2024/08/30
八方位で見た樹木の吉凶 No,701
東の方位には、ツツジやツバキなどの低木を植えると「吉」を呼びます。
この方位の植栽は、あくまでも清純な空気を汚すことなく、また日照も遮らないことです。
東の方位に高い木はいけませんが、名木があると貴婦人を輩出すると古来から言われていますが、それは転じてその家の発展を助ける相と考えます。
この方位で「吉」となる樹木は、ウメ、ツバキ、ツツジ
また、植えない方がよい「凶」の植物は、ヤナギ、サクラ、モモ、アンズ、ビワなどがあるので注意が必要です。
この方位は、どの家にとっても大変重要な方位となります。
この方位に大樹が1本ある家は、例外的に繁栄や高名を得るとされています。
特に商人にとっては『商売繁盛』が約束されます。
しかし、大樹は「凶」となる可能性を秘めた木なので、間違って東の方位に大樹1本となると、全ての発展を阻止されるので注意しましょう。
この点を注意しながら日当たりと通風の工夫を考え、極端な高い木を避ければ基本的にどの植木も「吉」となります。
吉となる樹木はモモ、ツバキ、ウメ、ナツメ
陰木であるヤナギ、クスノキ、バショウ、ソテツ、ケヤキ、ビワ、ブドウは「凶」の暗示があるので植栽は避けます。
南の方位は、もともとが陽光の強い方位ななで、必要な日照や通風を遮るような庭作りは「凶」となります。
この方位に植栽する高い木の植木は、適当な高さで不必要な太陽光や熱気を防ぐ程度を「吉」とします。
陽気をふさぐような茂ってしまう大木は「大凶」になります。
吉となる樹木はマツ、ツバキ、ウメ、キリ、ツツジなどの植栽が幸運をもたらします。
この方位は[裏鬼門]です。
家相では主婦の座とされ、大樹や樹木が生い茂ること(繁茂=はんも)を「凶」とします。
ただし、カツラやクコのような薬木であれば大木にならないので植えても大丈夫です。
植える場合は、母屋と接近しないこと
南西方向の中心は努めて清潔にします。
この方位をおろそかにすると一家の主婦に災いが生じます。
吉となる樹木はナンテン、ウメ、サクラ、モモ、ヒイラギ
凶となる樹木はヤナギ、モクセイ
この方位は、マツ、ニレ、ナツメ、クチナシ、ザクロ、ナンテン、キンモクセイなどが「吉」を呼び込みますが、反対にモモ、ヤナギ、サクラ、マツは「凶運」となるので注意が必要です。
北西(乾=いぬい)の方角は、一家の大黒柱、主人の座です。
ここが家相や地相、そして庭の作りなどで「凶」になると打撃を被ることになります。
反対に、この方位を「吉」に導くと良い話が舞い込んできたり、高名な来客や有利な商談が来るなど、その家の繁栄に結びつきます。
非常に大切な方位であるので、家を守護するような良い大樹があれば「大吉」になりますが、住居と隣接している場合は「凶」に転じるので十分注意が必要です。
吉となる樹木はマツ、カキ、ザクロ、タケ、ケヤキなどの常緑樹や高木
また、この方位の樹木はその家の主人の運勢に多大な影響を与えるので、どんな事があっても伐採だけは避けます。
この方位の凶木であるヤナギ、ウメ、モモは植えないようにし、あくまでも家を守ってくれるような陽木にします。
この方位は、北風を避けるために比較的背の高い木を植えたりしますが、他の方位と違って大樹があることを「大吉」とします。
ただし、赤い花の咲く木には悪い暗示が出るので、常緑樹を選んで植えるようにします。
吉となる樹木はタケ、アンズ、マツ、スギ、ケヤキ
北の方位から西にかけてはタケ類を植えると「大吉」となります。
タケ類は冬期の冷たい風を防いでくれます。
また夏は涼しい緑の陰を作り、快適な環境になります。
凶となる樹木はモモ、ナシ、バラのようにトゲのあるもの
この方位は「表鬼門」としてもっとも恐ろしい方位です。
他の方位がいかに吉相であっても、この方位を蔑ろにすると様々な災いを招くことになります。
樹木を生い茂らせてはいけません。
狭い土地や家のすぐ近くに大木になる可能性の高い、高木がある場合は「大凶」となります。
この方位には中木を家と離して植えるのが良いでしょう。
鬼門には表鬼門の北東と、裏鬼門の南西があり、ともに注意が必要な方位であることは間違いありません。
その注意さえ守り、きちんとした考えで植栽すると、思わぬ幸運を招くこともできます。
吉となる樹木はナンテン、ウメ、タケ、モモ、アカメガシワ
凶となる樹木はナツメ、モクセイ
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#八方位、#陽木、#陰木、#表鬼門、#裏鬼門、#家相
樹木全般の職種
樹医(認定第3413号=1995年)
樹医博士(認定第5554号=1999年)
2024/08/29
家相の中の陽木と陰木の種類 No,700
家相では、敷地内に植える植物を「陽」と「陰」に分類し、「陽は吉」「陰は凶」の植物としています。
大木が「凶」になると言う理由は、神社や仏閣には当てはまりません。
それは、一般家庭と比べものにならないほどの広さや余裕があることや、神仏をお迎えするためには、神聖な空気や静けさが必要であると言う考え方があるからです。
また日本の場合は、自然崇拝の神々が後の時代に神や仏になったことも関係しているようです。
従って、できるだけ自然に囲まれこんもりとした樹木が、神社やお寺には必要とされるのです。
これに当てはまる考え方で、一般家庭に植えることを『吉とする陽木』と『凶とする陰木』があります。
陽木(ようぼく)として植える植物
マツ、カシワ、カキ、クリ、イチョウ、キンカン、ヒサゴ、ムロ、ニレ、ナンテン、マキ、ヒイラギ、サツキ、アオキなど
陰木(いんぼく)として忌み嫌われる植物
カシ、シュロ、バショウ、ソテツ、イチョウ、ヤナギ、モミ、ボケ、ザクロなど
庭のどの方位に植えても「吉」、または「凶」になるとされる植物ですが、方位を間違えると「凶」に転ずるとされる植物もあります。
それはサクラ、ウメ、モモ、アンズなどです。
鬼門除けとして知られているのがエンジュやニレです。
陰木は公園などの公共施設にあるのはいいですが、家の庭には取り入れない方が良いでしょう。
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#陽木、#陰木、#忌み嫌われる植物
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樹医(認定第3413号=1995年)
樹医博士(認定第5554号=1999年)
2024/08/28
大樹が一般家庭で嫌われるのはなぜ? No,699
人間と植物は本来、共存共栄の関係にあります。
しかし、植物の仲間には人間にとって不都合なものがたくさんあります。
大漁の花粉やかぶれ、湿疹の原因になるものや、きのこ類のように中毒を起こさせるものもあります。
共存共栄の関係にある植物でも、人間にとって好ましい影響を与えるものを選ぶ必要があります。
✿大樹はなぜ忌み嫌われるのか?
一般的には、広大な敷地がない限り大樹は植えません。
それは、大き過ぎる木は木陰も大きく、それが家屋全体を覆って陰性の力を与えるとされるからです。
また、夜間は木の湿気が強すぎるとされ、これも忌み嫌われる理由となっています。
また、通風や換気に大きな影響があり過ぎるため、その場所で毎日暮らす人に悪影響をもたらすと考えられています。
人間にとって湿気は大敵であり、血行不順や呼吸疾患の原因になることは、医学的にも証明されていることです。
家相の中には様々な要素があり、間取りや位置関係でよく言われますが、その他にも地面や植物、井戸などの持つ自然エネルギーと言う大まかな表現があります。
大きな木は、大地のエネルギーを勢いよく吸収してしまう、いわば悪役となります。
つまり、適度な地のエネルギーと光線や温度と湿度の恩恵の中でこそ「吉」となるということです。
人間にとって、基盤となる地のエネルギーを喪失することは、運気を落とす事になると考えられるのです。
一方で、昔から「敷地内の大樹はみだりに切り倒してはいけない」と言う言い伝えがあります。
その理由として、昔の人は大樹には人間に勝る魂が存在していて、木をみだりに切るとその魂が怒ると考えられていたようです。
大きな木を切ってはいけない理由として、木の根は枝の先端の下まで伸びていますが、それを考えずに地上部を伐採して、根をそのまま放置すると、地中で根が腐敗して害虫やバクテリアなど、人間に害を及ぼす細菌や微生物の温床になってしまうからです。
これは、地のエネルギーに悪影響をもたらし、運勢学的には庭の樹木が枯れることはその家の人間や家の衰退を意味します。
この考えから、庭に大木を植えるのは「凶」を呼ぶことになるのでやめた方が賢明と言えます。
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#大木、#大樹、#自然エネルギー
樹木全般の職種
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2024/08/27
幸運を招く庭の作り方の基本③ No,698
吉を呼び込む庭作りの条件
庭は、住宅の美観を向上させるために作るものではありません。
そこに毎日暮らす人が爽やかな気分になったり、心身の健康を増進させるような役割であるべきです。
そのためには、植える植物も何でもいいと言うことではありません。
お金が沢山あるからと高額の木を買って植えたり、また自然を大切にするためと言う意味で、手入れやせん定をしないで放置して生い茂ったままにして置くことは、自ら「凶」を呼んでいるようなものです。
「家相」の基本は、人間と自然の摂理にかなったものを考えることです。
庭作りもその基本的な考え方に従って行うことが重要です。
①庭の採光を考える
日光を採り入れ室内を明るくする
庭には沢山の種類の植物を植えることができますが、その時に注意したいのが採光です。
家相ではまず、吉を呼ぶための住居の建て方、あり方を考えますが、庭の樹木についても同様です。
高木性の木は、性質として樹が高くなるので、方位を考えないで植えてしまうと、次第に住居に陰を作ってしまうことになります。
特に東南から南にかけて日光を遮断することは、「凶」になるので注意が必要です。
②庭の通風を考える
空気の淀んだ所を作らない
四季折々の自然がある日本ですが、この季節の変化は住居や庭の通風に工夫が必要であることも示しています。
植物を植える位置は、他の木や住居との間隔を適度に保たないと空気が淀んでしまいます。
この空気の淀みは家相において「大凶」とされます。
生き物である人や植物は、常に呼吸をしているので、新鮮な空気の流れが必要です。
従って、植木の配置や混み合った枝のせん定などには、特別の注意が必要になってきます。
③庭全体のバランスを考える
植栽の法則を基に
建物の西洋化とともに庭も西洋風のものが多くなりましたが、映画に出てくるような一面芝だけといった美観だけを優先した庭作りでは、みすみす「吉」を逃がしてしまうことになります。
季節風が強く吹く庭には、風よけになるような比較的大きな木を植えると役立ちます。
反対に通風の悪い庭には、中、低木性の木の方が適しています。
住んでいる住居の自然条件を生かした木の植栽は、自然界を支配している道理に適うばかりでなく、家相学的にも植物の生育条件から考えても「吉」になります。
庭の「吉」を呼び込むためには、まず土質をよく調べて良い土質でない場合は、他から良質の土を持ち込んで、植物の生育に適した土壌環境を作ります。
住居や敷地全体で採光や通風に注意しながら、庭全体のバランスを考えて植木の種類を選んで行きます。
一般家庭の庭としては、明るく感じされる庭が「吉相」になります。
所狭しと植木を並べないように注意し、「吉」を呼び込むようにします。
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#吉を呼び込む庭作り、#家相、#採光
樹木全般の職種
樹医(認定第3413号=1995年)
樹医博士(認定第5554号=1999年)
幸運を招く庭の作り方の基本② No,697
土質の良と吉を知ろう
幸運を呼び込むための植物について考える前に、家の土壌(地面)の質がどのようなものかを知る必要があります。
吉を呼ぶ土の種類として昔から言われているのは、土が硬く締まっていて「自然の潤いを含む」ものと考えられています。
反対に、締まりが無い土で潤いのないものが最悪の土質になります。
これは、植物の生育や繁殖のための条件として、適度な日照や水分の補給が必要なことでも理解できることです。
また、人間が住む場合にどちらが快適な土地であるかと言う観点からも分かります。
しかし日本の場合では、北海道から沖縄まで全国様々な土質があるので、まずは自宅の庭の土がどのような土質なのかを知る必要があります。
一般的に黒土や赤土など、多少赤味がかった土の方が植物はよく育つとされています。
土質の前に地相、その土地の周囲の道路や建造物、土地の傾斜や形などを家相の考え方では重要視しますが、それと同じくらい大切なのが土質です。
①粘土質の土
粘土質の土地には、大きく分けて2種類ありますが、それは上層部が粘土質の場合と下層部が粘土質の場合です。
粘土質は排水が悪い反面保水はいい土質です。
下層部が粘土質の土地の場合は、常に上層部に水分が含まれた状態で湿気も多いことになります。
このような土地はまず凶と見ますが、植物の生育で考えても、排水性が悪いことになるので植物生育には不向きな土質です。
②乾燥土質の土
粘土質と正反対な土質で、土の層の中に粘土質がありません。
水分を吸収し過ぎて水分がなく乾燥しがちになります。
このような土地は人間にも植物にも適していません。
植物を植える場合は、その土地の下2〜3㍍をコンクリートや粘土質の土で固め、その上に良質の土を客土して植栽することになります。
③岩盤土質の土
そもそも植物の育ちにくい土地です。
土の構造が岩や石でできているので、大切な栄養分や水分を吸収するための土がありません。
一般の住宅地では、このような土地に住むことはありませんが、山間部の住居地では注意が必要です。
水はけが悪く水害を招きます。
④砂土質の土
水分を吸収する点ではとても良いのですが、地盤がもろく、保水性が最悪なので育つ植物は限定されます。
人間が住む場合としては地盤が軟弱で、家相としても災いすると言われる土質です。
造園や好きな植物を植える前に、庭の土質をまず知ることです。
そして少しでも、「吉」に近付ける方法(土壌改良など)を行ってから始めることが大切です。
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#粘土質の土、#乾燥土質の土、#岩盤土質の土、#砂土質の土
樹木全般の職種
樹医(認定第3413号=1995年)
樹医博士(認定第5554号=1999年)
幸運を招く庭の作り方の基本① No,696
家相
日本人は、自然の造形を小型に、また上手に再現することが好きな民族と言われています。
それは、各地の名園の造園方法や、盆栽の例を考えれば納得できることですが、しかし、これらの名園や名木の配置には一定の決まりがあり、樹木等の種類が選ばれていることはあまり知られていません。
一般に庭を構成する要素には、植木や石、灯篭(とうろう)池など色々ありますが、これらにはひとつひとつ納まるべき位置や形が定められています。
このひとつの規定の基本が中国から日本に伝わった「家相」の考え方です。
家相は、人相や手相と同じように運勢学の中でも大切な位置を占める要素です。
その家に住む人の運勢を大きく左右するものとして、古来から恐れられ、また、畏敬の念を持って研究されてきた学問です。
畏敬(いけい)とは、おそれ多く思うほどに相手を敬う気持ちのこと
よって家相の世界では、その敷地の形状や建物の配置、そしてその建物の間取り、神仏の位置、寝室や台所、トイレや風呂の位置など、その家に住む人たちの吉凶を分ける方位が事細かに説明されています。
これと同様に、庭やそこに植栽する庭木や花木、果樹などについても実生活での利便性も含めて、家相の世界で考えられています。
全部のことを満たす家相や吉運の庭を作り上げることは、現実問題としてはかなり難しいこともあります。
しかし、凶運を呼んでしまうような庭をわざわざ作ることは愚かなことだと思います。
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#家相、#方位
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