沿岸での酸性化が著しい
深海の水とCO2放出が関与している
大気中に放出され海水に吸収される二酸化炭素の量が増えているのに加え、酸性度がもともと高い深海の水が湧き上がってくる沿岸部で、海水の酸性化が明らかに進んでいることが分かったと米ワシントン大学などの研究グループが、科学誌ネイチャー·コミュニケーションズ(13日付)に発表しました。
化石燃料の燃焼などによって、大気中に放出される二酸化炭素による海水の酸性化が問題になっています。
研究グループは、カナダと米国の境界に面したセイリッシュ海に生息する冷水性サンゴに含まれるホウ素の「同位体比」を分析し、海水の酸性度が20世紀にどのように変化したか調べました。
同位体比とは、同じ原子番号を持つ元素の中性子の数が異なる同位体の「存在数の比率」のことで質量が違う原子のことです。
ホウ素の同位体比は、海水の酸性度によって変化することが知られています。
分析の結果、この海域の海水の酸性化が大気中の二酸化炭素濃度から予測されるレベルを超えて進んでいることが分かりました。
研究グループは、北米西海岸を北から南へと流れるカリフォルニア海流に注目しました。
同海流の影響を受ける沿岸部では陸に向かって吹く風より、表面の海水が沖に流れ、その代わりに深海から海水が湧き上がってきます。
深海の海水は沈んだ有機物の分解でできた二酸化炭素によって、もともと酸性度が高く世界には、深海から海水が湧き上がってくる所が南米ペルー沿岸部など他にもある。
人為的(資本主義的増産など)な二酸化炭素の放出が続けば、海水酸性化による生態系の破壊で「漁業にも大きな損失が生じる」と研究グループは警告しています。
将来的にも魚介類や海産物の減少に繋がる。
地球温暖化による連鎖
地球温暖化は自然環境や人間社会に様々な影響をもたらします。
ある影響が他の影響を引き起こす負の連鎖も懸念されます。
しかし、複雑に絡み合うこれらの影響がそれぞれどのように関係するのか、全体像を把握するのはなかなか難しいことです。
図は食料、生態系、健康など温暖化の影響が及ぶ様々な分野について、それぞれの専門家が幅広く文献を調査して洗い出し、デザインの専門家が図で表現したものです。
この図は、地球温暖化の影響の全体像を理解したり、対策を考える際に役立ててもらえるよう、どなたでも自由にお使いいただける資料として公開されたものです。
温暖化は人間にも影響
地球温暖化で紛争が激化する!?
一見すると関係が無さそうですが、地球温暖化の影響を辿ると、図の中央に「作物生産量の減少」とあります。
そこから左斜め下に伸びた矢印の先に「食料価格の上昇」があり、その先に「食料安全保障の悪化」更に右に進むと「紛争の激化」とあります。
温暖化が進むと猛暑日が増えたり、水資源が減ることで作物生産量が減少します。
食料価格は上昇し、生活に必要な食料を入手しづらくなる「食料安全保障の悪化」が起こります。
最終的に、食料を巡る争いを火種に紛争の激化を招く可能性があることも報告されています。
何もかも破壊してしまう紛争、戦争をやっている場合ではありません。
戦争に必要だとする製造も温暖化を拡大する製造でしかありません。
もっと穏やかに自然の中で暮らせる社会を目指せないのでしょう?
世界中の国々が本気で、「資本主義社会」と言う一方的に富が億万長者や富裕層に集中する社会を見直さなければならない時に来ているのではないだろうか!


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