緑のお医者の徒然植物記

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金曜日, 7月 05, 2019

桃の幼果実が落果するのは?No.157

桃の果実が落ちる

生育が盛んで枝もよく伸びているのに?なぜ落果するの?


★樹勢が強いのに自然落果が多いのは、樹冠内部の日照不足が最大の原因と考えられます。

生育がよいため徒長枝が伸び、込み合った枝が交差して樹冠のなかまで、十分に日光が当たらなくなっている。

このままだと、枝枯れを起こしたり、残った果実も十分に肥大しないなどの原因になります。


樹冠内部の日照を妨げている枝や翌年の結実枝として利用できない枝は、早めに切り取ることが大切です。

樹冠内から発生する徒長枝は、付け根から2~3節を残して切り取ります。

ただし、近くに翌年の結実枝になる適当な枝がない場合は、切らずに捻枝(ねじ曲げ)します。

捻枝した枝は伸びが抑えられ、炭水化物が多く蓄積されるので花芽が多くつき、翌年の結実もよくなります。

捻枝は、枝が木質化すると折れやすくなるので、新梢がまだ柔らかいうちに行います。

★参考ブログ
※桃 No.183


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