大気汚染に対する抵抗力の高い樹木
大気汚染に対する抵抗力が強い植物は、汚染物質を余り吸収しない事が要因と考えられ一般に、落葉樹より常緑樹の方が抵抗力は強い傾向があります。
❆常緑樹では
クロマツ、カヤ、クスノキ、ウバメガシ、モッコク、タイサンボク、キョウチクトウ、アオキ、ピラカンサスなど、多くの樹種が強い抵抗力を持ちます。
❆反対に、抵抗力が弱いのは、シラカシ、モクセイ、アカマツなど、一部の樹種に限られます。
✺落葉樹では、プラタナス、ニセアカシア、エンジュ、イチョウ、レンギョウなどは抵抗力が強い。
✺弱いのはケヤキ、ヤマモミジなどです。
✺タケ、ササ類も抵抗力は余り強くありません。
✺植栽を選ぶ時に注意すること
一般の住宅地では、大気汚染の濃度は樹木の生育が阻害される程、高くないと考えられます。
その事から、植栽を選ぶ時は余り
大気汚染に対する抵抗力に
こだわる必要はないと考えて
良いでしょう。
庭の広さに応じて、落葉樹、常緑樹をバランス良く組み合わせて、植栽すると良いでしょう。
例えば、サクラ類は単に花が美しいだけでなく、優れた大気浄化能力を持っています。
広いスペースがあれば、庭木として活用したい樹種です。
尚、サクラ類には大木にならない中低木種もある。
⑵街路樹、工場緑化樹など
工場が建ち並ぶ周辺や交通量の多い幹線道路沿いなどでは、汚染物質な濃度が高い事が考えられます。
植栽も大気汚染に対する抵抗力を考えて、選ぶ必要があります。
大気汚染の強い地域では、工場の煙突や自動車の排気ガスに含まれる、煤煙などの浮遊する粉塵が葉面に付着するなどし、光合成を妨げ、葉裏の気孔を塞いだりして、葉の呼吸を妨げたりするため、樹木の生育条件は悪化し続けます。
街路樹や中央分離帯の植栽や工場緑化樹は、大気汚染に強い樹種を中心に選ぶ必要があります。
✪樹木に大気汚染に対する抵抗力
✪落葉樹(抵抗力小)
❆常緑樹(抵抗力大)
❆常緑樹(抵抗力小)
❆関連参考ブログNo,9
植物の大気吸収のメカニズム
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