根が大好きな団粒構造
植物の根がうまく生育するには
①雨水が適度に溜まること
②しかも適度に排水されること
③通気性がよく、根が吸収する
酸素が十分にあること
④肥料が土に中に蓄えられていて
少しずつ供給されることなどが
重要となります。
土の構造が団粒構造になると
①〜④のような植物の根に適した
土になると言われています。
✫土の粒を団粒化させるには粘土と腐植の存在が欠かせません。
✻団粒構造
⑴粘土、腐植、土の粒子が結びつき極小さな微小団粒を作る。
⑵土中の根の腐敗物などの有機物や、微生物の菌糸(糸状菌)が接着剤となり、微小団粒を集めて結び付ける。
これを一次団粒と言う。
⑶更に有機物がこの一次団粒をまとめ、より大きな団粒をつくる。
また、この時生きた根の作用が
団粒を強いものにしている。
これを二次団粒または、耐水性団粒と言う。
地中物、特にミミズが腐植と一緒に粘土を食べると、その消化液で糊付けされた粘土と腐植の、複合体ができます。
これはとてもよい耐水性団粒になると言われています。
この様にしてできた団粒構造も、激しい雨が降ると壊されてしまい、もとの単粒に戻ります。
✿庭土を団粒化する
家庭の庭は、踏み固められている
場合が多く、特に庭木を移植したり苗木、若木の植え込みを行う場合は「地ごしらえ」をし、団粒構造の土質に改良しておく必要があります。
①植え込みする部分な雑草や小石を取り除き、特に雑草類は根までしっかり除去します。
②スコップなどで土を掘り返す。
一般的な溶脱層の厚さは30~50cmですが、できれば50cm以上掘り返しておきます。
❆溶脱層とは
土壌の垂直断面に見られる特徴的な層で、(正しくは層位)の一つで溶脱層位とも言う。
長期間に表層から種々の物質が失われる事の、傾向が強い部分を溶脱層と呼ぶ。
また、A層と略称する事もある。
③堆肥や腐葉土などをたっぷり土に混ぜ、養分を与えます。
堆肥、腐葉土は2㍍程度の樹木に対して、合計で10〜15㎏を目安にし、よく混ぜ込みます。
堆肥、腐葉土は等量
④酸性土壌を好む樹木を育成する場合を除いて、苦土石灰や炭酸石灰を(1平方㍍)当り、200〜600g程度をまき、土を微酸性に変えます。
0 件のコメント:
コメントを投稿