹冠内部の日照不足が最大の原因と考えられます。

生育がよいため徒長枝が伸び、込み合った枝が交差して樹冠のなかまで、十分に日光が当たらなくなっている。

このままだと、枝枯れを起こしたり、残った果実も十分に肥大しないなどの原因になります。


樹冠内部の日照を妨げている枝や翌年の結実枝として利用できない枝は、早めに切り取ることが大切です。

樹冠内から発生する徒長枝は、付け根から2~3節を残して切り取ります。

ただし、近くに翌年の結実枝になる適当な枝がない場合は、切らずに捻枝(ねじ曲げ)します。

捻枝した枝は伸びが抑えられ、炭水化物が多く蓄積されるので花芽が多くつき、翌年の結実もよくなります。

捻枝は、枝が木質化すると折れやすくなるので、新梢がまだ柔らかいうちに行います。

★参考ブログ
※桃 No.183


2019/07/04

ハイドランジア(西洋アジサイ)せん定 No.156

ハイドランジアの整姿、せん定

ハイドランジアは、翌年も花を楽しむために早めのせん定をします。

花が終わったら、地際から2~3節残して、上部を知り戻します。

腋芽(わきめ)が伸び、夏から秋にかけてその先端に花芽が形成されます。


★秋以降にせん定すると花が咲かない。

また、せん定で切り落とした枝は、さし穂にして挿し木するとよいでしょう。

◉ハイドランジアは日本のアジサイよりも日光を好みます。

夏の強い西日は避けますが、日当たりのよい所で管理するとよいでしょう。


✣関連ブログ
アジサイ No,152