ウチワサボテン 🌵サボテン科
ウチワサボテンはサボテン科の亜科のひとつである。
★亜科とは
生物分類学上の単位のひとつで、必要な場合に「科」と「属」の間に設けられる。
亜科は補助的階級であり、「科」の直下に位置するが、「属」よりは広い分類とされる。
南北アメリカ及び近隣の島々に分布する。
和名のウチワサボテンは、本亜科の代表的な属であるオプンティア属が平たい茎節を持つことから、その「うちわ」に見立てたことによる。
別名「仙人掌」とも呼ばれ、メキシコなどでは重要な果樹であり、同時に家畜の飼料とされる。
★オプンティアはサボテン科の属のひとつで、ウチワサボテン類の中で曲型的な種の多くがここに属している。
原産地は主にアメリカ州で、しばしば群生する。
ウチワサボテンの果実はトウナ、カクタスペアなどと呼ばれ、少なくとも18ヵ国で生産されている。
古くから健康食材として利用され、食べられています。
最も生産されているメキシコでノパルと呼ばれ、イタリア、チリ、アルゼンチン、南アフリカ、イスラエルなどでも大規模な生産が行われています。
日本ではかつて、宮崎県のサボテンハーブ園で栽培され、レストランでもサボテンのステーキがあったが、2005年に閉園となった。
ウチワサボテンの植え付け時期は、気温が10℃以上を保てる3月から6月又は、9月から10月頃が適してます。
ウチワサボテンの殖やし方は挿し木が一般的とされ、4月から7月頃に切り取った茎の切り口を1週間ほど乾燥させ、土に切り口が当たるように挿します。
鉢植えの場合の植え替えは、2年から3年に1度の頻度で行います。
植え替え時期も植え付けと同時期頃が適期とされます。
開花年齢になったウチワサボテンは、6月から8月頃に花を咲かせます。
◉ウチワサボテンの効能
ビタミンCやβーカロテンをはじめとした豊富なカロテン類などの、抗酸化成分によって癌や動脈硬化の原因となる、活性酸素の除去に効果的とされる。
糖尿病予防や改善、コレステロール値改善、免疫システム強化、消化不良の予防、便秘予防解消、ダイエットの補助など、さまざまな効能がある。
オリーブオイルの400倍、カルシウム、むくみ、利尿作用、塩分排出、口臭予防など
✿ウチワサボテン群生地
茨城県神栖市、自然保護公園
昭和47年に茨城県指定天然記念物に登録されたウチワサボテン群生地
100年以上経過しているとされ、いつ、どのようにしてこの地に運ばれ群生したかは不明である。
「花柄が残ったままのウチワサボテン」
★ウチワサボテン群生地
茨城県神栖市太田2070-8
「6月4日撮影」
✪2023年6月27日撮影時の花
雨期の終わる頃に種が地面に落ちる。
雨期が終われば乾期が訪れますが、一般に植物の発芽には水分が必要なので、乾期は発芽に敵さず、乾期の間は休眠します。
果実から採取した直後のウチワサボテンの種子は、発芽に時間がかかる場合があり、なかなか種が発芽しなくても一年ぐらいは待ってみる必要があるようです。