ミジンコウキクサ
サトイモ科(旧ウキクサ科)の多年生植物
陸上植物、コケ植物、シダ植物、種子植物の中で世界最小とされる。
そして、咲く花も世界最小の花であり、実も世界最小とされる。
本属は世界に約10種あり、その中でもミジンコウキクサは最も小型の種である。
葉と茎の区別が無い葉状体のみからなり、植物体には根が無い。
ウォーターミールとも呼ばれる。
ヨーロッパ南部が原産と言われていますが、世界各国に帰化しています。
日本には明治の頃に帰化したとされ、関東以西の本州、四国、九州、沖縄のため池や水田、溝などで見られる。
ため池や水路などの水面に密集して浮く、雄しべと雌しべだけの小さな浮き草です。
1つが微細のため「藻」のように見えてしまう。
花の大きさは0.1〜0.2㍉程度ということなので、肉眼では小さな穴が開いている?ように見える。
実際はそれもわからないかもです。
ミジンコウキクサが開花するのは極めて稀な現象とされる。
開花期は8月から9月
ミジンコウキクサは国立環境研究所の侵入植物データにも載っている事から、日本の環境に適応する能力があると言えます。
✪将来人類へ大きく貢献するかも知れないミジンコウキクサ
下水処理や農地からの流出で、除去しなければならないリン酸塩や窒素を吸収する点で優れており、環境浄化の目的で期待されている。
また、下水や家畜の排泄物を食べても毒素を残さないとされ、飼料や作物の肥料などの資源として利用することができます。
ミジンコウキクサはタンパク質を約44%と多く含むなど、食用としても期待できる。