緑のお医者の徒然植物記

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2022/08/24

さつまいもの長期保存 No,595

 キャアリング貯蔵


収穫後の土がついたままのさつまいもを、35℃湿度95%以上の環境に50時間置くことで、皮下組織にコルク層ができ、収穫時についた傷を自然治癒(キュア)します。

これをキャアリング処理といい、病原菌等の侵入を防ぎ、最適な水分や美味しさを閉じ込めます。

その後、一気に12℃まで温度を下げ、湿度85%で貯蔵することで、最高の状態を長時間保つことをキャアリング貯蔵といいます。

長時間貯蔵されたさつまいもは、デンプンが糖に変わり更に美味しさを増します。
★さつまいもは出荷するまでは土が付いたまま保存します。
洗って保存すると腐りやすくなり、保存期間を確保できない。



出荷時に洗って出荷するものと、土が付いたまま出荷するものがあります。

日持ちするのは土が付いたままのさつまいもですが、見た目の良さから洗ってあるものが売れる。

洗ったさつまいもは約2週間、土が付いたさつまいもは約1ヶ月〜2ヶ月が家庭で保存できる期間だと言われている。

保管の仕方で違いは出る。

10℃を下回る状態で保管すると腐り始めるとも言われている。


貯蔵温度が高いほどでんぷんは早く減少します。

しかし、一方でホクホク感がなくなり、腐りやすい状態にもなります。

さつまいもの表皮かを黒ずんでくると、鮮度が悪くなっている状態だと言えます。

そのようなさつまいもは出荷後、日持ちせず、箱の中で腐ってしまう事もある。





また、アク抜きのため水に浸けて置くと鮮度の良いものは、水が青紫色になるが、よくないと思われるさつまいもは黄土色になり、焼き芋後の日持ちも悪い。


購入時にさつまいもの表皮が赤黒く見えるものは、その後特に注意が必要である。

注意が必要なさつまいも

低温障害を起こして黒く変色してしまったさつまいも

黒斑病に侵されたさつまいも

悪い部分を切り取ったとしても、全体に病気に侵されていると考えた方が無難です。


白いカビ、青いカビが発生したさつまいも

皮の水分が抜けてシワシワな状態のさつまいも

触るとブヨブヨしたり、明らかに腐って臭いがするさつまいも