樹木の適性気候の分類
一般に日本の樹木はその適性気候から
①亜熱帯性樹木
②暖帯性樹木
③温帯性樹木
④亜寒帯性樹木の4つに分類されます。
①主な亜熱帯性樹木
ソテツ、ヤシ類、ガジュマル、バショウ、キョウチクトウ、ハクチョウゲ、ドラセナなど
②主な暖帯性樹木
カシ、シイ、クスノキ、マテバシイ、タブノキ、ユズリハ、モチノキ、ヤマモモ、カナメモチ、ソヨゴ、タラヨウ、イヌツゲ、カクレミノ、サザンカ、モクセイ、シャリンバイ、ウバメガシ、モッコクなど
③主な温帯性樹木
アオギリ、ナラ、クリ、ブナ、ニレ、モミ、ツガ、ゴヨウマツ、サクラ、モクレン、コブシ、クヌギ、ヒノキ、スギ、サワラ、シャクナゲ、ホオノキ、トチノキ、カツラ、ミズキ、ハンノキ、モミジなど
「コブシ」
④主な亜寒帯性樹木
エゾマツ、ハイマツ、ドイツトウヒ、トウヒ、トドマツ、イチイ、キャラボク、カラマツ、シラカバなど
以上4つの分類は本来の植生に沿ったものです。
多くの樹木は多少の環境の変化には適応しますが、種類によっては寒い地方では育たない樹木、逆に暖かい地方では育たないものもあります。
一般に、植物は暑さに対する適応力よりも寒さに対する適応力の弱いものが多く、樹種によっては東北地方以北の地域では相当な防寒対策を施さないと、育成が困難な樹木も少なくありません。
また、統一の樹種であっても地域の気候、主に気温によって冬芽が顔を出す萌芽や開花の時期に差があるので、手入れの適期も異なってきます。
生育の目安として、地域周辺に自生している樹種や近隣の庭などで健康に生育している樹種てあれば、基本的には植樹可能と考えて良いでしょう。
それぞれの地域の気候に合った樹種を選ぶことが大切です。