緑のお医者の徒然植物記

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2025/01/24

マツの害虫④No,753

 マツの枝や幹につく害虫

シンクイムシ

心喰虫と呼ばれるハマキガ類やメイガ類の幼虫は、マツなどの梢に穴を開けて侵入食害して、そこから上部を枯死させます。

キクイムシ

成虫そのものが樹幹内部に巣を作り、そこで産卵する。

幼虫は樹木の中で育ち成虫になると外に出ます。

樹木の形成層を食糧として食い荒らすものと、芯材部にトンネルを掘り、そこで菌を育てて食べる2種類がいます。

樹は食害や菌のために樹勢が衰え枯れる。

治療、予防

枝に被害を見つけた場合はその枝を切り取り処分。

幹に被害を見つけたらスミチオン、オルトランなど穴から注入します。

薬剤の濃度は500〜1000倍液

なお、衰弱した樹は薬害を起こすことが多いので、濃厚液の注入には十分注意が必要です。


シラホシゾウムシ(マツ類加害)

幹の樹皮の下に幼虫が侵入し、中を食害します。

そのため、樹勢が衰えてマツ類の葉が黄色くなります。

症状が進むと葉は褐色になり、やがて枯死します。

他にも枝などに穴を開けて産卵する種類があります。

成虫は4月頃から活動を始め、根元付近の樹皮の下に産卵する。

治療、予防

4月頃にスミチオン、オルトランなどを散布して成虫を防除し、枯れた樹は伐採します。

他の樹に影響するので付近の枯れ木、枯れ枝は処分します。









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