緑のお医者の徒然植物記

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緑のお医者の徒然植物記

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2021/07/16

ヤマモモの頭頂部枯れ No,528

ヤマモモ       (頭頂部枯れ)

すべての樹木は、頂芽優勢の原理に基づき、生長に従って下部にある枝に比べ、上部の枝は小枝が多く萌芽したり、新梢の伸び率がよくなります。





上部の枯れ枝の発生原因は、害虫や病原菌伝播でなく、水分の不足によるものが多いと考えられます。

毎年5月以降の高温時には、葉面や小枝、樹体から大気中への水分の蒸散が多くなり、根を通して地中から吸収される水分量が不足すると、受光率の高い部分の枝は光合成機能が低下して枝枯れが生じやすくなる。

こうした生理的障害発生を機に、樹高を管理しやすい高さ、4〜5㍍程度に低くしてみるのも木の今後を考えれば賢策かと思います。

ただ、上部を切る場合、一度に切るのではなく側枝を最初に切り、次に樹芯を切ります。

必ず分岐点の約10cm上で切り、翌年切り口に萌芽したら、それを頂部として笠状に仕立てます。

枝を切るときは、切り口が割れ裂けないように基本に沿って行います。

樹高切り下げと同時に、混み合った枝や重なり枝などの不要枝を切り、樹冠内部への日当たりを良くします。

太枝の切り口には殺菌癒合剤のトップジンMペーストを塗って保護します。

樹高を低くすることにより、下部にあった枝先が伸び、小枝も発生してきます。

3〜4年に1度、長く伸びた枝を切り詰めると翌年、基部に短枝ができて花芽がつくようになりす。

早春の2〜3月上旬頃がせん定の適期です。









2021/07/15

メープルの木 No,527

 シュガーメイプル

「サトウカエデ」

メープルの木は和名カエデ、モミジとも呼ばれることもある。

世界には100種を超えるメープルの樹がある。

フランス人がカナダに進出する以前から、先住民はカエデを栽培し、樹液を採取して調味料として使ってきました。

ヨーロッパの人々が大好きなパンケーキと、カエデの樹液のシロップがとても合うことを発見するのに、時間はかからなかったのかも知れません。

カナダと言えば、カナダの国旗にはカエデの葉が国旗の中央に配置され、メイプルリース旗、一葉旗とも呼ばれる。




カエデの葉は、1700年前後からカナダの人々のシンボルとされてきました。

現在の国旗の図柄は1965年より用いられている。

小生の方が少し先輩ではあるが、さほど変わらない年代である。

カナダと言えば、思い出すのは「カナダからの手紙」と言う歌であるが、知ってる人は知っている流行歌である。

🎶ラブレター  フロム  カナダ
もしもあなたが   一緒にいたら

どんなに楽しい  旅でしょう
ラブレター  フロム  カナダ🎶

実に懐かしい、、今度ギターで弾いてみようかな…

サトウカエデは他のメープルよりも糖度が高く、1㍑のメープルシロップを作るのに約40㍑の樹液が必要なんだと、

ワォー凄い!

でも大丈夫?
カナダには800kmのメープル街道がある。


           「メープル街道」

紅葉の季節は圧巻だ!

ドライブするには長過ぎる気もする。

旅ゆけば、、カナダは真裏の国遠しかな。


✫関連記事
No,299カエデ、モミジ









2021/07/14

樹木の夏期せん定 No,526

 夏期のせん定

6月から8月は、暖帯性の常緑広葉樹のせん定に適しています。

一般の樹木にとっては余りよい季節とは言えませんが、暖地を好むカシ、モクセイ、カクレミノ、モチノキなどにとっては春より夏の方が適しています。


冬にせん定した落葉樹も新梢を伸ばす時期ですが、養分を蓄える時期なので、伸び過ぎたからといってあまり切り過ぎないことが大切です。

また、多くの花木はこの時期に葉芽と花芽が決定(花芽分化期)します。

むやみにせん定し過ぎると、翌年の花つきが悪くなってしまうので注意が必要です。




◆生け垣の刈り込みは年2回が原則


芽の種類と名前

芽には樹木の性質上、発芽する位置が決まっている定芽(ていが)と本来なら芽が発芽しない場所に出る不定芽があります。

定芽

頂芽(ちょうが)は枝の先端につく芽

腋芽(えきが)又は側芽(そくが)枝の側面につく芽で、そのうち幹から見て外側につく芽を外芽、内側につく芽を内芽という。

不定芽

定芽以外の場所に出るの芽の総称で、強いせん定をしたり、定芽の生長が悪いと生じやすく、本来芽が出ない太い枝などに出やすい。


                                「 芽の種類と名前」


枝の出方

樹種によって枝の出方に特徴がある。

互生(ごせい)
1つの場所から1つ、左右交互に枝が出る最も一般的なつき方。

イチイ,イヌツゲ、ウメ、カイドウ、マキなど



対生(たいせい)
同じ位置に対になって枝がでる。

通常は枝抜きせん定して、互生の形になるようにする。

アオキ、キンモクセイ、オウバイ、クチナシ、サルスベリなど


輪性(りんせい)
同じ場所から3つ以上の枝が出る。

放置したまま生長すると、樹形を乱す枝になるので程好くせん定する。


                                     「枝の出方」


関連ブログ
不要な枝については、No,245「樹形を乱す枝」を参照









2021/07/13

植物寄生性線虫類の生物学 No,525

 植物寄生性線虫とは

線形動物門に属する線虫(ネマトーダ)のうち、植物に寄生するものを植物寄生性線虫という。

分類学的には植物寄生性線虫Tylencnida目及び一部のDor-ylaimida目に限られる。


基本的な体型は、細長い円筒状で体長は0.1〜1.5㍉程度のものが多い。

体壁((クチクラ)は多層の膜で構成され柔軟性に富む。

✫クチクラ(ラテン語Cuticula)とは、表皮を構成する細胞が、その外側に分泌することで生じる丈夫な膜のことである。

様々な生物において体表を保護する役割を果たしている。

クチクラは保護膜でクチクラがない植物は萎れる。


線虫の運動筋肉は縦走筋のみで、大多数の線虫は波状の前進運動を行う。

線虫は、植物細胞内容物を摂取したり、植物体内に侵入するための器官として口針を持つ。

卵、幼虫、成虫に区分され、線虫の多くは卵内で1回脱皮して第2期に幼虫として孵化(ふか)する。

幼虫期に計4回脱皮して成虫となる。


ネコブセンチュウでは、栄養不足などの悪環境下で、雌が性転換し、雄の比率が高まる。

寄主植物の根からの浸出液は、シストセンチュウの幼虫孵化やピンセンチュアの脱皮を促進する。

植物性寄生性線虫の根部寄生による被害は、潜在的、慢性的で生長遅延や生育不良として症状が現れることが多い。

苗木育生圃場(ほば=栽培畑)では、線虫による直接害に加えて、他の病原微生物との混合感染による害が大きい。(複合病害)

日本国内に広く分布し、大きな作物被害をもたらす線虫は、ネコブセンチュウ、シストセンチュウ、ネグサレセンチュウ及びマツノザイセンチュウである。


ネコブセンチュウ類

根に内部寄生し、巨大細胞とコブ(ゴール)を形成する。

ゴールの着生程度(ゴール指数)で被害度を表す。

サツマイモネコブセンチュウの寄生範囲は700種を超え、サツマイモ、ニンジン、キュウリ、トマト、ナスなどに加害する。

その他、キク、ツツジ、スギ、ヒノキ、マツなどの樹木などに被害が多い。


シストセンチュウ類

ダイズシストセンチュウはダイズ、アズキ、インゲンなどのマメ科植物に寄生する。

中でもダイズの被害が大きく、茎葉は黄変し生育は衰える。

また、線虫寄生により根粒菌の着生数は減少する。

ジャガイモに寄生するジャガイモセンチュウは、国外からの侵入線虫でジャガイモ、トマト、ナスに寄生し、北海道のジャガイモ被害が大きい。


ネグサレセンチュウ類

ネグサレセンチュウは、皮層内で摂食、移動しながら植物組織を破壊する。

被害部は壊死(えし、ネクロシス)を起こして黒褐色になる。

ミナミネグサレセンチュウは多犯性で、ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、ウリ類、トマト、ナス、ダイズなどで被害を起こす。

クルミネグサレセンチュウによる被害は、イチゴなどで問題となる。


樹木類ではツバキ、サザンカ、ゴム、カエデ、マツ、ニレ、ヒノキ、イヌマキ、キャラボクに被害がある。

キタネグサレセンチュウは350種以上の植物に寄生し、ダイコン、ニンジン、ゴボウ、トマト、ナス、イチゴ、トウモロコシ、フキ、キクなどで被害が大きい。


マツノザイセンチュウ

北海道と青森を除く日本全土で、クロマツ、アカマツなどの被害が大きく、枯死の原因になる。

線虫は、マツノマダラカミキリムシの成虫によって伝搬されるため、枯れたマツを中心に被害面積が急速に拡大する。


複合被害

線虫と病原微生物との相互関係より、個別的な感染で被害の増大や抑制が、認められる線虫関連被害を複合病という。


細菌との複合病

細菌との混合感染による被害は、ネコブセンチュウが関与した場合が多い。

ナス科の青枯病は、サツマイモネコブセンチュウやキタネコブセンチュウと、ジャワネコブセンチュウと混合感染して被害が激しくなる。


糸状菌との複合病

50種以上の糸状菌、20属以上の線虫で複合病への関与が認められる。

フザリウム菌
ネコブセンチュウ、ネモグリセンチュウ、イシュクセンチュウ、ミカンネセンチュウ、ダイズシストセンチュウなどと混合感染して被害を拡大する。

フザリウム菌は糸状菌(カビ)の一種で、フザリウム菌の殆どは、無害な腐生菌であり、土壌微生物群集の中で多くの種類がいる。

しかし、フザリウム菌の数種に経済に影響する程の、致命的な損害を作物に与えるものがある。

✫バーティシリウム菌は、ネグサレセンチュウとの混合感染による被害が著しい。

✫サツマイモネコブセンチュウは、トマト、オクラ、タバコの根腐れ病

✫エンドウ、スイカ、メロン、キュウリ、トマトの萎ちょう病

✫タバコ、トマトの立枯病との複合病害を引き起こす。


植物寄生性線虫類の防除


化学的防除

殺線虫剤にはくん蒸剤と非くん蒸剤(接解剤)がある。

①くん蒸剤
臭化メチル、クロルピクリン、テロン、メチルイソチオシアネート、DCIPなど

DCIP粒剤は、生育期間中の使用も可能で、チャやワタは株間に土壌混和する。

くん蒸剤は、ガス化した薬剤が気門を通して線虫の呼吸系に入ることにより作用する。

作物と薬剤の種類ごとに定められた薬量を、作付け前に土壌中に注入ないし灌注(かんちゅう)する。
(30kg/10a)

薬害を防ぐために、処理後約10日後に耕起して、十分にガス抜きした後播種や定植を行う。


②非くん蒸剤
オキサミル、ピラクロホス、ホスチアゼートなど、いずれも粒剤で土壌と混和して用いるが、残効時間は短くオキサミルなどの浸透移行性薬剤は、低濃度では幼虫孵化、根や異性への誘引、根内の侵入線虫の発育や繁殖を阻害し、高濃度では致死的に作用する。(20〜40kg/ha)

③輪作
線虫被害を軽減するための基幹的手段で、抵抗性品種や線虫の増殖に不敵な作物、或いは✫休閑を栽培体系に組み込み、線虫密度を経済的被害許容水準以下に抑える。


✫休閑(きゅうかん)とは
土地の力を養うために、耕作を休むこと

サツマイモネコブセンチュウに対してはラッカセイ、イチゴ、サトイモ、サツマイモ(抵抗性品種)などが、キタネコブセンチュウに対しては、イネ科植物、トウモロコシ、スイカ、サツマイモ(抵抗性品種)などが増殖不適作物となる。


④抵抗性品種
感受性品種と同様に線虫感染を受けるが、感染した線虫の発育が著しく劣るものを、抵抗性品種と言う。

抵抗性品種利用の際には、寄主範囲を異にする線虫の存在に注意が必要である。


⑤対抗植物の利用
殺線虫性物質を分泌または含有する植物で、土壌中または植物組織内の線虫の、発育阻害効果や致死効果を持ち、その栽植や投入が、線虫密度を積極的に低下させる植物を対抗植物という。

マリーゴールド、アスパラガス、
ウィーピング(ラブ)グラス、クロタラリア属植物などが対抗植物である。

栽培畑にマリーゴールドを植えると、ネモグリセンチュウやネコブセンチュウの密度が低下する。


             「マリーゴールド、キク科」

マリーゴールドを約3〜4ヶ月間全面栽培したのち、土壌中にすき込む。


               「クロタラリア、マメ科」

キク科の1、2年草又は多年草で、抵抗性植物の一種「ルドベキア」は別名マツカサギクと呼ばれ、花としても大変美しい。


                     「ルドベキア」

ルドベキアは、ひまわりを小さくしたような花を寂しい雰囲気の秋に咲かせる。

とても丈夫で、こぼれ種からもよく殖えるので、地植えなら毎年花を咲かせます。


⑥有機物の施用
土壌環境の改善を主目的に施用される有機物は、鶏ふん、豚糞、牛ふんなどと、各種の堆肥は総合的、遅効的に線虫害を軽減する。

線虫被害軽減効果は、線虫の移動や行動の阻害、土壌中における殺虫性分解産物の生成、天敵微生物及び自活性線虫の増殖、作物の抵抗性高揚や植物の生育促進などによる。

⑦湛水(たんすい)処理
(水を張ってため続けること)

好気的条件で発育、増殖する植物寄生性線虫は、嫌気的環境条件下において、湛水などでは著しく密度が低下する。

太陽熱による熱殺効果も同時に働く、夏季のハウス密閉処理は、暖地の施設園芸で有効な防除手段となる。

⑧線虫感染の回避
健全な種苗の利用
線虫感染植物の移動(移植)の禁止
線虫汚染土壌の持ち込み使用禁止など


⑨生物的防除
線虫の天敵糸状菌として、外部寄生菌、内部寄生菌、シスト寄生菌、卵寄生菌など約150種が知られている。


エビやカニの甲殻の土壌施用は、主として「キチン」からなる卵殻を貫通して感染する卵寄生菌を増加される。

✫キチンとはエビ、カニをはじめとして、昆虫、貝、キノコに至るまで極めて多くの生物に含まれている天然素材のこと。

不溶性食物繊維のひとつとされ、甲殻類の殻からタンパク質やカルシウムを取り除いて精製された動物性の食物繊維。

出芽細菌は寄主特異性の高い絶対寄生菌=(純寄生菌、活物寄生菌)で、P.penetrasはネコブセンチュウにP.thorneiはネグサレセンチュウにP.nishiz-awaeはシストセンチュウに対して有効な防除手段となり得る。








2021/07/12

根頭癌腫病 について No,524

 根頭癌腫病

(こんとうがんしゅびょう)

病原菌学名=Agrobacterium tumefsciens(Smith et Townsend)com

バラ科植物では発病しやすいものだが、多くの常緑樹や落葉広葉樹、針葉樹、菊、かすみ草、クレマチスなど、判っているだけでも46科の植物に発病する、極めて他犯性の高い病気です。

バラ栽培面積の20%が発病し、営利生産では20億円の損失があると言われています。

根や幹(茎)の地際部(根頭)が病気になります。

苗木や幼齢木の根冠部や、根の一部に小さなコブを生じ、樹の生長とともに次第に膨大して、樹冠や太根側面では半球形、細根では球形の癌腫に発達します。




最初は類白色軟質(ゴムのような)の弾力がある「癌」ですが、のちに硬化して表面が粗造りな黒褐色から黒色と変化し、秋には肥大は停止するが、翌春から再び膨れて年毎に大きくなり、削ってもまた盛り上がってくる。

樹勢が衰える事になりますが、転移していない貴重品種などは、挿し木や接ぎ木で子孫を残すようにします。

この病気はウイルス病と違って全身病ではありません。

病原菌は、✫桿菌に属する細菌(バクテリア)で、多くの植物に寄生する土壌生息細菌です。

✫桿菌(かんきん)とは
棒状、円筒状の細菌で病原となるものにはチフス菌、ジクテリア菌、赤痢菌などがある。

桿菌には「バチルス菌」で病原菌の殺菌



病原菌は、コブやコブの崩れた組織片とともに土壌に残って伝染源のとなり、苗木が植え付けられると接ぎ木部、根部の傷害痕、害虫の食害痕など、主として根部や地際部に生じた傷口から侵入します。

傷口などから侵入した細菌は、健全細胞の遺伝子に変化を起こすと癌化し、その後は病原菌が存在しなくても癌化細胞は、異常分裂を繰り返し増殖する。

病状は感染後、一週間から数週間の潜伏期間を経て現れるが、時には数ヶ月に及ぶこともある。

感染部では地温が上昇し、樹体の生長速度が早い春から夏にかけてはコブが急速に大きくなるが、地温が下がり生長休止期になると一時的に休息する。

この病気は土壌に病原菌が潜伏するので、細菌に汚染された土壌では、植栽と同時に感染、発病に至ることが多く、特に苗木を育生する畑(圃場=ほば)など、数年に渡って連作される所では被害が著しい。


また、この他に接ぎ木などを行う場合には汚染した刃物によって感染する事が多い。

このように多くは、感染圃場や刃物によって感染した苗木、或いは購入した苗木が感染していた場合などで、病原菌が運ばれ伝染する「種苗伝播」によることが主となっている。


防除法

苗木の育生にあたっては無病地を選んで、健全な育苗を行うことが重要です。

育苗畑では連作になりがちなので、輪作するか汚染地でクロルピクリン剤、NCS、バスアミド等で土壌消毒を施す必要があり、植え直しても発病します。


「輪作ローテーションのイメージ」


植え付けの際には、苗木の地際部をよく検査し、多少でもコブが確認できたものは廃棄します。

コブを切除して外見健全と見られるものでも、すでに感染が進行していて定植後発病に至るので、このような苗木も使用しない。


また、健全な苗木であっても念の為、ストレプトマイシン500倍水溶液に一時間浸漬(しんし、しんせき)した後、無病菌地へ植え付けるようにします。

土壌への✭灌注は効果がありません。

✭灌注(かんちゅう)とは、薬剤などの液体を直接土の中に注入すること、薬液が飛散することもなく、天候にも左右されにくい方法です。

生物農薬としてアグロバクテリウム、ラジオバクター剤、「商品名=バクテローズ」は定植前処理をした苗の発病予防に効果的です。

バラの苗を移植或いは定植のたびにバクテローズに浸漬します。

20〜50倍希釈液に苗の根部を一時間浸漬処理し、根部が乾燥しないように速やかに植え付けます。

✿バラの根頭癌腫病

アビオンCA(アビロン)を幹部に塗る。

患部に尿素の粒を置く。

木酢液原液で患部を洗うようにして20cc程ふりかけてる。

数日後には患部のコブが縮小し始め、その後月に3回程度原液のふりかけを続けた結果、数カ月後には跡形もなく消滅。

通常、癌腫の患部は時間とともにボロボロに崩れて地面に散らばりますが、それとは異なる変化があったとする報告がある。

冬の植え付け時に癌腫病を発見した場合は、原液をふりかける処理を行うと同時に、根を洗った後に8倍程度に薄めた木酢液中に20〜30分浸けてから植え込みます。

尚、木酢液には不良品、偽物も多く存在します。
利用する際には十分注意が必要です。

木酢液使用の注意点については、「No,37の木酢液について」を参照してください。

✣病原細菌(バクテリア)

植物病原細菌は、植物に寄生することにより、植物体から必要な栄養源を得ています。

病斑内で増殖する病原細菌は、一般には植物細胞の✻膜透過性を変化させ、水分とともに各種有機化合物を得ているが、その中には植物が生産した糖類が多く含まれている。

✻膜透過性(まくとうかせい)とは、膜が気体、液体、溶質、イオンなどを透き通らせる(透過)性質のこと。









2021/07/11

ブナの巨木 No,523

 森の神(ニドムカイム)ブナ

ブナ科 「山毛欅、椈」

ブナは日本の温帯を代表する木で、広大な面積に純群落をつくる。

高さは30㍍にも達し、樹齢数百年を経たものは直径が2㍍以上にも及ぶ。

日本海側の多雪山地のものは葉が大きく、オオバブナ、太平洋側のものは葉が小さくコハブナと呼ばれる。

葉は卵形で縁が波打ち、秋には黄褐色に黄葉する。

果実は刺状の果皮に包まれて生長し、食べることができる。

2006年の頃、十和田湖や奥入瀬(おいらせ)渓流にほど近い山林でブナの巨木が確認されました。

青森県では白神山地のブナが特に有名ですが、同じ太平洋側の十和田湖に近い山中で、大きなブナの発見が全国に報道された。

ブナはきれいな姿をし、空洞や大枝の枯れや損傷も全く見られないほとんど傷みのない状態でした。

「森の神」周辺のブナは完全に伐採され、新たに成長し始めた小さなブナしか存在していない場所で、このブナだけ伐採から免れることができたのでしょう。

それは、昔からマタギやキコリの間で信仰されてきた「3本に分かれた木(三頭木)には神が宿る」という考えが、地元のマタギやキコリたちの間で語り継がれて来たからなのです。



 「 十和田市奥瀬森の神(ブナ)」

✿所在地=青森県十和田市奥瀬


付近一帯を伐採した際にも、このブナだけは斧を入れることを頑として、受け付けなかったからだと言われています。


400年以上も生き続けてきたとは思えないほどの若々しい樹姿を見られるのも、マタギやキコリたちの古くから、慣習があったからこそなのだと思うばかりである。

その後、地元有志の方々により、ブナの解説板や柵などが設置されました。

ところがこの状況に驚いたのが熊だったのです。

数日も経たない内に、案内板には引っ掻き傷が多数確認されたのです。

それはツキノワグマの爪痕で、見慣れないものが縄張り内に出現したので、排除しようとした痕跡だったのだと思われる。

また、ツキノワグマはペンキの香りが何よりの大好物と言われ、その香りに引き寄せられたのかも知れません。




この事により、この場所がクマの縄張りであることが明らかになったのだと思います。

周辺にはクマに注意を知らせるものが立てられている。


周辺を探索する際には、厳重に注意される事をお忘れなく!