緑のお医者の徒然植物記

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2022/08/02

カキの実の落果 No,582

 カキが実をつけても落果してしまう

カキの多くは花粉を持っていないので、異品種から花粉を貰わないと正常に着果しません。





種子(タネ)があまり入らなくても一応果実は肥大しますが、種子が十分入ったものに比べると着果が劣り、生理障害を起こしやすくなります。

花粉のある禅寺丸(ぜんじまる)紅柿(べにがき)などをを植えると良いでしょう。

カキ農家では必ず混植をしています。

ヘタにつく害虫による落果(5月〜9月に発生)
カキの大害虫であるカキノヘタ厶シ(蛾)の被害も考えられます。

パダンSG水溶液1500倍液を、6月中旬と8月上旬に各1回散布します。

実の中に食入すると薬剤の効果を期待できないので、早めにオルトラン水和剤、モスピラン液剤などを散布します。

また、8月下旬の剪定は樹勢を乱す原因になるので避けましょう。






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