果物消費量が減る一方の日本
朝の果物は金、昼は銀、夜は銅
あるいはもっと時間を細かく区切れば朝の果物は金、昼から3時までは銀、3時から6時までは鉄、6時以降は鉛などとも言われます。
お米を食べてエネルギーを得るためには、お米に含まれるデンプンを消化酵素であるアミラーゼなどで消化して、ブドウ糖に換え、それをもとにエネルギーを得ます。
『アミラーゼはジアスターゼとも称され、主に膵臓、唾液腺から分泌される消化酵素で、デンプン等の糖質のグルコシド(配糖体)結合を加水分解、あるいは発酵や酵素によって分解されると✪グルコース=ブドウ糖が生じる』
ところが、果物には多くのブドウ糖が含まれているので、素早くエネルギーを得ることが可能です。
同じように、果糖からもエネルギーを素早く得ることができます。
果物から朝活動のためのエネルギーが容易に得られると言う事です。
✪グルコース(ブドウ糖)とは
太陽光からのエネルギーを使って、水と二酸化炭素から光合成によって作られる。
グルコースは細胞呼吸のための最も重要なエネルギー源である。
ブドウ糖はブドウの中から見つかったのでそう呼ばれる。
果物に含まれるクエン酸やリンゴ酸、酒石酸などの『有機酸』と呼ばれるものは、果物の酸味を感じさせる物質で、脳や身体を活性化してくれます。
つまり、朝起きて「爽やかになりたい」という気持ちを満たしてくれると言うことです。
また果物には、腸を刺激する作用の強い食物繊維が多く含まれています。
ビタミンやミネラルなども含まれています。
紫外線に当たることで発生する、活性酸素を除去するために必要な抗酸化物質は、果物に多く含まれています。
これはビタミンCやビタミンE、赤い色素のアントシアニンや黄色の色素カロテノイドなどです。
空腹の朝には、多くのビタミン、ポリフェノール、カロテノイド、カリウムなどのミネラルを含んだバランスの取れた果物の栄養が健康に良いのです。
体内の水分も不足気味になっている朝、水分含量の多い果物は役に立つと言えるでしょう。
1日に果物200グラム運動「食生活推進全国協議会」という運動がありますが、日本人の果物摂食量は世界と比べてもとても少ない。
国連食糧農業機関(FAO)によると、日本の果物消費量は1人当たり1日約150㌘ですが、これは2003年のデータであり、現在ではこれよりも深刻な状況になっています。
✪2003年世界の果物消費量
最近では2019年で世界の平均が79.35㌘に対し、日本は33.35㌘です。
このことから、日本ではほとんど果物を食べなくなったことが伺い知れます。
世界消費量トップのドミニカの十分の1にも満たない数値です。
果物を食べなくなった日本人
日本で最も果物が消費されたのは1975年の193.5㌘とされています。
毎日摂らない理由として挙げられるのが、値段が高い、日持ちがせず買い置きできない。
皮を剥く手間がかかるなどが原因とされています。
果実の需要と消費は、健康に影響するだけでなく、国内のフルーツ産業の縮小にも繋がっています。
益々、日本国内の農作物産業は自給率をさげ、あらゆる食糧を海外に依存しなければならない時代が来ることを、避けられないかも知れません。
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