緑のお医者の徒然植物記

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2022/08/14

太陽の卵 マンゴー No,588

 太陽の卵

マンゴーは「世界三大美果」の1つで『太陽の卵』と言われるウルシ科の植物

インド原産で菴羅(あんま)菴摩羅(あんまら)とも言う。

世界三大美果には他にチェリモヤ、マンゴスチンがある。


マンゴーの栽培は古く、紀元前のインドで始まっており、「聖なる果物、木」、「フルーツの王」とも称される。

品種は多いが、フィリピン産のカラバオ種とメキシコ産のアップルマンゴーが日本では主流です。


日本には明治時代に伝えられ、国内でも生産されています。


ウルシ科の植物であるため、果実を食べるとウルシと同様にかぶれてしまう人もいます。


生食用果物として栄養に優れ、果肉は多汁で甘味や風味に富み、東南アジアや熱帯アメリカで広く栽培されています。


特にカロテン、葉酸、高血圧予防に働くカリウムが多く含まれ、更にビタミンAやビタミンCなども豊富なので「天然ビタミンの宝庫」とも言われています。



収穫後、食べ頃になるまである程度の日数をおくと熟してきます。

追熟という過程で、果実の中のデンプンが果糖やブドウ糖、ショ糖に変わることで甘味が増してきます。


食物繊維であるペクチンが、不溶性の状態から水溶性のペクチンへと変化するため柔らかくなります。


花は前年枝につき独特の芳香があります。

生育適温は25℃から30℃とされ、15℃以下になると生育休止に入り、耐寒温度は8℃であるので一般には庭植えにできません。

◉チェリモヤ バンレイシ科

ミルク色をした柔らかな果肉を持ち、スペインでは森のアイスクリームやトロピカル•デライト=熱帯の栄光といわれる。

アメリカでは、カスタード•アップルと称されている。


ペルーでは✪有史以前から栽培され、インカの住民に親しまれてきた果物です。

✪有史以前とは、人類が文明を持って生活を始める前の時代の事で、原始時代、太古の昔などの表現もします。


チェリモヤは「冷たい乳房」と言う意味です。

追熟していない緑色で硬いチェリモヤは、甘さがなく美味しくありません。

硬いものは1つずつ紙に包んで、数日から1週間ほど室温に置いて追熟させます。

追熟温度は20〜25℃とされ、必ず常温で追熟させ、冷蔵庫はよくありません。


◉マンゴスチンはマレー語で、インドネシア語では「マンギス」タイ語では「マンクット」と称される。

東南アジアが主な産地とされ、原産はマレー半島周辺とされる。



樹高が20㍍近くになる常緑高木です。


リンネの『植物の種』として記載された植物の1つでもある。

✪リンネとは博物、植物学者のカーネル•フォン•リンネのこと
参考記事ブログNo,78
博物、植物学者カーネル•フォン•リンネ


白い上品な果肉を持ち「フルーツの女王様」と言われる。

マンゴスチンを日本で育てるにはとても難しく、ほとんど栽培に成功していない。






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